ひたむきに白球を追う球児、汗と涙のなんちゃら…勘弁してくれ!
いやあ、暑いですな。
1994年というと、この年生まれた人は今年31歳かな。
あの年は暑かったんですよ。
6月ごろまでは割合涼しくてね。
こちとら暑がりで夏が嫌いだから、今年の夏は涼しいかも、なんて期待していたら7月に入って強烈に暑くなった。
忘れもしない、7月3日だ。
今日は暑いな、なんて思っていたら、午前11時段階で「気温36度」とラジオから流れてきた。
今じゃちっとも驚かないが、当時とすれば、7月初旬でなんだその暑さは!となった。
で、8月になったら、住んでいる地域での話だが(沖縄とか南のほうじゃないよ)、連日最高気温が39度。
日差しが暑いのを通り越して痛かったからね。
結局10月の半ばまで暑かった。しまいには空に向かって怒鳴ったものだ。
「おい、もう10月だぞ!いつまで暑いつもりだ!」
以来毎年夏になると、この94年が自分の中で一つの基準となった。
今年の夏の暑さはこの94年と比べてどうか、というわけだ。
まあ、今のところあんな暑さになったことはあまりない。
少なくとも最高気温が連日39度なんて事態にはなっていない。
とはいえ暑いよね。
この暑いのに今年はとかくスポーツの大会が多い。
トシがばれるので、何歳だったかは言わないが、野球を覚えたのが1974年の秋なので、長嶋の現役時代はほとんど知らない。
まあ、でも王選手はまだ現役だったし、まだまだ「野球と言えば巨人」という時代だったから、ほかの多くの子供の例にもれず巨人ファンの熱狂的な野球少年にはなったけどね。
なので、野球をはじめスポーツそのものが嫌いなのではではない。
でもいつのころからか、野球に限らず(日本の)スポーツ中継を見ていると、うんざりするようになった。
ちなみに巨人ファンは1995年シーズンを最後に廃業し、以後特定のチームのファンにはなっていない。
高校野球にいたっては、もうまともに見なくなってどのくらいになるか、記憶にない。
やめてほしいんだよね、「高校球児」とか声高に言うの。
「球児」って、高校の野球部の部員であり、野球チームの選手だっていうだけじゃん。
なんなのかね、あの気持ち悪い世界。
「ひたむき」に「白球」を追う「純真な」なんちゃらとか。
それこそ「お花畑」的な美辞麗句の飛び交う異様な世界観とストーリーが、どこかで出来上がっていて
それを実際の試合に当てはめて「感動」を作り上げようとしているような。
一歩間違えればくさい茶番劇だ。
数年前たまたまテレビをつけたら、高校野球をやっていて、アナウンサーが絶叫していた。
ただ単にある選手がタイムリーヒットを打っただけですよ。
「努力は裏切らなーい!!」だって。
あのね、「努力」は普通に「裏切り」ますよ。
一生懸命がんばっても結果が出ないことなんてざらにある。
自慢じゃないが、こちとらそんなのは何度も経験済み。
で、「結果は出なかったけどよく頑張ったね」と言ってもらえるケースなんて、ほとんどないのが現実。
だって「努力」なんて人に見せるものじゃないからね。
ほんと、やめたくなったことなんて何度もあった、つーの。
でも、頑張っても結果を出せないような奴が、頑張るのやめたらもっと結果が出ない。
だからそれでも努力するしかないんだよ。
結果が出たやつだけほめそやすんじゃねえ!なんてふと思うことがあるけどね。
おっと、愚痴になってしまった。
でもさ、個人的な体験からすれば、野球部のやつだって、そんな「純粋」で「ひたむき」なやつばかりじゃなかったけどね。
野球というか、「野球部」が花形だった当時は特にそうだった。
野球部なんか、他の部の何倍も予算を取っていたもんね。
野球部員であることを鼻にかけ、先生をはじめ大人には礼儀正しい「球児」のふりをするが、
同級生や下級生にはおうへいな態度をとる鼻持ちならないやつが結構多かった。
高校時代の話だが、廊下で同級生と前日のプロ野球のゲームの話になった。
べつに戦術がどうとか、スイングがどうとか、玄人かぶれの話をしていたわけではない。
「あのピッチャーのボール早かったな」とか「あのホームランすごかったな」とか、たわいもないただの野球談義だ。
そこに野球部のやつが通りかかり「お前らが野球の話をするな」と言って通り過ぎていった。
まあ、そいつにしたら、俺とお前らとでは野球にかける思いが違うんだ、軽々しく野球を語るな、ということなんでしょうな。
いったいいつから野球は野球部の専有物になったんですかね?
野球部に入っていなくても、野球が好きな高校生はいっぱいいるし、甲子園なんか目指さないという野球好きがいてもいい。
まあ、どのスポーツにも言えることだけどね。
変な尾ひれをつけずに普通に楽しめばいいんじゃあないですかね。
で、今年は陸上とかバレーボールとか、なんか国際大会もいくつかあるみたいで。
この国際大会の中継もねえ。
ナチスドイツが、国威発揚にベルリンオリンピックを利用した、というのは有名な話。
べつに今の日本の中継がそうだ、とまで言わないけどね、
「みんなで心を一つにして日本を応援しましょう」なんてあからさまに言われたり、
「日本やってくれました!」とか「日本逆転!」とか、あんなに「日本」「日本」と絶叫されたりすると、
やっぱり気持ち悪いんだよね。
大谷のニュースなんて、連日でしょ。
しかも、その日の彼の成績を単に伝えるんじゃなくて言っているのは「大谷すごい」の連呼。
この間なんか、陸上のやり投げの女性、なんて言ったか、まだ試合結果も出ていないのに「女王」だって。
これって、大谷や、やり投げの彼女をたたえているのではなく、
「大谷すごい」=「日本人すごい」= 「日本すごい」とあおっているように聞こえてならないんだよね。
日本人選手が大リーグでこんなに活躍している、と言いつつ、本当に言いたいのは「だから日本人はすごい」ってことなんじゃないかという気がするんだけど。
わかってる?
日本の優秀な人が、続々と海外にわたっているんだよ。
体のいい才能流出が起こっているんだよ。
変なナショナリズムに酔いしれるより、問題にすべきはそこでしょ。
それにどこを応援しようが見る人の勝手でしょ。
日本人なら日本チームを応援しろって言うわけ?
じゃあ、海外の会場で、地元の人が日本チームを応援するのはおかしいっていうこと?
「やってくれましたあ!」って、いやいや、見るだけのこっちは何もしてもらってないし。
もちろん勝てば「よかったね」と思うし、負ければ「残念だったね」とは思うけど、
勝つときもあれば負けるときもあるのが勝負だからね。
こういう国際大会ってさ、
日本人が外国人を負かしたとかで気持ちよくなるためにやっているのかね?
力道山の時代じゃないんだから。