No. 139: ビートの酢漬け・第1報 | Rusty Skull のブログ

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2015年3月から2年間ザンビアでボランティアとして活動。日常と非日常の記録。
現在と回想の混合。


↓地平線。山無し。平ら。

研究報告書風に --
(長文です。お忙しい方は、最後の≪あとがき≫だけお読み下さい。)

【題名】
生ビートのマリネ作製に関する基礎的研究

【要約】
生のビートの酢漬けを試作した。塩もみの有無、酢による違いを調べた結果、塩もみした後バルサミコ酢に漬けたものが食べやすいと結論付けている。ただし、素材の食感を味わうには、単にバルサミコ酢に漬けただけの物も捨てがたい。

【目的】
生のビートのマリネを作るに当たり、処理方法の違いによる差異を明らかにすること。

【方法】
2種の酢、および塩もみの有無による試料を作製し、官能検査により差異を求める。

【材料・器具等】
ビート1個: 個体差を最小にするため、1個のビートを切り分けて試料を作製する。
酢: バルサミコ酢、モルト・ビネガー。
塩: イオン交換方式による精製塩。
他に、容器4個、包丁、ピーラー、まな板、ポリラップ。

【実験】
1.ビート1個を水洗浄の後、ピーラーにて皮を剝き、縦に4分割する。1個当たりおよそ40g。
2.4分割したビート各々を厚さ3~4mmのイチョウに切る。
SlicedBeet
3.4個の容器に切断した試料を入れる。
4.3で準備した容器内のビートに以下の処理を施し、各々に試料番号を割り当てる。
  試料1: バルサミコ酢40mlを注入し、ポリラップで密閉し室温で4時間放置する。
  試料2: モルト・ビネガー40mlを注入し、ポリラップで密閉し室温で4時間放置する。
  試料3: 精製塩2gを加え、2時間室温放置の後、軽く絞り水分を除いた後、バルサミコ酢40mlを注入し、ポリラップで密閉し室温で2時間放置する。
  資料4: 精製塩2gを加え、2時間室温放置の後、軽く絞り水分を除いた後、モルト・ビネガー40mlを注入し、ポリラップで密閉し室温で2時間放置する。
BeetInBowl
5.各々の試料を冷蔵庫に移し、二晩放置した後、外観検査、味覚検査をする。

【結果】
上左から、試料1、2。下同3、4。
MarinadedBeets
外観上、塩もみした試料が黒っぽい。
硬さは、塩もみした試料が軟らか。
試料1と2の比較では、2の方が酸味が強く、ほとんどビートの甘さを感じない。1では、バルサミコ酢の甘さに加え、ビートの甘さを少し感じる。
試料3と4の違いも1と2の違いと同様であるが、差は少ない。
試料1と3および2と4を比較すると、堅さ以外には大きな違いは無い。

【考察】
ビートは、キュウリや大根に比べ水分量が少なく(*1)固いので、塩もみ後の時間や、酢漬けの時間は長めに取りました。塩もみにより、若干柔らかくなり、食べやすくなっています。
モルト・ビネガーで漬けたものは、酸味が強すぎてビートの味が出ていません。
ビートの甘さを感じるには、バルサミコ酢の方が相応しいようです。食べやすさでは、試料3の塩もみ+バルサミコ酢が優れています。ただ個人的には、塩もみなしでシャリシャリ感の残る試料1も良いと思います。

第2報では、赤ワイン・ビネガー、白ワイン・ビネガーを使った実験もするつもりです。気が向いたらだけどね。

【注】
*1 水分量: ビート(79%)、大根(85%)、キュウリ(94%)
  出典: http://wholefoodcatalog.com/nutrient/water/vegetables/

≪あとがき≫
きっと、ブログの書き手はよほどヒマなんだろう、とお考えのことでしょう。その通りです。週末は、洗濯と掃除、多少の買い物以外にはほとんど何もすることが無い。手元の本は全部読んだ。小人閑居して不善を為す、よりはマシだと思う。でしょ?

再来週、大統領選挙が予定されており、その前後には、治安の不安定になる恐れがあります。JICA事務所の指定する数日間は、配属先に出勤せず、自宅待機の見込みです。ますますヒマになる。週日から料理か、、。ま、いいや。

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