コミュニケーションで一番大切なことは、相手が言わなかったことを聞くことだ。(P.F.ドラッカー) Das Wichtigste in einem Gespräch ist zu hören, was nicht gesagt wurde.

幸福で円満な結婚生活を送るには”技術”がいります。

結婚生活を分析し、何ができるかを考えましょう。

 

円満な結婚生活を送るには、感謝を表すことがどうしても必要です。

ところが、多くの場合、夫も妻もお互いの良い点を気に留めなくなり、感謝を表すことも少なくなっています。あるカウンセラーは「心の不倫(英文)」という本の中でやって来る夫婦の多くが、「{自分たちの結婚生活で}できていることよりも、できていないことばかりに気を取られている。わたしのオフィスに来てはそのまま続ければよいことではなく、改善しなければならないことを話すのです。こうした夫婦の犯している間違いは、感謝をするという形で愛情表現をしていないことです」と述べています。これはよくある現実の問題です。

 

では、どうすれば、夫婦はこの落とし穴を避けることができるでしょうか。

 

1)知っておきたいこと

●感謝を表すなら結婚生活のストレスを軽減できる。

夫婦がお互いの良い点を認め合う努力をするなら、二人の関係は大抵、改善されます。相手から感謝されることを”実感”すれば、極度の緊張さえ和らぐものです。

●妻にできること。

先ほどの「心の中の不倫」という本によると「多くの女性は、男性が家族を養うために途方もない圧力を感じているのを見逃しがち」です。

場所によっては、共働き家庭であっても、夫はそうした圧力を感じています。

●夫にできること。

男性は多くの場合、妻が家族のために払う努力、妻の仕事、育児、家事などは大したことではないと考えます。結婚して三年目になる一人の婦人はこう語ります。

「誰だって失敗をするものですが、わたしは失敗をすると自分が嫌になってしまいます。ですから、主人が、わたしのやった家事などを、”よくやったね”とねぎらってくれると、こんな欠点のあるわたしでも、まだ愛されていると感じます。夫が応援してくれていると実感し、自分に自信を持つこともできます。」

 

反対に、夫婦の一方が、何をしていても自分は評価してもらえない、と感じるようになると、夫婦の絆そのものが脅かされかねません。

一人の婦人はこのように語りました「配偶者から愛されていないと感じると、感謝されていると”感じさせてくれる”人に惹かれやすくなるものです。

 

2)どうすればよいでしょうか。

●よく観察する。

今日から一週間、配偶者の良い特質に目ざとくあって下さい。

さらに、家事を円滑に進めるために相手が行っていることに注目しましょう。

もしかしたら、今までのあなたはそれを当たり前のことと考えていたかもしれません。

一週間の終わりにリストを作りましょう。

夫あるいは妻について(1)感謝できる特質、(2)家族のためにしてくれたことを書き出してみましょう。

 

よく観察することは何故必要でしょうか。一人の妻は「結婚して数年たつと、配偶者の存在が当たり前になってきます。夫がしていることに気づかなくなり”していない”ことばかりに注意が向いてしまいます。」

自問してみましょう。

「わたしは配偶者が一生懸命働いていることを当たり前と思っているだろうか」

例えば、夫が家周りの修理をしたとき、それは主人の”当然すべき仕事”だからと考えて、感謝せずに済ませてしまいますか?

逆に、奥さんが一生懸命子育てをしていても、それは母親がすべきことだから、別に褒める必要はない、とかんがえますか?

大小にかかわりなく、配偶者が家族のために払うどんな努力も見過ごさずに感謝する、という目標を持ちましょう。

 

●惜しみなく褒める。

夫婦は互いに感謝されていることを”感じる”必要があります。

ですから、配偶者に感謝の気持ちを表すことを習慣にしましょう。

夫の一人は「妻がわたしのしたことに感謝を表してくれると、良い夫になるために、そして結婚生活をより良いものにするために、もっと頑張ろうという気持ちになります。」

 

夫婦がお互いに感謝の気持ちを表すなら、夫婦の絆は強まります。

さきほどの夫はこのようにも語りました「夫婦がお互いの”良いところ”にいつも目を向けているならば、多くの結婚は救われると思います。そういう夫婦は、問題が起きたとしても結婚生活をすぐに終わらせようとは思いません。自分たちがいかに良いものを得ているかをいつも考えているからです。」

 

素晴らしい感想だとは思いませんか?

 

他の夫婦もこのように語りました。

「問題が山積みで、心身ともに疲れ果ててしまう毎日ですが、妻はいつも、わたしが夫として払う努力をどれほど感謝しているかを話してくれます。妻の感謝の言葉を聞くと、また頑張ろうという気持ちになります。」

「わたしは神経を使う仕事もしており、予定はギッシリ詰まっています。夫が本当に頑張っているね、と言ってくれて、一日どんなことがあったのかを聞いてくれる時、ホッとした気持ちになります。夫に愛されている、と実感できます。」

 

素晴らしいと思いませんか?

 

では今から、まず一週間配偶者の良い特質に目ざとくあり、一週間の終わりに

(1)感謝できる特質。

(2)家族のためにしてくれたこと。

を書き出してみましょう。

 

夫婦として幸せになる習慣となるでしょう。

 

 

 

毎日のように繰り返される”いじめ”による自殺。

胸が詰まるように悲しい事件を私たちはニュースで聞きます。

 

学校でいじめられたらどうすればよいでしょうか。

学校のみならず人の集まる所には存在するようです。

 

なぜ、考えるべきでしょうか?

「あなたの反応によって、状況は良くも悪くもなるからです」

 

あなたならどうしますか?

こんな場面をイメージしてみてください。

一人の少年は、今日も明日も、そしてその先もずっと学校へ行きたくないと思っています。

きっかけは三か月前に、クラスメイトが根も葉もないうわさを広めました。

ひどいあだ名も付けられました。

偶然のふりをして少年の持っている教科書をたたき落そうとすることもあります。

グループの一人が少年を後ろから突飛ばそうとしますが、少年が振り返る頃には、誰の仕業か分からなくなっています。昨日少年は、ソーシャルネットワーク上で脅され、だんだん”いじめ”がエスカレートしているのを知り・・・

 

あなたがこの少年だったら、どうしますか?

 

実は、何もできないわけではありません。いじめてくる人を殴らずに撃退できます。

どのようにしてでしょうか。

実際に効果的であった方法のいくつかを列挙してみます。

 

●大げさに反応しない。

できるだけ、冷静にして、何でもないような顔をしているなら、相手は面白くなくなります。

●仕返ししない。

仕返しをしようとするなら、状況は悪くなるだけです。

●前もって避ける。

いじめをする人やいじめられそうな状況をできるだけ避けましょう。

●意外なリアクションをしてみる。

例えば、太っていると言われたら、笑いながら「だよねー、少しやせないとね」と言えるかもしれません。

●立ち去る。

一人の少女はこのように語りました「言い返さないでいれば、こちらが大人で、嫌がらせをしている人より強い、ということになります。それは自分をコントロールできている証拠で、相手が持っていないものです」

●自信をつける。

いじめをする人は、自分に自信がない人や反撃しそうにない人にすぐ気づきます。逆に、動揺しないことが分かると、いじめてくる人のほとんどは手を引きます。

●誰かに話す。

元教師は語りました「わたしはいじめられている子に、誰かに打ち明けるよう勧めます。伝えるのは正しいことですし、ほかの子に対するいじめを防ぐこともできるからです」

 

では、もし、いじめられている人がいたら、やろうと思うことを書いてみましょう。

 

 

中等度から重度のうつ病の場合、普通は投薬とメンタルヘルスの専門家によるカウンセリング行われます。

体のどんな部分も病気になります。脳もです。また、心と体はつながっているので、ライフスタイルを変えることもお勧めです。身近な例で考えると、近視の人はメガネなどをかければハッキリ見えるようになります。上手に近視と付き合うのです。

 

ライフスタイルを変えるとは

脳の使う部位を変えると言うことです。

自分と異なり明るい人を魅力的と思いますか?

その人の表情やクセを真似してみましょう。

使う脳の部位をなりたい人に合わせてみましょう。

 

もし、あなたがうつ病にかかっているなら、無理のない方法で体や心の健康をケアしましょう。

何ができますか?

● 体に良い食事をとる。

● 十分な睡眠をとる。

● 定期的に運動をする。

運動をすると、科学物質が放出されて気分がよくなり、元気が出て、よく眠れるようになります。

日本の子の場合、ラジオ体操を覚えているので朝陽を浴びながらラジオ体操をするのが良いでしょう。朝陽も喜びのホルモンを放出します。

できれば、どんな時に鬱のスイッチが入るのかを突き止めて、それを避ける工夫をしてください。信頼できる人に気持ちを打ち明けます。家族や友人など親しい人たちとの絆はあなたを支え、うつ病と上手に付き合えるよう助けてくれるので、症状が軽くなるかもしれません。自分の考えや気持ちを日記につけることもできます。

 

うつ病と10代の女子

10代でうつ病になる率は、女子のほうが高いようです。それは男子よりも、感情的、身体的、性的な嫌がらせや虐待に遭うことことが多いからです。そうしたことから来るストレスも、うつ病の一因かもしれません。「自分の外側の恐ろしい世界と内側のカオスがぶつかると、圧倒されてしまい、混乱をきたすことが多い」と、専門のカウンセラーは書いています。また、女の子はメディアが描く”理想”の体型に必要以上に振り回されることがあります。自分の外見に自信がなかったり、友達にどう見られているかを気にしすぎたりすると、うつ病になりやすいかもしれません。

 

 

10代は体の成長に心が追い付かない、バランスの悪い世代と言えます。

ですから、特に大切にしないとなりません。

 

考えられている原因

WHOによると「社会的、心理学的、生物学的要因が複雑に絡み合って、うつ病を引き起こす」と考えられています。以下の要因も含まれるかもしれません。

 

遺伝や病気など。

うつ病は家族の中で複数の人に発症することも少なくないので、遺伝も一因ではないかと考えられています。遺伝が脳内の化学作用に影響を与えるのかもしれません。他にも、循環器疾患、ホルモン値の変化、うつ病の原因でではなくても症状を悪化させかねない薬物の継続的使用などがあります。

 

ストレス

少しのストレスには良い面もありますが、慢性ストレスや過度のストレスは体にも心にも有害です。そのせいで、感受性が強くて影響を受けやすい10代の人たちがうつ病になることさえあります。とはいえ、うつ病のはっきりした原因はいまだに不明で、先に述べたような様々な要因が絡み合っていると考えられます。うつ病につながるストレス関連の要因としては、親の離婚や別居、愛する人の死、暴力あるいは性的虐待、大きな事故、病気、学習障害などがあります。その結果として、子供が疎外感を抱く場合は特にそうです。学校の成績に関して、親の期待があまりにも高いことも原因となる場合があります。また、いじめ、将来の不安、うつ病の親との疎遠な関係、親がいつ何をしでかすか分からないことなども引き金になる場合があります。

 

では、うつ病になった10代の人には何ができるでしょうか?

 

次のブログには自分の心と体をケアする方法について考えます。

つらい鬱を経験している人たちに

周りの大人、特に親は何ができるでしょうか?

 

覚えておきましょう。

 

●鬱病の若い人は、感情を表現するのを難しく感じたり、自分に起きていることを理解していなかったりします。うつ病の症状に気づいていないことさえあります。

 

●若い人の場合、うつ状態にあることを大人とは違う形で表すものです。ですから、お子さんの振る舞い、食習慣、気分、睡眠パターン、交友関係などに大きな変化がないかに気を付けましょう。変化が見られ、それが何週間も続く場合は要注意です。

 

●自殺をほのめかす言葉や素振りは、真剣に受け止めましょう。

 

●うつ病ではないかと思える(単なる憂鬱な気分ではない)場合、医師に診てもらうようにしましょう。

 

●お子さんが医師の指示に従うよう助け、改善が見られない場合や副作用がある場合は医師に相談しましょう。

 

●食事、運動、睡眠の規則正しい習慣を、家族で保ちましょう。

 

●お子さんとの良いコミュニケーションを保ち、うつ病の徴候が少しでも見られたなら、それを放置しないように助けましょう。

 

●うつ病には、孤独感、恥ずかしさ、自分には価値がないという気持ちが伴うので、あなたのお子さんを愛していることをいつもはっきりと伝えましょう。

 

次に原因とされているものや、うつのスイッチが入るのを避ける工夫について書いてみます。

 

 

「深くて暗い穴に落ち込んだみたいで、そこから抜け出せないんです。頭が変になったような、いつもの自分ではないような気がするんです」

 

「いつもは大好きなことも、するのが嫌になります。ただ寝ていたいと思います。自分は可愛くない無価値な人間で、みんなの迷惑になっていると感じることもよくあります」

 

「普段はよく気付く方ですが、うつ状態になると、人にも物にも関心がなくなります」

 

とても、つらい状態です。

 

「自殺を考えました。本当に死にたかったわけではありません。ただ、憂鬱な気持ちを終わらせたかった」

 

とも、語っています。

 

このように感じる人は珍しくありません。

 

世界保健機関(WHO)はうつ病を10歳から19歳の少年少女の疾患や障害の主な原因としています。

気がふさいだりつらい思いをした時、うつのような状態に悩んでいるなら、自分の考えや感情をコントロールするのに役立つ”心の救急箱”を作りましょう。

 

いくつかあげてみるので、自分に合ったものを入れておくことができるでしょう。

 

1)ガッカリした時の気持ちを聞いてくれる人の電話番号。

 

2)ポジティブなことや楽しかった思い出を書いたノート。

 

3)大切な人からもらった思い出の品。

 

4)気分が上がる音楽。

 

5)心にグッとくる言葉、元気が出る本や雑誌。

 

6)癒され、勇気をもらえる言葉のリスト。

 

あなたにはいくつありますか?

 

そして、きちんと食べ、よく運動し、よく眠りましょう。

あなたにもできる一番大切な変化とは何でしょうか?

実際、魅力的な人かどうかは内面によって決まります。

 

ラテン語のことわざにも

Sapiens habet divitias in se.

賢者は自分自身の中に財産をもつ。

とあります。

 

それで、魅力的でありたいと思うのは、何も悪いことではありませんが見た目よりも人格の方がもっと重要です。結局、身体的強さやスタイルの良さより、優れた特質の方が他人の目にずっと魅力的に映るのです。一人の少女は「きれいな人はすぐに注目されるかもしれません。でも、いちばん印象に残るのは、内面つまり良い性格なんです」と語りました。

 

では、見た目に対するあなたの見方を考えてみましょう。

次の質問に答えに〇をつけてみてください。

 

●自分の見た目にガッカリすることがある。 

  はい / いいえ

●体の欠点と思う部分を直すために美容整形や極端なダイエットをしようと思ったことがある。

  はい / いいえ

●できるなら、見た目のどんなところを変えたいですか?

  身長 体重 髪 体形 顔 肌

 

最初の2つの質問の答えが「はい」で3つ目の質問に〇が3つ以上あったとしても、次のことに目を向けましょう。「他人はあなたのことを、あなたが思うほどにはネガティブに見ていません」。極端になって、自分の見た目を気にすることはよくあることです。

 

そのようなときは、歪んだ鏡で自分を見ていると考えましょう。