自然派医師のブログ

健康・医療・食事・農業や環境に至るまで、幅広い視野で、様々な思いを投稿していこうと思っています。
日々の診療や講演会活動での補足や復習にもなるような内容になるといいですね。


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私はアトピー性皮膚炎(以下アトピー)に対してステロイドを使わない医師の団体である『アトピーインフォメーション』に所属しています。

今回、アトピーインフォメーションのメンバーがまとめたステロイドを使用しなかった場合のアトピー患者約300名の経過をまとめた論文が海外の専門誌に掲載されました。

ごちらの記事を参照してください

私は、アトピーに対しては、初めからステロイドを使わない(ノンステといいます)、あるいは、既に使っている人にはステロイドの使用をやめる(脱ステといいます)ことを指導しています。

ステロイドを使わなかった子どもたちの改善の結果を見れば、ステロイドが不要である(というよりは使ってはいけない)ことは一目瞭然ですね。

フェイスブックに出した記事で、ステロイドを使わない理由と、治癒の経過について質問がありましたので、現時点で私の考えるメカニズムを書いてみます。

一般にアトピーとしてまとめられていますが、私は「乳児湿疹」といわゆる「アトピー」では病態が全く異なると考えています。まずは、これを簡単に説明します。

乳児湿疹は、通常1歳未満に発症し、生まれて来た時(先天性)の毒を皮膚から出している状態です。毒を出し切れば終わりです。

これに対していわゆるアトピーは通常1歳以降に発症し、病態的にはアレルギー的(蓄積疾患)で、主に不自然な日常生活の積み重ねが限界を超えた時に発症すると考えています。

どちらに対してもステロイドを使用してはいけないことは共通しています。

乳児湿疹は生まれてすぐにあるいは数ヶ月で発症する事が多いのですが、この場合、生後すぐに何かが蓄積したのでしょうか?
そうではなく、生まれた時点に持っている毒を自分の力で出せるようになったとき症状が出てくると考えられます(生後すぐ出るときもあれば数か月たって出ることもあります)。

お母さんの中には乳児湿疹の子どもの状態が自分のせいであると、自分を責める方がいます。
しかし、いつも強調していますが、乳児湿疹やアトピーを含めた現代病の多くは社会全体の問題で、決して個人の責任だけではないのです。

これらの病気はほんの50年前までと比べても、爆発的に増えています。ですから、ステロイドを使用した場合の長期的な影響の有無などはデータがないのでわかりません。つまり、今ステロイドを使っている人が数十年先に影響がない、とは言い切れないのです。

私がいつも強調している、歴史的に微生物を排除し続けていること加えて、現代社会は環境毒や社会毒といわれる毒にまみれているのです。
例えば、公害、農薬、化学肥料、様々な経皮毒、食品添加物、トランス脂肪酸、遺伝子組み換え食品、放射能…などです。

ですから、どんなに注意して生活をしていても、ほとんどの子が毒を持った状態で生まれてくると考えて良いでしょう。

乳児湿疹は、むしろ自然に沿った暮らしをしている家庭の子の方が症状が強く出やすいという印象を持っています。

自然に近い生活をしている家庭の子の方が解毒、排出力が高いですので、症状が出やすいのです。

湿疹、痒みなどの症状はとても辛く、苦しい体験なのですが、症状が出ていることは必ずしも悪い訳ではないこともおさえてください。

乳児湿疹を発症している子は、自分の人生のなるべく早い段階で、体内にある毒を排出しているだけなのです。逆にいうと、毒を排出できる力を持った強い子であると解釈する事もできます。

ステロイドはこの皮膚からの毒の排出を強力に押さえつける薬です。
ですから見た目はとてもきれいになったように見えます。

西洋医学は対症療法ですので、症状をとる(湿疹を治すのではなく見えなくする)という意味においては、間違いなく効果(しかも強力な…)を発揮しています。

しかし、根本療法である毒を出す(自然治癒)という観点から見れば毒を出ないようにする(体に残ったままにする)という全く反対な治療になります。

さらに問題なのは、皮膚が次第にステロイドに依存した状態になり、ステロイドがないと正常な皮膚の状態を保てなくなることです。

ステロイドは本来、誰もが体で作っているホルモン(コルチゾール)であり、自分で十分量を作れる状態であれば、湿疹には至らないのです。

ステロイドを塗るということは、自分で産生するステロイドの足りない部分を外部から薬として補うということです。

それにより、見た目には一時的に症状はなくなりますが、これを繰り返すと自分でステロイドを作る能力が失われてしまいます。

そして、ステロイド自体の効きが悪くなり、より強力なステロイドが必要になることもあります。この状態にステロイド自体の毒性が加わり、病態をさらに複雑にしていくのです(ステロイド依存性皮膚炎)。

もちろんステロイドで症状を抑えているうちに湿疹が見られなくなる例も多く見られます。
多くの医師は、この状態を治癒と考え、これを目標にしてステロイドによる治療を勧めます。

しかし、これは体が毒を出すことをやめてしまった(体内にもともとあるもの+ステロイド薬という毒が残った)状態であり、その後、いつ、どのような状態で、どのような病気を引き起こすのかは予測がつきません。
その後のアトピーの発症に加え、あらゆる病気の種を体内に残した状態を考えて良いでしょう。

実際に乳児湿疹の子にステロイドを使わなかった場合は、なんと1際までに95%、2歳までに99%治癒します。
全く何もしなくとも(ステロイドや保湿剤も使わない)自然に治癒するのです。サプリメント等も全く不要です。皮膚の再生のためにも栄養をなるべく取るのが最優先になります。

一方、乳児湿疹に対してステロイドを使った場合は、その後の経過がどうなるのか全くわからない状態になります。

年長児に発症しやすいいわゆるアトピーは、不自然な日常生活の蓄積により発症すると考えていますので、治るためには毒の排出に加え、日常生活の改善が重要になります(乳児湿疹やアトピーの詳しい対処法については別の記事で詳しく解説します)。

以上の理由から、乳児湿疹やアトピーの治療にステロイドを使用しないことを勧めています。

しかし、アトピーの治療ガイドライン(標準治療)では、ステロイドの処方が第一選択になっています。ですから、ほとんどの医師はまずステロイドを処方する事になるのです。
これは、医師のせいだけとは言い切れません。すぐに綺麗にしてほしい、という患者側のニーズも残念ながら根強くあります。

私は、医師として日々最大限勉強し、情報を提供させていただいていますが、経過を見守り、家族のサポートをする以外には出来る事は少ないのです。
患者さんもご家族も、自身の病気に向き合い、勉強し、最終的には「自分で決める」という大きな決断が必然となるのです。
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