ボクがそのこの話題にふれない理由

水本樹人  










ボクはここにいるよ。

ボクがここにいるよ

キミがはなれても

ボクははなれないよ



いたずらにめぐまれたものどうしが だきあったふりをするには まちはにたよなひとばかりで もりのなかにきをかくすにおなじ 

ざわめきがなりやまないしゅうまつ だきあったふりでもいいやと にたようなひとのひとりになって こうかいしてもおそいのだな


それでも ボクひとりは
キミの かこすら愛して
つきなみなほどあふれたふこうより
キミたちをしゅくふくしてやろう


ボクはここにいるよ。

ボクがここにいるよ。

キミがはなれても

ボクはそばにいるよ。



おぼえられないことばをはきだしては つよくむすびつくふたりを みまもるかみさまにでもなって そらがしらけるあさをまってた

むなさわぎがおさまらないしゅうまつ きみがかげをとりつくすから もてあますひかりをかわりにもらって そらがしらけるあさをまっていた


それでも ボクひとりは
キミの いますら愛して
つきなみなほどあふれたふせいから
キミたちをひきはがしてあげよう


キミはここにいるよ

キミがここにいるよ。

ボクはここにいるよ。

ボクがここにいるよ。

キミがはなれていっても

ボクはわすれないよ



とりもどそう もともとてになかったものも
とりもどすよ はてにわかれがまちかまえてても
なんのさかな キミはめぐまれつづけて
むしされても キミはキミをつづけられた
ゆりもどすよ ちりぢりにしてきた夢を
ゆりもどそう わかれにかくれたであいを
そらうみだよ 2色の青がまたはじまる──




ボクはここにいるよ。

ボクがここにいるよ。

キミがはなれても

ボクはそばにいるよ。


キミはここにいるよ

キミがここにいるよ。


ボクがみえなくても、

キミもそばにいるよ


ボクはここにいるよ

キミもここにいるよ

愛がみえないよるにも

キミはボクにいたよ



きらいだったくりかえしへふみだす まぼろしをぬぎすててゆく おわりとはじまりとをつなぐべく いたみがひくあさにめざめる

おそれとむきあうため めざめる