小林由依×今泉佑唯です!



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「ねぇ、ずーみんこの歌の部分は・・・」


「ここは、こうした方がいいかも・・・」


「そっか、ありがとう!」


楽屋の隅っこでそんな会話をしていた。


ずーみんとはゆいちゃんずとして一緒に仕事をさせて貰ってる。

歌とかギターとか、もっともっと良いものにしたくて、度々ずーみんとは打ち合わせしてた



最初の頃の私は、ずっと部屋の隅に1人で音楽聞いてるだけの毎日。


自分から声をかけることもできず、そんな自分に嫌気がさしていた。



転機が訪れたのはおもてなし会の時

当時から歌うことが好きだった私とずーみんでフォークギターデュオを組むことになったのだ。


最初は゛今泉さん゛゛小林さん゛なんて言って他人事行儀だったけど
今では同じ名前っていう共通点や、ずーみんのフレンドリーな性格のおかけで一番の良き理解者である。







「ねぇ、ずーみんこの後予定あったりする?」


「・・・あ、ごめん!この後は莉菜ちゃんと遊ぶ約束してるんだ!だからまた今度遊ぼう!」


「そうなんだね・・・わかった、また今度ね」




そっか、うえむーと遊ぶんだ
最近うえむーばっかで、遊べてない・・・


確かにずーみんはフレンドリーだから他の子と遊ぶんだろうけど、
なんかもやもやする、、、、




だって、仲間以上の気持ちを私がもっちゃったから、、、、



最初は仲良くしてくれる優しいメンバーから、今では私の側にいて欲しい人になってる。


きっかけなんてほんとに些細なこと、
いつの間にか好きになってて、自覚したのはついこの間。



ブログでちびーずの写真をみて胸がチクチクして、その時に
あ、私ずーみんの事好きなのかな?って思った。


だからやっぱりずーみんと仲良くしてる所を見ると嫉妬だってしちゃう。






それから数日たったある日握手会で神奈川にきていた。


今は私の部はなかったので、仮眠室で少し寝ようと思ってたら先客がいるみたいだ。





「・・・ずーみん?」




よっぽど疲れてるのか、私が声を出しても起きない程寝ていた。





ずーみんと2人きりの空間






誰もいない、、、よね?





私はそっとずーみんに近づいた。



少しあどけない顔をしてるけど私より歳上で、もうすぐ20歳になるのだ。




「きれい・・・」



こんなに近くで話しても起き上がる気配はない




ほんとに綺麗・・・








チュッ





「っ!?」



いやいやいや、え?


今私何した??



自分でも状況がわからないくらい
無意識の事だった。


え、ずーみんおきてない、、、、よね?




「んん、、、、スゥスゥ」



チラッとずーみんを見たけどもぞもぞと動いただけでまた寝息をたてはじめた。



私は急いで仮眠室を出た。


顔の熱が全く引いてくれない、でもバレてなくてよかった

もしキスしたことを知られこの関係がなくなったら、私は欅坂にはいられない・・・


っていうか私なにしてるの?
こんなキャラじゃないし、そもそも理性くらいしっかりあるつもりだった。




その後握手会にもどったが、いつも通りではなかった。多分気づかれてはいないけど、私の心始終穏やかではなかった。


ふとした瞬間、あの時のことを思い出しては顔に熱が集まり大変だった。


最後の部が終わりブログを更新して帰ろうと思って立ち上がる、今は早く家に帰って落ち着きたい
同じ空間にあの子がいるんだ、ヘタレな私に耐えられるわけない。



っよし、早く帰って早く寝___



「ゆいぽん、今日一緒に帰ろうよ!」



ようって思ってたのに、なんで今日に限ってこうなるかな・・・
 


「うん、いいよ」



断る理由なんてないけど、緊張して素っ気なく返してしまった。



「よかった、最近ゆいぽんと遊べてなかったから誘ってよかった!」



ずーみんはほんとに私の事を分かってくれる。


私がどんなに素っ気なく返したって、ちゃんと私の気持ちを汲み取ってくれる。


好きな人の側にいれることが、こんなに幸せだとは昔の私は知る由もないだろう。


一つ喜びを覚えると、人は次の喜びを得ようとする。だってあんなに側に入れるだけで満足だった私が、あまつさえ恋人になりたいと願ってしまったのだから。




「、、、ぽん!ゆいぽん!」



「っ、ん?なに?」



「もー呼んでも気づかないんだもん」



「ごめんって、なに?」



「だから、今度のオフにディズニーいこ!」



「え、私と行っても楽しくないよ?」



「ゆいぽんがいいの!

すぐそうやって、自分を否定するんだから」



そんなこと言われたら期待しちゃうよ・・・


皆のムードメーカーで、いつも輪の中心にいてこんな私にだって話しかけてくれるくらい、優しい心の持ち主。




そんなずーみんがやっぱり




゛好きだなぁ゛







「・・・・・・・・・え?」



「ん?」



「今、ゆいぽん、、、、好きって」



「、、え?私口に出てた、?」



小さくコクコクと頷くずーみん


可愛い、、、


じゃなくて、私好きっていった?



「っ、いやあのね!

好きってそういうのじゃなくて、なんて言うか、、、その、メンバーとして!
へ、変な意味じゃないよ!」




なに否定してるんだろ、
ほんとにかっこ悪い・・・


言っちゃえば良かったのに、ずーみんが好きだって、ヘタレだから言えないけど




「何言ってるの?知ってるよぉ~
私もゆいぽんの事大好きだよ!!」


好きな子に言われる好きは特別に思える、たとえそれが私の好きと違ったって。



でも何でたろ、いつも見てきたからわかる
無理して笑ってる顔だ。
ずっと隣で見てきたもん、好きな子なら尚更



やっぱり期待しちゃうよ・・・



ずーみんも同じ好き何じゃないかって



私はその場を動けずにじっとしていた。
当の本人は自作の歌を歌って歩いてる







「ずーみん!!!!」


すこし前を歩いてる彼女に聞かせるにしては大きすぎる声で叫んでた。

「もぉなにー?
ちゃんと聞こえるよー?」


ケラケラと笑ってる顔だって愛おしい



「私、ずーみんのこと好きだよ!


メンバーとしてじゃなくて、恋愛感情で!
だから、私と付き合ってください!//」


息付く暇もなく矢継ぎ早にいった。


だってもう言うチャンスなんて無いような気がするから。

これが最初で最後の盛大なる告白
フラれる覚悟なんてないけど、後悔しない覚悟なら出来てる。


嘘偽りのない言葉でずーみんに言えたから。



「、、いよ、ゆいぽん」



「、?」 



「ずるいよ、ゆいぽん!


なんでそんなにかっこいいの!」



ん?褒められてる、、の?



「ゆいぽんの方が年下なのに
なんでこんなに違うの~?」


「いや、あの私告白したんだけど、、?」


「私も好き!
でも私から言いたかったぁ~、、」



え、そっち?


ん?、、その前にずーみんも好きって言ったよね?これって両想いでいいのかな?


なんか急展開すぎてついていけない



「改めて言うね!私もゆいぽんの事大好きだよ!まぁ好きって自覚したのは今日なんだけどね、

こんな私だけどこれからも宜しくお願いします//」



夢、、じゃない?
ほんとに付き合えるの?



私、ずーみんの隣をこれからも望んでいいの?




「ゆいぽん、、?泣いてるの?」


「、、っ、嬉しくて、」



嬉しすぎて泣いてたみたい


泣き止むのに結構時間かかっちゃって、ずーみんが笑ってる
やっと落ち着いてきて、今は幸せを噛み締めてる所



そっか、ずーみんも好きでいてくれたんだ。



「あれ?自覚したのが、、今日?」



「そうだよ!私白雪姫になったみたいだった!」



にししって笑ってる19歳
ほんとに年上なのか不思議なくらい



白雪姫、、?
毒りんご食べて、王子様が助ける話だよね?
王子様が白雪姫にキスして蘇る、、


「ゆいぽんが私の王子様だね!

だって、、、」





キスされたから、ゆいぽんの事好きって分かったんだもん!





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お久しぶりの更新になります。
最近なかなかモチベが上がらず、こうしんしておりませんでしたが
あと数時間で二月も終わるということで、更新させていただきました!!

はい、来月も更新はほぼ無いとおもってもらって構いません!
でも坂道は大好きですので書き手は今のところ続けます!(多分)

こんな作者ですけど、これからもどうぞ宜しくお願いします!