那向醒案如来


 ほんのひとときアイドリングをゆるして、雷雲が去ったようなのでクルマを出て、バスタオルを切ったものを靴下の外にまきつけて、半長靴を履いた。

 バンク(河原の土手)トラックづくりである。2期目。

 今期は1期目の反省を活かして一発でキレイなカーブを望ましい位置に造った。そして登りながら左に曲がっていき、登りきったら下りながら左に曲がっていくそのカーブ(A)とはまた違う、下りながら左に曲がっていき下りきったら登りながら左に曲がっていくカーブ(B)ももうひとつ造った。
 (A)はペース走行でコーナリングするときのための鍛錬。(B)はハロン(200m)かけおろしで最大の遠心力に耐えてまた進んでいくときのための鍛錬を想定した。(A)の鍛錬をしたあと、少し1000mが速く走れていたのを思い出し、逆向きのカーブが 200m用に良さげだというのに気付いたので。



 1時間40分ほど土手を…だいたい 40mくらいを行ったりきたりした。
 この二本のカーブが競輪場やジムでトレーニングできないあいだの、私の最たるトラックというわけだ。



 1期目はススキが記憶にあるので、秋だったと思う。あのときの草より青々として生命力があり、踏んでも踏んでもなかなかスッキリしたみちにはならなかった。これから2ヶ月、何度もここに通ってまた踏み締めて、陸上競技用スパイクですら気持ちよく走れるくらいにまで均したい。

 まだ今日までの出来では、サッカースパイクでもそんなに気持ちよくは走れないだろう。つくづく、しっかり整備された競輪場のバンクで走れるってのは、ある種の贅沢なんだなぁと思わされる。
 

 ただほんと、北九州のどこの街の奥森を探しても、こんなに安全に、思い切った横G対策を鍛えられる場所は無かった(アーバンピスト乗り調べ)ので、思いつけた自分を褒めたいのは褒めたい。

 頭じゃわかっとるんですけどね。コーナーに突入したら、私の骨格の場合は右脚を突っ張るべきなんだって。でも何度も頭じゃわかってて身体が云うこと聞かないパターンがあったので、やはりこうやって、本質的に同じシチュエーションをつくって反復練習しないと上手くなれないんゃと思います。…私の場合は。





 どれ、記念撮影してみますか。


↑左に登ってから下るみち前半





左に下ってから登るみち後半↑



 天気予報ではここまでの2時間は雨のはずでした。

 ちなみにここ、稲作文化発祥の地です。












こんばんは🙂