2013年9月8日(日)15:00開演/東京文化会館
ジュゼッペ・ヴェルディ作曲
「ファルスタッフ」全3幕
Giuseppe Verdi
FALSTAFF
Commedia lirica in tre atti
指揮:ダニエル・ハーディング
Direttore:Daniel Harding
合唱監督:ブルーノ・カゾーニ
Maestro del Coro:Bruno Casoni
演出:ロバート・カーセン
Regia:Robert Carsen
再演演出:ロレンツァ・カンティーニ
Ripresa:Lorenza Cantini
美術:ポール・スタインバーグ
Scene:Paul Steinberg
衣裳:ブリギッテ・ライフェンシュトゥエル
Costumi:Brigitte Reiffenstuel
照明:ロバート・カーセン、ピーテル・ヴァン・プレート
Luci:Robert Carsen e Peter Van Praet
In coproduzione con Royal Opera House, Covent Garden, Londra; Canadian Opera Company, Toronto
The Metropolitan Opera, New York; The Nederlandse Opera, Amsterdam
サー・ジョン・ファルスタッフ:アンブロージョ・マエストリ
Sir John Falstaff:Ambrogio Maestri
フォード:マッシモ・カヴァレッティ*
Ford:Massimo Cavalletti
フェントン:アントニオ・ポーリ
Fenton:Antonio Poli
医師カイウス:カルロ・ボージ
Dr. Cajus:Carlo Bosi
バルドルフォ:リッカルド・ボッタ
Bardolfo:Riccardo Botta
ピストラ:アレッサンドロ・グェルツォーニ
Pistola:Alessandro Guerzoni
フォード夫人アリーチェ:バルバラ・フリットリ
Mrs. Alice Ford:Barbara Frittoli
ナンネッタ:イリーナ・ルング
Nannetta:Irina Lungu
クイックリー夫人:ダニエラ・バルチェッローナ
Mrs. Quickly:Daniela Barcellona
ページ夫人メグ:ラウラ・ポルヴェレッリ
Mrs. Meg Page:Laura Polverelli
ミラノ・スカラ座管弦楽団、ミラノ・スカラ座合唱団
Orchestra e Coro del Teatro alla Scala
◆上演時間◆
第1幕、第2幕 15:00 - 16:30 (舞台転換3回あり)
Act 1, Act 2 (with 3 pauses)
休憩 30 min
Inter.
第3幕 17:00 - 17:45
Act 3
スカラ座の音はしっかりと生き残っておりました。
この弦の艶、木管の輝き、金管の透明感、リズムの流麗さ、
未だにイタリア最高峰はスカラ座でありました。
今日の演目はファルスタッフ。
ロバート・カーゼンの演出。
彼の演出は訳のわからないものとはことなり、
一捻り効いた演出でクスっと笑ったり、上手いな~と唸らせるところが満載です。
舞台設定は1950年のイギリス、衰退にあるイギリスの儚い退廃感もあり
設定としては実にうまいものです。
周囲から浮くファルスタッフとフォード家ほかの人々、
感覚的に説得力あります。
微妙なイギリスの狩猟趣味などもところどころで盛り込まれ面白い演出でありました。
マエストーリは小生とほぼ同じ年齢ですが、
10数年前にムーティにこの役で抜擢されてから
世界各地で歌っており、現在はこの役の第一人者と言って良いでしょう。
演技、歌すべてがファルスタッフそのもの(体型も!)、
図太さ、可愛さ、厚顔さ、純粋さなど存分に味わせてくれました。
フォードのカヴァレティもなかなかの押し出し、
見た目はミルンズのようでこの声であればルーナなども合うのでしょうね。
他の脇役男性も演技上手で声の抜けもよくこのアンサンブルオペラの完成度を
見事にあげておりました。
女声ではフリットリの存在感がやはり抜群、
アリーチェは本当に当たり役ですね。
レパートリーを絞っているようですが、
この役は当面歌ってくれそうですし、ひょっとしたら一番合っているかも。
クリックリー夫人のバルッチェローナも予想通りの存在感。
ナンネッタとフェントンはこのオペラでは意外に拍手をさらっていくことが
多いですが、これだけのマエストーリなど主役級歌手の
素晴らしい歌に少しかすんでしまったようです。
ハーディングの指揮もなかなかツボを押さえたもの。
所々でカミナリのようなキレが聴きたい曲ではありますが、
全体をコントロールしつつ良い呼吸で纏め上げてくれました。
カーテンコールも非常に盛り上がりましたが、
本日早朝に2020年の東京オリンピック開催が決まったの受けて
ハーディングが招致用の幟を持って舞台に登場。
こんなことを嫌味なくできるのはこの人の人柄ですね。
いや~、久方振りにイタリアオペラを身体で堪能することができました。
帰りはその勢いで、いつもの井泉へ。
ヒレカツ定食と日本酒を頂いてバスで帰途につきました。
では。
ジュゼッペ・ヴェルディ作曲
「ファルスタッフ」全3幕
Giuseppe Verdi
FALSTAFF
Commedia lirica in tre atti
指揮:ダニエル・ハーディング
Direttore:Daniel Harding
合唱監督:ブルーノ・カゾーニ
Maestro del Coro:Bruno Casoni
演出:ロバート・カーセン
Regia:Robert Carsen
再演演出:ロレンツァ・カンティーニ
Ripresa:Lorenza Cantini
美術:ポール・スタインバーグ
Scene:Paul Steinberg
衣裳:ブリギッテ・ライフェンシュトゥエル
Costumi:Brigitte Reiffenstuel
照明:ロバート・カーセン、ピーテル・ヴァン・プレート
Luci:Robert Carsen e Peter Van Praet
In coproduzione con Royal Opera House, Covent Garden, Londra; Canadian Opera Company, Toronto
The Metropolitan Opera, New York; The Nederlandse Opera, Amsterdam
サー・ジョン・ファルスタッフ:アンブロージョ・マエストリ
Sir John Falstaff:Ambrogio Maestri
フォード:マッシモ・カヴァレッティ*
Ford:Massimo Cavalletti
フェントン:アントニオ・ポーリ
Fenton:Antonio Poli
医師カイウス:カルロ・ボージ
Dr. Cajus:Carlo Bosi
バルドルフォ:リッカルド・ボッタ
Bardolfo:Riccardo Botta
ピストラ:アレッサンドロ・グェルツォーニ
Pistola:Alessandro Guerzoni
フォード夫人アリーチェ:バルバラ・フリットリ
Mrs. Alice Ford:Barbara Frittoli
ナンネッタ:イリーナ・ルング
Nannetta:Irina Lungu
クイックリー夫人:ダニエラ・バルチェッローナ
Mrs. Quickly:Daniela Barcellona
ページ夫人メグ:ラウラ・ポルヴェレッリ
Mrs. Meg Page:Laura Polverelli
ミラノ・スカラ座管弦楽団、ミラノ・スカラ座合唱団
Orchestra e Coro del Teatro alla Scala
◆上演時間◆
第1幕、第2幕 15:00 - 16:30 (舞台転換3回あり)
Act 1, Act 2 (with 3 pauses)
休憩 30 min
Inter.
第3幕 17:00 - 17:45
Act 3
スカラ座の音はしっかりと生き残っておりました。
この弦の艶、木管の輝き、金管の透明感、リズムの流麗さ、
未だにイタリア最高峰はスカラ座でありました。
今日の演目はファルスタッフ。
ロバート・カーゼンの演出。
彼の演出は訳のわからないものとはことなり、
一捻り効いた演出でクスっと笑ったり、上手いな~と唸らせるところが満載です。
舞台設定は1950年のイギリス、衰退にあるイギリスの儚い退廃感もあり
設定としては実にうまいものです。
周囲から浮くファルスタッフとフォード家ほかの人々、
感覚的に説得力あります。
微妙なイギリスの狩猟趣味などもところどころで盛り込まれ面白い演出でありました。
マエストーリは小生とほぼ同じ年齢ですが、
10数年前にムーティにこの役で抜擢されてから
世界各地で歌っており、現在はこの役の第一人者と言って良いでしょう。
演技、歌すべてがファルスタッフそのもの(体型も!)、
図太さ、可愛さ、厚顔さ、純粋さなど存分に味わせてくれました。
フォードのカヴァレティもなかなかの押し出し、
見た目はミルンズのようでこの声であればルーナなども合うのでしょうね。
他の脇役男性も演技上手で声の抜けもよくこのアンサンブルオペラの完成度を
見事にあげておりました。
女声ではフリットリの存在感がやはり抜群、
アリーチェは本当に当たり役ですね。
レパートリーを絞っているようですが、
この役は当面歌ってくれそうですし、ひょっとしたら一番合っているかも。
クリックリー夫人のバルッチェローナも予想通りの存在感。
ナンネッタとフェントンはこのオペラでは意外に拍手をさらっていくことが
多いですが、これだけのマエストーリなど主役級歌手の
素晴らしい歌に少しかすんでしまったようです。
ハーディングの指揮もなかなかツボを押さえたもの。
所々でカミナリのようなキレが聴きたい曲ではありますが、
全体をコントロールしつつ良い呼吸で纏め上げてくれました。
カーテンコールも非常に盛り上がりましたが、
本日早朝に2020年の東京オリンピック開催が決まったの受けて
ハーディングが招致用の幟を持って舞台に登場。
こんなことを嫌味なくできるのはこの人の人柄ですね。
いや~、久方振りにイタリアオペラを身体で堪能することができました。
帰りはその勢いで、いつもの井泉へ。
ヒレカツ定食と日本酒を頂いてバスで帰途につきました。
では。