今日は言うよ その2
いやあ、ちょっと寒いのがちょっと緩んできたね。
もう3月だからね。
テレビでは何とかの一つ覚えみたいに「寒い」ってニュースをトップに持ってきたりするけど、
冬寒いのは当たり前だと思うのだが。
それにしてもなんでも高いねえ。
子供の頃に「物価高」とか「狂乱物価」なんて言葉をよく耳にしていたけど、
ここ最近トンと聞かなくなっていたところが、
数年前からまた聞くようになったよね。
近所のスーパーで5袋198円のラーメンを売っていたのがほんの数年前。
それがあれよ、あれよという間にいま250円超えたからね。
値上げはひと息ついた、なんてニュースでやっていたから、やっとか、と思っていたら、値上げ品目が300いくつだって。
どこが「ひと息」だよ!
ほんとに勘弁してほしいよね。
奇怪なのは、値上げするときに企業がお決まりで言うその理由。
「原材料費」と「人件費」の高騰だって。
ちょっと待て。
30年間賃金が上がってなくて、実質賃金が今もって下がり続けているっていうのに、
なんで「人件費」が高騰するんだよ?
なんか知らないけど、テレビは値上げする側のカタばかり持っているし。
やれ、ウクライナでの戦争が原因でなんとかが高くなっているとか。
商店主が悲鳴を上げているとか。
庶民はもっと悲鳴を上げているんだよ。
その「原材料費の高騰」とやらが落ち着いたら、値段、下げるんだろうな。
さて、なんとなく予告していた話。
いやあ、大変なことになったね。
史上2番目の議席数だって。
しかも1番目は戦前の大政翼賛会なんだってさ。
もう実質1党独裁だよね。
選挙前の予想で自民単独過半数の勢いなんて出たとき、
嫌な予感はしていたんだ。
「実際にふたを開けてみなければ、結果は予想通りになるとは限らない」
なんて言うけどさ、
そういう予想が大外れしたケースってあまりないんだよね。
小泉郵政選挙の時も、「自民大勝」という予測が出ていて、
筑紫哲也さんが「冷静になって」と多事争論で呼びかけていたけど、
結局ああ言うことになったもんね。
今回の選挙の翌日は、異様な嫌悪感にさいなまれた。
落ち込むのでもない、カッカと頭に血が上るのでもない。
ただ、ただ気持ち悪い、気味が悪い。
あんなのに入れたやつはどこのどいつだ!!
と正直思わずにはいられなかった。
でもまあ、めったなことを言うもんじゃないからね。
いろいろと結果の分析がなされているけど、個人的に「ああ、なるほど」と思えるものにはいまだ当たっていない。
中には構造的な原因を指摘する向きもあるが、もしそうなら前回の選挙でも自民が大勝しているはず。
現首相が就任以来、だれも思いつかなかったあっと驚く離れ業で庶民の暮らしが劇的に良くなった、
なんてことは起こっていない。
さっきの物価高も、裏金も、統〇教会の件も、何も解決していない。
過半数割れになった当時と状況は何も変わっていない。見方によってはむしろ悪化している。
ちなみに、小泉(父)の時も表向き似たような現象はあった。
ただ、あの時は彼が首相になる何年も前からホープとしてメディアが取り上げるようになっていたし、
「次期首相にしたい政治家」の上位ないしトップに常に名前が上がっていて、
もともと「小泉待望論」は少なくとも一部にはあったんだ。
対して彼女は、郵政民営化のような目玉政策もなく、彼女が国民に人気が高いという話も聞かなかった。
今回首相になるまで「高市待望論」などなかった。
それが首相になったとたんあの支持率でこの選挙結果。
まったく解せない。
まあ、テレビを中心としたメディアが、相も変わらずクズだった、というのはあると個人的には思っている。
就任早々、あの人を持ち上げ続けたでしょ。
やれ、深夜何時まで仕事をしていた、とか
あのぴょんぴょんはねて、トランプに抱き着いたあれを称して「初めての外交を成功させた」とか
流行語大賞が「働いて、働いて…(面倒なので以下略)」って、あんなの流行ったか?
所信表明演説でやじられたって、あんなヤジかわいいもんだよ。
野党時代の自民党のヤジなんてあんなものじゃなかった。
極めつけは台湾有事発言で反発した中国が悪いだって。
そう思う人がいてもいいよ。個人的にはそう思わないけど。
それをメディアが堂々と報じるのは別問題でしょ。
暫定税率がなくなってガソリンの値段が下がったのも高市の功績みたいに報じているし。
その一方でマイナスになることはほとんど報じない。本当はそっちの方が多いのにね。
その前の石破首相の時を思い出してみよ。
やれ座ったまま握手をしたとか、おにぎりの食べ方が汚いとか。
今のような持ち上げ方はされていなかった。
その差はあるよね。
まあこういう結果だからねえ、しようがない部分もあるけど
「野党が悪い」という人に声を大にして言いたい。
アホリベラルというな!
もちろん野党側にも問題はある。
今回の選挙だって、仮に中道に入れようと思ったって、候補者が立っていないんだもん。入れようがない。
責任をとって辞任した前代表のあの人、民主党時代と同じ間違いをやったわけだからね。
でも自民党なんかそれ以上に問題がある。
なんて書いていると、また言うのかね。「左翼」とか「リベラル」とか。
今のこの国に本当の「左翼」がどのくらいいると思っているの?
70年代までは確かに左翼運動が実在していたのかもしれないが、今の時代、そんなのはほぼ絶滅にちかい状態だ。
共産党でさえ「日本で最も穏健な民主主義を標榜する政党」とニューヨーク・タイムズに紹介されている。
朝日新聞が左だって?
そう思うなら今日の朝刊でも広げてみるといい。
中国のニュースをことさら優先的に取り上げているか?
労組関係のニュースがあふれているか?
TBSが「反日」?
笑える。
思い込み、偏見、それに不勉強で周辺諸国といらぬ摩擦を起こしたり、変な法律で人の自由な考えや言論を縛ったりする方がよほど「反日」だと思うけどね。
多くは政権与党のやり方に違和感や疑問を持ち、普通の感覚でおかしいものをおかしいと言っているだけ。
そういう人たちに「左翼」とか「リベラル」とかレッテルを張って排撃しているんでしょ。意にそぐわないという理由でね。
それって、こういう人たちが大好きなどこかの国と同じやり方ではないですか?
1党独裁で、だれも反対も批判もせず。それともああいう体制をお望みか?
よく野党を指して「批判ばかり」という向きがあるが、こんなワンパターンの批判を何十年も続けているのはどっちですかね?
あのさ、この国では、ただでさえ政権与党のやり方に反対できない雰囲気が醸成され続けているんだよ。
遅くとも80年代以降ゆっくりと、でも確実にね。
例えば日曜の朝にやっている「サンデーモーニング」という番組がある。
前任の司会者は、時おり一言二言感想を挟んでいただけなのに、その発言の端々をあげつらっては、ネチネチ攻撃され、結局降板した。
現首相が、女性でがんばっているって?
がんばっている女性議員なら野党にもたくさんいる。
その彼女たちが現首相のような賛美を受けているか?
標的にされた、あるいはされている人たちに共通しているのは、政権与党に批判的か同調的でない点だ。
そして今YouTubeを眺めれば、「高市首相を批判する国民の敵」なんて動画が上がっている。
そう言うのが一番危ないのにね。
90年代初頭にテレビの討論番組のパネリストで、野党攻撃の急先鋒だった人物が今や首相になっているんだ。
そんな中で「アホリベラル」とか言って、考えの似た相手を攻撃してどうするんだって話。
野党をいわば背後から攻撃してどうすんだって話。
権力をふるえない野党を攻撃したって、野党が弱体化あるいは分散化するだけじゃん。
孤立して「現実路線」という転換を図らざるを得なくなるんだよ。
それで得するのはどこかね?
喜ぶのはだれかね?
ふう、疲れた。少し休もう。