「GOLDEN」
とうとうリリースになりましたね。
それに合わせて2度目の出演を果たしたシュチタ。
つい数ヶ月前まではミニアルバムだと言っていたジョングク。
それが録音を始めて夢中でやってみたらフルアルバムになった、と。
前回シュチタに出た時とは全く違うジョングクでしたよね。
ジョングクがこの数ヶ月で自信を完全に取り戻したというか、完全に得ていることは明らかで、達成感と安堵と感謝のこもった発言が本当に随所に出ていて、私はとても安心した。
だって本当にやさぐれてましたよね。
石ころだとか、世間から離れてるとか、なにもしないのが好きだとか、そんなこと言って飲んだくれていたジョングクが、「SEVEN」に出会って、また歌いたいと思えたのだし、歌い出したジョングクがどれだけ素晴らしいのかは、私たちファンは知っているわけで、だからまた歌い出したジョングクと、それを成し遂げたジョングクに安心したのだと思う。
「SEVEN」をリリースして、アメリカを中心にプロモーションをして、新しい試みをたくさん持って「GOLDEN」で帰ってきたジョングクのあの顔をみたら、誰だって期待せずにはいられませんでしたよね。
もうすでにお聞きになった方がほとんどだと思いますが、どうでしたか?
音楽というものは聞き手如何で感想や解釈は違って当然で、結局は好きか嫌いか。
世の中には音楽評論家や専門家なる方々がいらっしゃるけれど、それも乱暴にいえば、その人の好みなんじゃないかしら?と私は思っている。
もっと乱暴にいえば、その最たるものがグラミーだとも。
グラミーについての私の気持ちは過去何度も書いているのであれだけれど、この「GOLDEN」の感想を一言で言うなら、グラミーを全力で獲りに行ったんだね、ってこと。
それが良いか悪いかじゃなく、ただただそう思ったし、それはとても潔くてカッコよくて、ジョングクを取り巻く関係者たちの望んでいることでもあり、なによりジョングク本人が望んでいるのだろうと思う。
シュチタでもWeverseでもジョングクはハッキリと「もっと上」を口にしてる。
ユンギはそれを若干心配しているようにも見えたし、その「上」が一体どこなのか、そもそもそこにゴールはあるのか、誰にもわからない。
だからやるしかない、んだと思う。
「GOLDEN」について、さまざまな媒体から記事が上がりだしていて、その中には絶賛するものもあるし、冷ややかな見方もあったりして面白いな、と思う。
私の感想などに意味はないし、興味もない方も多数おられると思うけれど、少しだけ残すと、もう全部乗せだよね、って思う。
数行前に「やるしかない」と書いたけれど、それをやり切った感じ、に私には感じたなぁ。
まさに今、彼は「黄金期」を迎えていることは間違いないと思うし、それは身体や心の成熟だけでなく声にしても表現力にしても経験値にしても知名度にしても、最高のところにいる。
そのジョングクが「アメリカで売れるため」に最大限挑戦してやれることをやれるだけやった作品のように思う。
正直に言えば、ここ数年のアメリカで売れた曲の良いとこ取りであることは明らかだし、それをあえて狙って意識していると私は思う。
聞いていると思い浮かぶアーティストがざくざく出てくる。
特に洋楽に詳しいわけじゃないし、普段のドライブのお供はApple musicがまとめてくれてるDailyTOP100を流し聞きしてるミーハーな私ですら感じるくらいなのだから、詳しい方はもっとそれを感じるんじゃないかと思う。
そりゃ当たり前っちゃ当たり前で、数々のヒット曲を生み出しているPDや製作陣をまんま持って来ているのだから。
だってあの11曲、全部タイトル曲に出来るくらいの楽曲だと思いませんでしたか?
一枚のアルバムでまとめちゃったら勿体無いくらい。
それくらいのfeat.相手と製作陣の豪華さと楽曲の完成度だと思う。
あんなことが出来るのはもちろん会社の潤沢な資金もあると思うけれど、それだけのジョングクへの期待とリクエストがあってのことで、まさに「GOLDEN」にふさわしいラインナップで構成されていたわけで。
それをありきたりで凡庸だと感じる人もいるだろうし、ネイティブではない韓国人が全英語で歌うことに違和感を感じる人もいると思う。
でも、私はすべてを1人でやり切ってるジョングクってどんだけ素晴らしいアーティストなのよ!と思っている。
たとえ凡庸であったとしても。
ただ、彼が名実共にアメリカでNo. 1ポップスターになるのか、というとそれはまた別問題なのかなとも思う。
シュチタを見ていて、本当にユンギは地に足がついてるなー、さすがだな、って思ったことがあって。
それは、手放しにマンネをいつも褒めるし、こんな天才はいない、って言ってくれるし、まだ決まってもいないHOT100,200のお祝いをしてくれたユンギだけれど、褒める時に「韓国でこんなにポップスを上手に歌える人はいない」「アジアンポップスター」だと言う。
もちろんこの言葉には自分たちの韓国人であるという誇りも含まれているのだろうと思うけれど、決して世界一ではない。
世の中にはジョングクよりも上手い人はたくさんいる。
自分で曲を作り、自分でアレンジし、自分で歌って、プロモーションができる人たちがいる。
それもよくよくわかっているユンギのこの言葉は、ジョングクをただただ持ち上げているわけじゃない、とても音楽に対して真摯で的を得ているものだと思う。
他アーティストへのリスペクトと、ウリマンネの努力への賞賛の中で、ジョングクだけじゃなく自分たちの立ち位置を冷静に受け止めているからこそ出る言葉なんだと思う。
ユンギはきっとわかっている。
このジョングクの挑戦のしんどさを。
どれだけ大きなことで、どれだけ困難なことなのかを。
私も、そう思う。
でも「ジョングクなら成し遂げるかもしれない」という期待をすることが、彼を応援する一番の力になることなんじゃないか、って思う。
テヒョンも言っていた。
今だけじゃない、ジョングクの「黄金期」はまだあと5回くらいあるんじゃないか、って。
たぶん、1人でこんなチャレンジをすることは他のメンバーではないことだろうと思っている。
ワールドツアーを成功させたユンギでも、ロラパで大観衆を熱狂させたホソクでも、きっとしないと思う。
ジョングクなら、それが出来る。
もちろんそんな保証など何もないけれど、そんな期待をきっとジョングク自身も持っているんだろうと思う。
そんな期待をアミから受けていることを、知っているのだと思う。
チャプター2に入って、やさぐれ休んでいた時、それでもファンはジョングクのカムバを待ち続けていましたよね。
ジョングクが言った「僕たちの本分は歌手として良い歌を歌うこと」を信じていたように思う。
ジョングクがまたその本分に戻るための休息の時間。
戻ってきた時、どれほどジョングクが見せてくれるか、それをわかっていたから。
アミとジョングク、お互いに大切な存在として確かめ合った期間だった、と今は思う。
だからジョングクはどこへ行っても誰に聞かれてもどんな質問に対しても、アミへの想いを口にする。
「アミたちが喜ぶから」
「アミたちのために」
が彼の原動力であると、ハッキリ伝えてくれる。
ちょっと言い過ぎじゃない?って思うほどに、口にする。
チャプター2へ入ったあの時、防弾少年団を続けていくために取った方法が、休暇だったし、ソロ活動への移行だった。
グループを第一優先で走ってきた10年を一旦切り離して、自分のためだけに時間を使う。
自分のために、それぞれがグループを離れ、ファンから距離を取った。
その結果、ジョングクはむしろ以前よりも、ファンとの距離を詰めてきたように思う。
その頃合いをうまく取れるようになったからなんだろうなぁ、と思う。
けれど何かをするにあたって、自分1人のためだけでは頑張りきれないことがある。
これはジョングクのような大きなチャレンジだけじゃなく、私のような庶民が持つ仕事などでも、もちろん日々の生活の中でも、「自分のため」に「誰かのため」がプラスされると不思議と頑張れる。
ジョングクの言う「カッコイイ自分」になるために必要なもの。
ファンが喜んでくれる、ファンが期待してくれる、その顔を見たい、その気持ちがあらためてジョングクにとっての大義になったんだろうなぁ、って思う。
そして。
自分のファン=防弾少年団のファン
だと思っているはずだから、結局はそれがグループに還元される。
ユンギはきっとあの会食の時からこれがわかっていたんだと、私は思う。
もちろん今までだって彼らは「ファンのため」に頑張ってきた。
けれどいつの間にか「自分のため」を捨てることになっていたことは誰の目にも明らかで。
だから「ファンのため」を今度は捨て「自分のため」を優先した結果、やはり同じ答えに戻ってきたのだと思う。
そしてこうして再度決意した「ファンのため」のその先に、今も彼らには防弾少年団があるように思えて、私はそれがとても嬉しい。
あれだけのことにソロでチャレンジしながらも、あくまで大切なのは防弾少年団であること。
ジョングクの「みなさんと最後まで行きたいです」という言葉に込められたアミへの想い。
一年半前は言えなかったし、そう思っていなかったのかもしれない言葉を、こうして今、本人の口から聞けて。
シュチタのラストで、振り向きざまのジンの姿に不意を突かれ、泣いてしまった。(あんな構成ズルい)
早く会いたいですね、7人に。
早く、早く、って思っても時間は早く過ぎるわけじゃないから、ジョングクが言ったように、ユンギが言ったように、幸せでいましょう。
毎回同じことばかり書いてしまうけれど、それしか私にできることはないよね、って思う。
正直、日々の生活の中でずっと彼らのことばかり考えているわけじゃないし、彼らがいてもいなくても解決できない問題は目の前にある。
でも、ふとした時間に、彼らは今幸せだろうか?と考える時、あぁ、私も幸せでいなきゃな、って思うのだ。
私たちファンの幸せを願ってくれるジョングクが、それ以上の幸せな気持ちでソロ活動に臨めますように。
1人で乗り込んで行ったその先でも多くのファンに歓迎され、多くのファンの幸せな顔が見られますように。
きっと毎日目にするあれこれは止むことがないけれど、7人が幸せであることの先にファンの幸せがあることを忘れないで欲しい、と心から思う。
自分の幸せが先だよ、っていつも思う。