オレが現代人で神と崇めるひとをえらぶなら誰にするか。この掃除のプロ、松本忠男さんである。とはいえ、ゼウスのような不貞を許すほど盲信しているわけではないが。
 これを読んでおもう。オレは案外、そういうセンス、持っていたことがちょくちょくあったなあ…と。掃除機つかったら排気口から風邪が出て、せっかく埃を吸おうというのに逆に舞い上がって意味なくね?なら、掃除機本体をもう片方の手に持てばいいやん!そんなセンスがあった瞬間もあった。
 何事もそうだけど、瞬間そのセンスが発揮できたくらいでは本物ではない。でも、子供ながら自力でそこに到達できたジジツは見逃すのは勿体なかった。
 これからそういった記憶も掘り起こしながら、しっかり読んで掃除好きになりたいとおもいます。子供らの喘息、治そうね、久美子。お前の喘息もきっと治るよ。ちゃんと掃除をマスターすれば。