以下にまとめます。
(計画・実行について)
JICAのボランティアは、派遣先の許可する範囲内で、年間20日間まで任国外に出ることが許されています。任期2年間の各年で、各20日間。翌年への繰越はできません。私の場合、1年目は任国外旅行をしていません。2年目の今年、20日間許される任国外旅行の内、ナミビア旅行に14日間を使いました。最後の1泊は、ザンビアに戻ってからなので、国外で13泊14日を過ごしたことになります。
今回の旅行は、昨年H氏にK氏が提案したことに始まります。H氏が快く自分の車両と運転手の提供をするとの話があり、M氏と私が話に便乗しました。
当初のK氏の計画では、一週間余りの旅行でしたが、事前の調査が進むにつれ、徐々に期間が延びっていったようです。同氏によれば、誰かが短くしようと言ってくれるのを待っていたとのことですが、そういうことは誰もしない。皆さん極めて紳士的な方ばかりなので、異見を挟まなかったのだと思います。ただ私の場合は、気付かないうちに、二週間の大旅行になっていたというのが、正直なところです。エライコッチャ!
具体的な旅行計画の立案者、K氏とH氏の基本方針は「エコノミークラスの費用で、ファーストクラスの旅を」という野望(あるいは野心)に満ち溢れたものです。
実行面では、宿泊は相部屋もしくはファミリールーム。ただし、食事はケチらない。現地に面白そうなツアーがあれば積極的に参加する。と、いうようなものでした。基本方針のかなりの部分が達成できたように思います。
比較的長い旅行ですので、不測事態も織り込んで、全日程の出費を最大二千米ドル程度と見積もり、たぶん千五百米ドル前後だろうと、個人的に予想していましたが、実際にその範囲で収まりました。これは、事前に予想していなかったレンタカーの費用や、前払いしていたにもかかわらず宿泊できず、二重の支払いになってしまった宿泊費用を含めてです。一方で、全行程に現地調達の車とドライバーを使用した場合、少なくとも2倍程度の費用が掛かったものと思われます。
(ナミビアの印象)
ナミビアは、清潔で整然としていました。
道路脇にゴミが平然と捨てられているのが普通のザンビアと比較すると、その清潔さが際立ちます。全ての幹線道路がコンクリート舗装されているわけではありませんが、道路の整備状況も良く、砂利舗装路でも凹凸が少なく道幅も広くて、走り易い。
ナミビアは、ダイヤモンドやその他豊富な鉱物資源、水産資源により、アフリカでも有数の豊かな国ですが、最も貧富の差が大きい国でもあります。人口の数%を成す白人が、富の大半を占めています。今回のように短期間に観光で訪れただけでも、要所、要職に白人の就いていることが見て取れました。清潔で整然とした印象は、国民の大半を占める貧しい人たちの住居地を、見る機会が無かったからかも知れません。
観光資源が豊富、あるいは豊富であると見せる技術に長けている、とも感じました。Luderitzのような人口1万人余りの町にも、観光客相手の店舗やロッジ、レストランが充実している。また、別の機会には、何かが「あること」と同様に、「ないこと」も観光資源になることを実感しました。
(旅程の概略)
Day 1: Lusaka, Zambia >> Windhoek, Namibia by air, stay at Tilla's Guesthouse
Day 2: Windhoek >> Sesriem by car 454 km, stay at A Little Sossus Lodge
Day 3: Sesriem >> Nmimib Desert >> Luderitz by car 657 km, stay at Alte Lodge
Day 4: Stay at Alte Lodge in Luderitz, second night
Day 5: Luderitz >> Fish River Canyon >> Ai-Ais by car 611 km, stay at Ai-Ais Resort
Day 6: Ai-Ais >> Windhoek by car 737 km, stay at Kokoro Lodge
Day 7: Stay at Pension Alexander in Windhoek
Day 8: Windhoek >> Swakopmund by rental car #1 356 km, stay at Dunedin Guest Lodge
Day 9: Swakopmund >> Skelton Coast >> Koroixas by rental car #2 510 km, stay at iGowati Country Hotel
Day 10: Korixas >> Opuwo, visit to Himba Village by rerental car #2 410 km, stay at ABBA Guesthouse
Day 11: Opuwo >> Etosh National Park >> Ombika, by reental car #2 450 km, stay at Etosha Village
Day 12: Ombika >> Windhoek by rental car #2 410 km, stay at Kokoro lodge
Day 13: Windhoek >> Grootfontein, by car 500 km, stay at Greenhill Chalets
Day 14: Grootfontein, Namibia >> Livingstone, Zambia by car 980 km, stay at Livingstone
Day 15: Livingstone >> Lusaka by bus 478 km
宿泊地と移動順序

ザンビアから持ち込んだ車での移動距離、3989 km(Windhoek空港からの移動を含む)上図中、青矢印
レンタカー二駆車での移動距離、356 km 同緑矢印
レンタカー四駆車での移動距離、1780 km 同赤矢印
タクシーでの移動距離、23 km(ルサカ空港への移動)
バスでの移動距離、478 km
車両での総移動距離、6626 km(ただし、連泊時の市内での移動等を含まない)
航空機の飛行距離、1942 km(Harare経由)
主な訪問地:
海辺の町:Luderitz, Swakopmund
原住民の村: Himba Village
温泉地: Ai-Ais
砂漠: Namib Desert, Skelton Coast
渓谷: Fish River Canyon
野生動物: Etosha National Park 等
最後になりましたが、旅行中にお世話になったボランティアを始めとするJICA関係者の皆さん、白田さんを始め宿泊施設の皆さん、修理工場のエンジニアに感謝します。
そして誰よりも、同行の3Gs各位に感謝します。H氏には車両を提供して頂いたのみならず、不測事態の対処に抜群の応用力を発揮されました。K氏は、旅程の構成と困難な事態にも動じることがありませんでした。M氏は、最初の3日間だけでしたが、楽しく旅行できたことを感謝したいと思います。皆さん、どうもありがとうございました。
(以上)
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