3日目の今日は、ジミンですね。
ジミンが選んだ曲は、「Filter」と「친구」でしたね。
「Filter」を聴くとき、この曲のパフォーマンスを観るとき、いつも思うのは、この曲はジミンでしか歌えなかった曲だろうということ。
この曲、このパフォーマンスに耐え得るのは、BTSの中でジミンだけだろうと私は思うのです。
7人全員それぞれのカラーがあって、得意分野があって、でも彼らはプロだから、その自身のカラーでないものもちゃんと表現できるだろうけれど、その振り幅、その完成度の高さはジミンが1番なのではないかと思う。
「Filter」という曲を、誰よりも説得力を持って、圧倒的なパフォーマンスで魅せることができるのはジミンだけじゃないかしら。
そしてそれをジミン本人もわかっているように思う。
驕りでも高ぶりでもなく、事実として。
今回のメッセージの中でも、堂々と
「まだお見せできる色は沢山残っている」
と言っていて、ジミンまじかっけー、となった私ですが、それと並列して語られたのは、無色の自分でした。
オリジナルの色が出せず、他人の考えに合わせていた自分もいて、それでいくら色とりどりに見せても、どんな顔を見せても、それじゃ結局は無色と一緒だと。
沢山の色を持ち、どんな相手からのフィルターにも対応できるスキルを持ちながらも、結局自分は無色かもしれない、何も残せていないのではないか、とふと感じてしまう時、パフォーマーとしてどれだけの苦悩があったのか、と想像してしまいます。
色
それはパフォーマー、アーティストにとってのウリであって、それはつまりは存在意義であって。
「むしろ色がないように見えたと思うんですが」
の一文からも、その気持ちが漏れ出ているように思うわけで。
周囲からの期待に応え色を出せば出すほど、無色に感じてしまう。
自分の色はなんだったのか、わからなくなったことだろうと思う。
そんな時に、ジミンの本質は何であるか?、それはつまりは自分自身で掛けていたフィルターを外すことだけにフォーカスさせてくれたメンバーの存在があって、崩れそうになる心を立て直せたのだろうと思う。
このメッセージの中でジミンはメンバーをチングと呼んだ。
「친구」という曲は言わずもがな、テヒョンとの深い友情とも家族愛とも言える大切な大切な曲。
ナムジュンが歌詞の相談をされても「一行も書くことが出来なかった」というくらい、ジミンとテヒョン2人の関係は独特で特別で。
私は
「いつかこの歓声が止む時が来てもここにいてよ」
という歌詞が1番好きなのですが、この想いがテヒョンに向けてだけでなく、今はメンバー全員に向けられる言葉であることの証明が今回のメッセージに込められていると思います。
揺るがない自分の色がはっきり持てているからこそ、どんなフィルターにも応えられる。
自分に色がないように見られていると思っている状態では「Filter」は歌えない。
それくらいこの「Filter」の持つ世界観ってえげつないと思うから。
だからジミンが今回この曲を選び、メッセージをくれたことで、安心した私がいます。
今までもここ数年のジミンの心の揺れについては度々重度すぎるくらいな心配をここで書き綴ってきたけれど、きっと今は大丈夫。
ジミンが選んだメンバーの写真。
それは決してBTSというフィルターの掛かった彼らではなく、パクジミンから見たキムナムジュンその人であり、キムソクジンその人であり・・・・(以下省略)。
ジミンが辛かった時に向けられた顔はきっとこうだったんじゃないか、って勝手な想像をしてしまう。
いつも変わらぬナチュラルなソクジン。
振り返ればいつもそこにいてくれるテヒョン。
どんな時も明るく前向きなホソク。
素顔はキュートで飾らないナムジュン。
いつも可愛い弟ジョングク。
そして
知らないフリしていても多分1番気にしてるユンギ。
新たに刻んだYouthの文字と三日月。
ジミンの新しいお守り。
そして最後に選んだ自分の写真。
ジミンの着飾っていない姿と穏やかな顔、何より真っ直ぐな視線に、私は胸がいっぱいになった。
ナムジュンが言った。
「ジミンはたくさんのフィルターを持ってる子」だと。
これからもまだ見ぬジミンのフィルターを沢山見せて欲しい。
人に言われるがままでなく、わがままに。