第2回 ブラームス交響曲2番
1. マリス・ヤンソンス バイエルン放送響 BR
このコンビのブラームスでは2番が圧倒的に抜きん出た出来栄え。個人技ではなく
オーケストラとしての実力が最上級で発揮された稀に見る名演。来日公演も素晴ら
しい演奏で、心に残る名演であったが、この録音も沁みる。第2楽章が泣ける位に
美しい。
2. オイゲン・ヨッフム ロンドンフィル EMI
ベルリンフィルやウィーンフィルとのスタジオ録音もあるが、緊張感と立体感はこの
EMI盤が最高。第1楽章の歌い方、第4楽章の推進力も抜群。
3. ピエール・モントゥー ロンドン響 フィリップス
一部には批判もあるが、私はこの暖かさと構成がバランスしたこの演奏が大のお気
に入り。大阪万博で来日した時もブラームスの2番だったのでは?録音は残っていな
いのかしらむ?
次点は、個性的な歌い方のバルビローリ・ウィーンフィル(EMI)、滋味ある飽きない演奏であるハイティンク・アムステルダムコンセルトヘボウ(フィリップス)、常軌を逸した所謂爆演
のミュンシュ・フランス国立管(ディスクモンテーニュ)、気持ちが豊かになる、そしてイメージ以上の益良雄振りのワルター・ニューヨークフィル・コロンビア響(両方、CBS)。