畑を借りて20数年。

 

農薬不使用、化学肥料不使用で

わりといろいろ収穫を楽しんできましたが

ここ数年は地下茎植物が生えだしてきました。

 

地下茎植物の強靭な生命力。

繁殖力も驚愕するほどのすざまじさ。

地下茎の切れた一部でも残っていれば

再生能力は驚異的。

地下茎は冬でも枯れない。

なんて強固。

 

ヨモギ、チガヤ、ハマスゲ、ヒメシバ。

これらの地下茎植物が畑に生えだした。

前の持ち主が残したミントもだ。

 

チガヤは西側の空き地からやってきた。

道を隔てて東側の空き地には

葛と地下茎植物のセイタカアワダチソウが

君臨していて油断ならない。

 

地下茎ではないけど

根が残ってたら増えるホワイトジンジャー。

昨年、根を掘って撤去したつもりが

やはりまた今年も芽が出てきました。

 

花は香り高く綺麗な花だけど

根の部分は長芋ほどの巨大な太さ。

根はハーブティーにもできない

食用ではないと知ったのは植えた後のこと。

これも生命力は半端ない。

 

掘り残しが一つでも残っていたら

確実に出てきてとんでもなく増える菊芋。

 

 

捨てない限りは爆発的に

増殖を続けるラッキョウ。

 

細長く伸びてるのはラッキョウの葉っぱ。
地中には小さな粒々のラッキョウがビッシリ!
年数が経つほど粒は小さくなるから、

これは食べられるほどのサイズではない。

一粒から、一粒万倍ほどに増える。
食べるサイズに育て収穫するには

二粒を植えておけばよいのだけど、

掘らずに置いておくと密集して粒は小さくなる。


2年もののラッキョウは聞くけど、

それ以上置いておくのは粒が小さくなる。
捨てない限り増え続ける。

食用に適度な大きさに育ったものは、

一粒一粒、根を切り葉を落とし皮を剥く作業は、

つくしの袴を取る作業よりもうんと手間暇がかかる。


そこまでして食べられるまでに加工した

ラッキョウの甘酢漬けや、おひさまラッキョウなど、

さほど食べるわけでもなく年々ビンが増える一方。

掘った後の小さくて使えないものを

ポイッとしたところから大きな集合体になる。


掘り上げておいても干からびて枯れるわけではなく、

種として球根で越冬しまた根を生やし再生し増殖する。

それが畑のあちこちいたるところにあるわけで。
そのかたまりの密集した球根と

絡んだ根の一つ一つの土を落とすのも

けっこうな作業となり、

捨てようにもたぶん市の規定のゴミ袋に何袋になるだろうか。
そしてゴミ袋いっぱいに詰めたさいには

重くて持てやしないのは想像がつく。


誰か種用にもらっていただけるとよいのだけど。
少しずつ持ち帰り捨てるしかない。

 

 

種からも、残った根からも増えるニラ。

 

これらも全部、畑にいる。

 

実家には隣の空き地から

地中を伝ってやってきた

地下茎植物のスギナとドクダミが

去年から生えだした。

 

最初は喜んだけど

スギナ、ドクダミ、ヨモギは

どこか山奥でいただきたい。

 

畑との付き合いも長く

土地も、そこに住みついてる微生物も

私を認識していて

私に必要な成分を持つものが育つのだと思う。

 

多様性の私の畑には

いろんな野草も生えてくれて

ハコベやナズナ、ホトケノザ、

カラスノエンドウ、スズメノエンドウ、

ハルジオン、スベリヒユなど

歓迎するものもある。

 

ヘビイチゴも最初は喜んでチンキを作った。

が、あれもタネだけではなく

ランナーを伸ばしても増えまくる。

 

下の画像は赤くなった実をつけたヘビイチゴ。

右下はヨモギ。

画像上のほうはジャガイモの芽。

 

ヒメシバはランナーと地下茎とで

地上と地中のダブルで増えまくる。

 

なぜ地下茎植物が生えるのか。

 

ハマスゲは鎮痛、浄血作用などを持つ。

地下茎が伸びて丸い玉のようなのを形成し、

そこから新芽が地上に出て、

冬は地上部の葉は枯れても、

丸い玉のようなものを取り除かない限り

確実に芽を出し増え続ける。

 

ヨモギは利用価値もあり

私にも必要かもしれないが。

この地下茎もすごい。

 

 

チガヤは草マルチには持ってこいだが。

ヒメシバ茶は腎疾患によいらしいが。

だからといってこれらは畑に欲しくない。

 

1番欲しくない手強いのがチガヤ。

チガヤの地下茎からは

他の植物が生えるのを

妨害する成分が出ているらしい。

 

チガヤの地下茎は漢方にもなり

利尿、止血、消炎の作用があるそうな。

 

痩せ地にチガヤ、というぐらい。

チガヤは地力の弱い土地に生える。

ならば地力を上げよう。

 

人間の勝手な都合だけで

除去するのが嫌で

共生を心がけてきたけど。

 

ひとしきり繁殖したら

別の植物とバトンタッチで

植生が変わり生態系も変わるとは思うけど。

待てない。

 

地上に出てきた葉の部分を

取り続けてきたが

地下茎で広がってきてしまった。

 

黒マルチで覆って日光を遮断しても

チガヤはビニールを突き破って出てくる。

 

最強の草、カヤの地下茎を

取り除く手作業で

右肘の腱あたりを痛めて

腕を捻る動きで激痛が走る。

手にはマメができてる。

 

小さなスコップで

深さ20cmほど掘って

縦横無尽に伸びる地下茎を

数cmづつ横に掘り進み

取り除く作業が捗らない。

 

私の地道な作業より

カヤの繁殖力のほうが勝ってる。

 

小さなスコップは先端もボロボロ

鋭利さも無く穴まで開いて

余計に力入れないと掘れない。

 

ここまでよく使った。

 

100円ショップのは

すぐに曲がってしまうから

ちゃんとしたのを新調せねば。

 

スルスルとは取れない根っこ。

 

マメに畑のお世話もできず

命の危険を感じるような酷暑の夏や

寒くて作業できない冬や

長い雨の間や

放置してきた結果でもある。

 

1人では管理するには広すぎる畑だけど。

 

あまりにチガヤが広がってきたので

掘って地下茎を取り除く作業を続けている。

 

機械は無くて地道に手作業で

攻防を繰り広げてきたが。

 

草堆肥も作って

チガヤが生えないよう土を肥やそう。

 

今年は時間を見つけて畑に通おうと

決意を新たにした。

 

毎年、畑で収穫したものの画像を載せたり

食べきれないものは

もらっていただいたりするから

ご存知かと思うのですが。

そこそこ収穫できるけど

肥沃な土地かといえばそうでもない。

 

それでも今年も小ぶりだけど

早生の玉ねぎを収穫。

 

昨年はすごく摂れたスナップエンドウも

今年は冬にほとんど枯れてしまい

残った数本で少しだけ収穫ができた。

 

新玉ねぎも、エンドウも甘くて美味しい。

苺もとても甘い。

 

 

いろんな虫たちとも共生で

豊かな生態系が出来上がっているけどね。

 

元々が田んぼだったから

水捌けはよくないし粘土質で

雨が降るとぬかるむし、土は硬くなる。

 

これ、穏やかに書いているようにみえるけれど

チガヤには相当困っているのですよ。

中央にツンと出てきているイネ科の草がチガヤ↑

画像の下のほうはカキドオシ。

お茶にすると美味しい野草。

回ら愛に出てきている芽はヒャクニチソウの芽。

 

チガヤを撤去するには

地中20センチは掘らないといけない。

作物が植わっているところも根が伸びているほうを

探りながら掘っていかないといけない。

 

これはチガヤに占領されそうになった

経験がある方にしか通じない。

共感していただけない。

そんな恐るべきチガヤである。

 

よいこととを見出すならば

チガヤの地下茎を取り除く作業は

アーシングもできるし

微生物とも触れ合えるし

適度な運動にもなり

それらが必要な私の

健康のためでもあると思われる。

 

いろいろ手をかけて改善しようと思う。

 

昨年から実家の母も施設に入り

毎日通ったお世話も無くなったぶん

時間はできるはずだから。

 

畑で癒されるお花。

毎年こぼれたタネから咲いてくれます。