今回、トリプレッタの遠征の仕事で来ているトルトザで、町の歴史あるクラブと試合をさせてもらった。とても暖かく歓迎してもらい、とても嬉しく思う。そこで、TD(チームディレクター)を務める人に、話を聞く事が出来た。ちなみにトルトザは地域密着型クラブで、リーガのカテゴリーでいうと5部に当たるアマチュアクラブである。

"トルトザのエンブレム"
まず、トルトザにはしっかりとした哲学がある。カタルーニャのチームらしくバルセロナと同じ、常にボールポゼッションを意識する。子供達には「ボールは神様だ。だから奪われるな。」と教えていると言った。子供の時から同じ哲学を叩き込み、将来トップチームで活躍する選手を育成する事を目指している。
育成組織はピラミッド型になっており、5~8歳まではスクールとして、それからは一般的なクラブと一緒のカテゴリーに別れる。つまり、ベンハミン、アレビン、インファンティル、カデテ、フベニールそしてピラミッドの頂点にトップチームがある。その全てのカテゴリーをトルトザ周辺の地域から集めている。
TDは「この地域で育てた選手で戦い、地域で育った人に応援してもらう事が大事なんだ。」と語った。
各カテゴリーで監督とアシスタントコーチが2人で指導し、常にフィジカルセラピストが練習場に待機。ホペイロ、スカウト、広報など、町のアマチュアクラブながらしっかり役職が揃っていた。(ただ、確認したが、ホームページなどはない模様)
施設は人工芝が2面、フットサルコート(野外・室内1面づつ)、カフェテリアがあった。これだけ充実した施設を持つ5部のチームが日本にあるだろうか。スペインは町の行政がこういったクラブを通じて、町を宣伝しようと、精一杯協力してくれる。グランドに広告を貼るなどして、しっかり経営している。
こういった田舎町で愛されるクラブがあるなんて羨ましい。今日は地域の新聞にも、日本からチームが来たと載せてもらい、市長に招待され、試合には多くの観客が日本のチームを見に来ていた。日本人の子達はイマイチ理解して居なかったみたいだが、これは素晴らしく名誉な事である。
最後に僕たちが「このチームで1部を目指すのか?」と聞いたら「今すぐではないが、数年後に目指したい。この地域の選手達を使ってね。」と言っていた。
ちいさな町クラブ。応援したくなるよね。

"町の人がゾロゾロ集まる"