不平静的旅行者---- 皮奥特·安德索夫斯基钢琴独奏音乐会

2017年3月5日(日)19:30  上海音楽庁

莫扎特 – c小调第14号钢琴奏鸣曲,K.457;

       c小调幻想曲,K.475

——中场休息——

雅纳切克 – 荒草蔓延的小径,第二部分

肖邦 - 玛祖卡,作品56

肖邦 - 玛祖卡,作品59

肖邦 - 降A大调波罗乃兹幻想曲,作品61

 

ピョートル・アンデルジェフスキ ピアノリサイタル

漢字で記載されると難しいですが、何となくニュアンスも伝わるのが中国語。

モーツァルトのソナタと幻想曲と

後半はヤナーチェクとショパンという今年のツアーをそのまま上海でも披露してくれました。

モーツァルトは最近の新譜でも出していたものですね。

 

彼の演奏は初期にディアベッリ変奏曲を聴いて感心したことをよく覚えています。

その後のヴァージンのモーツァルトのコンチェルトは何だか分離した音楽で

理屈はわかるけど・・・という印象でした。

今日ン前半はそのモーツァルト、1列目の手の動きがモロに見える席だったのですが、

その音色やタッチの区分けは流石、ところが感銘には繋がらない。

上述の録音の印象そのままでした・・・。

後半はヤナーチェク、これが素晴らしい。

実はこの有名な小径、生で聴くのは初めて。

フィルクスニーやモラヴェッツの録音、そして生ではピーター・ゼルキンの演奏が

印象に残っていましたが、今日の演奏も記憶に残るでしょう。

上述のタッチがヤナーチェクの音楽としっくりと嵌り、

どことなく野暮なところもありながら、質実でところが深いところでドラマが眠っているという

この不思議な作曲家の作品にふさわしい演奏でありました。

それからショパン、うーん、渋いマズルカの演奏。

ちょっとピアニスティックな演奏過ぎるかな。

才能ある人で評価されるのは良くわかるだけど、

作曲家によって大いに相性(というよりは私の好みか)が異なるようでした。

住まいから歩いて10分のホールで聴けたコンサートで有意義でした。

では。