半端ねえぞ?

 後輪が空回りしない、競輪用のギアだぞ? その瞬間ごとに左右バランスの正解を出し続けないといけない。ごまかしが利かないんだぞ? 一瞬でも気ぃ抜いたらペダルに足ふん縛ってんだから、バターン!と自転車といっしょに横転するんだぞ?

 半端ねかった〜 (;´Д`)

 けっこう怖かった〜 (;´Д`)ハァハァ

 バンクの傾斜のいちばんきついところを、そんなんじゃ転んで数メートル下まで落ちるぞ? ってくらいのスピードで行くくらい怖かった。バンク未経験者にはたとえがわかりづらいか?
 高さ50センチメートルくらいある平均台の上を7メートルの距離だけ、ママチャリで進んで向こう側にわたりなさい、ってチャレンジくらい怖かったんだよ。

 この怖さは慣れてはいけない類の怖さ。たぶん何度やっても怖い怖さだ。
 なんせヘタを打って横後ろを走行する自動車の前にでも倒れようもんなら、アタマ轢かれて即死ですからな!! とーぜん自動車の少ない夜、少ないルート、なんなら歩道をつかって走ったけど、これぞ恐怖ですばぃ。こんな年齢になってもこんな恐怖を味わうとはねぇ。半端ねえよー。

 後ろの荷台がくにゃりと曲がってもおかしくない重たさだから、そうならないように、なるたけ後輪にまっすぐ荷重がかかるように傾けて走るわけ。そうすると普段慣れているバイクコントロールとはまた全然違うものになる。ほんの少しのミスで横転しそうになる。なんといっても、その自転車から降りて自転車の居ずまいを正すのに、パニアバッグが乗っている後輪が重たいのなんの。

 いまちょっと、味わったことのない腰の疲労感と痛みを感じています。この痛みがきっと、またいつかバンクを走るときに傾斜を自由に乗りこなすための技量にかわるのだと信じています。

 脱マイカー、一応頑張っています。