こんにちは。


 中居くんが、長い間お世話になりました、って頭下げる見えない声が聞こえた。
 うん、お疲れ様でした、とこころで返した。


 SMAPのテレビデビューから、歌番組、スマスマ、ドラマ、いろんなところでSMAPの活躍はみてきた。
 学生時代、カラオケで年代メドレーにおいて、SMAPメドレーがかかったときに、サビだけではあっても意外とほとんどの曲が歌えることに気づいたときは自分で驚いた。
 8人くらいいて、つぎつぎピンと来て歌えるのはボクと平田くんくらいなもんだった。

 初期の頃にリーダー指名を受けていたという、もりくんが脱退し、柄じゃないのにリーダーとしてグループを引っ張るということになったか、いろいろ勝手のきかないことはたくさんあったと思う。


 『私は貝になりたい』と、押しも押されぬスターがそういうタイトルの映画を演じて、しかも高評価を得るってことはそれだけその本人の性質にじつは合っていたのかなとか心配するでもなく気になったものです。

 中居くんの音の外しっぷりは、個性派メンバーをとりまとめるための独奏和音的な必然から出たもので、あれは決して音痴なわけではないんだよと私は思っていましたし、今でも思っていますよ。
 なにせ一人はオートレーサーになって全国とびまわり、あとのメンバーでアイドルやんなきゃって、そりゃそんな分離した全員のこころを追いかけるとなると、音も外れますよ。



 性的なことに関しては、犯罪は犯罪。
 そもそも性的なことはハイリスクハイリターンなのが本質なので、いつだって犯罪に近い。その辺に関しては運がなかったねと言いたい。バレたことが不運だったということではなく、そんなハイリスクハイリターンに身一つで真面目に没頭する時間を与えてもらえなかった人生というところに、不運をみる。

 
 いうて、まだアイドル人生の終わりというだけで、人生まだつづくはずなんゃから、その辺はこれからでも全然いいと思う。



 テレビは意図とズレた表現の伝わり方をしかねない、ってゾッとする感覚は、私は中学生の頃に味わった。その後、誤解されて受け取らせた部分に私自身が応対を迫られる大変さは、いまなお、肖像権から創出したキャラクターの版権問題という現実で、わたしをそれなりに苦しめても居る。そんなテレビ界で明るく見せ続けたという仕事をしたことは嘘じゃなかったはずで、つくづく、そういうことにきちんと社会人として寄り添える周囲であれば良かったろうにと、デビューのときの姿を思い浮かべて悔やまれます。


 愛人がいるってタモリに、調子に乗るなよ!と言われてもねえ…。まぁ…調子には乗ったんだろうけどね…。



 当然私は本人じゃないし、身近にいたひとでもなかったから、上記が本人から的外れと嘲笑われるかもしれんのはあるんだけど。
 過去に香取慎吾くんとか、私に数秒間憑依したことがあったし、つい今さっき中居くんが挨拶されたことは霊的に感じられました。

 テレビをみることが多くて出演することの少ない側の気持ちは、こんなぐあいです。


 ご自愛なさいませ。