前回は「エバンス」さんの思い出話で終わってしまった感があります。
今回は現在のエバンスさん訪問記を書きますのでよろしくお願いします。
エバンスさんが銀座に出来たときは
ついに銀座出店か、とワクワクしてお店に伺った記憶があります。
確か、ビル丸ごとエバンスさんで商品フロアーは5Fまでありました。
ちょうど机の棚を掃除していたら当時のエバンスさんのカタログが
出てきました。いや懐かしいですね。カタログの最後は107ページと
なっています。ロレックス、IWC、パテック、カルティエ等、つや消しの
落ち着いたページに品良く並べられた時計のレイアウト。
これが並行店のカタログと言うのですから・・・。
センスとか勢いとか、調子のいいときって人生にはあるものですね。
店舗ビルは奥に長い建物になっていて、「サロン」と呼べる
静かさや、奥行きがありました。私は並行店で何店も買い物していますが
この時の銀座エバンスさんは並行店では飛びぬけた存在だったのは事実
だと思います。が、
栄枯盛衰、陰と陽、あくまで正規販売店を官軍とするならば
並行輸入販売店は勝手にやっているだけの賊軍、と言うのは事実。
ですからやはり最後は価格だけしか勝負できず、豪華な店舗や販促物は
無用、と言うのはクオークさんやサテンドールが証明しています。
そこを打ち破ったのがエバンスさんだったのですが、この移転した
エバンス「マロニエ通り」店は時代の流れが変わってしまったことを
見せ付けるような光景でした。
その移転した店舗は、あくまで銀座で立地は問題なく
路面店で1F,2F、が販売店舗となり、中の数階は他のテナントで
上階がエバンスさんのオフィスが入っているようです。
その店舗に入ってみましたが・・・・。
入ると横長の店舗レイアウト、
ショーケースが3つほどならんでいました。
オメガ、カルティエ、ブルガリ・・・。
あれ?
ショーケースを良く見ますが、エバンスさん的な
品数のボリュームが無くなってます。
と言うか、店内の雰囲気を感じるまでも無く、そこで1Fはおしまい。
狭いのです。
あれれ?
そんなはずでは、と気を取り直して2Fに向かいます。
大きくスペースの取られた階段を上がり2Fに。
ショーケースは1Fより増えてますが、品数のボリューム感が
無く、また中古コーナーもあることで、雰囲気のかけらもありません。
こんなはずでは、と思っているところに
女性店員が大きな声での社内電話が聞こえてきました。
なにがどうした、と大きな声で・・・。
在庫を確認しながらのお客様との会話、と言うのは
時計販売店ではよくあることなのでかまわないのですが、
いやーいかんせん今度のエバンス銀座は狭くて、雰囲気もないのです。
照明も平ら、でどうしちゃったんだ、と心配してしまいます。
狭いなりにも上手に商品を見せているところでは
東京・中野の「かめ吉」
同じく渋谷の「宝石広場」あたりでしょうか。
ぎっちり、びっしり並べれば良いと言うわけではありませんが、
うーん今度のエバンス銀座店は都落ち、と言うところでしょうか。
でもそれもそのはずなのです。
並木通りにはあの正規販売店「レキシア銀座」が堂々
日本のロレックス旗艦店としてオープンしているのですから。
このレキシア銀座はロレックスの国内問屋が自ら店舗を持ち、
あの王冠マークとROLEXのロゴを店舗正面に掲げ、
ないはずの、ロレックス直営店を思わせるデザインなのです。
そして在庫はロレックスばかり500本・・・。
スイスのロレックス本社の社長も視察に来たと店員の方は
おっしゃってました。
官軍、賊軍、水戸黄門・・・?
正規販売店のしがらみがなく、並行輸入販売店としてやり放題だった
エバンスさんもここに来て、正規販売店の印籠の前にただひれ伏すのみ
といったところなのでしょうか。
それにしてもこのレキシア銀座は本当にいい場所とロケーションに
恵まれています。1F路面店で目の前は資生堂本社。
近くには紳士靴のベルルッティやロロピアーナ。
店舗の幅は15M程でしょうか、店内もほぼ正方形で
絵になる店舗外観と店内全部ロレックスのオンリーブティック。
正規販売店の弱点を解消して、反撃に転じたこの
レキシア銀座にエバンス銀座は敗北したと言っても
いいのかもしれません。またやはり並行輸入店が
幅を利かせていること自体、おかしかったのかもしれません。
そんなエバンス銀座の2Fで小さなパンフレットを手にしたとき
店員は言いました。
「今度はネットで見れるのでカタログはそれなんです」
手のひらサイズの数ページのパンフレットになってました。
~~
と言うことで次回はレキシア銀座とロレックス正規販売店に
ついてつぶやきたいと思います。