「子宮頸がんワクチン薬害説にサイエンスはあるか」 | 目指せ!脱コミュ障

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先日、「子宮頸がんワクチン薬害説にサイエンスはあるか」という記事を読みました。

その記事には、西岡久寿樹氏(東京医科大学医学総合研究所)らが提唱する「子宮頸がんワクチン関連神経免疫異常症候群(HANS)」が登場します。このHANSに対し、記者は否定的な見方をしています。その理由は、下記の通りです。(詳しくはリンク先の記事を読んでください)
1。HANSの存在と機序の両方が不明であり、仮説の域を脱していない
2。主張している医師らの「根拠」が科学的エビデンスではなく、豊富な臨床経験に基づいているそして、HANSを支持する医師達の行っている「治療」が危険だと批判しています。

私も、記者と大方同じ意見です。もし、記者が述べているようにHANSの正体が「心因性」ならば、HANSを大々的に広めることで「救われるはずだった少女達」がさらに苦しむことになります。
HANSという新しい概念の研究を行う事は良いですが、科学的エビデンスに則っていない治療(ex: 若者での治験が行われていない高齢者向け認知症薬を少女らに処方)は危険だと広く知らされるべきです。(医師たちは臨床研究の一環として行ってるのかな。。。?臨床研究はわからない)

ただし、多くの精神疾患も「存在と機序の両方が不明」でしたし、双極性障害の改善効果が高いと言われるリチウムも未だに作用機序に不明な点は多いです。そのため、「仮説の域を脱していない」からと言って無下にはできないと思います。

記事を読むと西岡先生達は「HANSの存在にかなり自信がある」ように感じられるので、ぜひとも早く論文化してサイエンスの世界で主張してほしいです。


もし私の娘が子宮頸がんで痙攣を起したら? ... 病院には連れて行きますが、HANSや代替治療を行っている医師の下へは連れて行かないでしょう。自分の娘はモルモットにしたくありません。

[捕捉]
http://www.troymedia.com/2015/11/16/academics-raise-alarm-shoddy-hpv-research/