2018年12月16日(日)午後1時30分開演 上海交響楽団音楽庁

Conductor: David Stern

Countertenor: Andreas Scholl
Baritone: Markus Werba、Opera Fuoco
Tölzer Knabenchor

J.S.バッハ ミサ曲ロ短調 BWV.

 

12月は上海でバロック音楽祭が開催されますが、今年で第4回目。11月まで開催が発表されていませんでしたから、色々と調整があったのでしょうか。結果としては、テルツ少年合唱団でロ短調ミサを聴くことができました。

 

テツル少年合唱団と言えば、オールドファンにとってはアーノンクール、レオンハルトのカンタータ全集や、アーノンクール初期の受難曲ではソロも含めて重用されていましたね。録音では完成度などで物足りなさを感じることも正直ある訳ですが、ライブで聴くと得も言われぬこの感触は何でしょうか。特にソプラノからアルトの少年たちの歌唱は、レベルだけであれば、日本の少年少女合唱団の方が上手いのですが、この空気感というか、、、。指揮者のスターンは上海ではお馴染みで、古楽系の中心人物です。音楽の角が丸まり過ぎで、良い人柄のようですが、音楽性でいうと??なのですが、変な音楽は作らないので。今日は指揮者の左右に合唱団を配していましたが、何だか指揮しにくそうでした。オケはこの音楽祭での臨時の古楽オケ、今回は例年は中国人が半数ですが、今回は大半が白人(何人かは不明)でしたが、こちらの精度は???。今日の主役はこの高名な少年合唱団であり、小生も彼らが歌わなければ聴きに行かなかったかと。ソロは御大ショル、流石に声の艶は以前と比べられませんが、流石の貫禄。ウェルバは先日日本でフィガロの結婚を歌っていて結構好評のようでしたが、今日は何だか異質な印象、何であんなにロマンティックに歌うんだろう????

 

今日のコンサートは380元、280元、180元、80元で指揮者正面は空席だったのですが、満席。欧州の少年合唱団は人が呼べるらしく、あちこちでコンサートが行われています。今日は380元の良い席でしたが、この少年たちの合唱が聴けたので満足です。写真右上の合唱団メンバーでどうみてもオピッツに見えた青年がいます(笑)。では。