ゆりの花
先日伯母が亡くなりました。
2週間前には一緒に食事をしながら笑っていたのに、その時の光景が夢をみていたかのように感じられました。
夢うつつ・・・
ふと、自分の両手をみながら、
愛しい人の手を握った私の手、
生まれたばかりの子供を抱き上げた私の手、
若さにまかせて喧嘩をした私の手、
いろいろなことを思い出しましたが、それは現実にあったことなのか、夢だったのか、分からなくなってしまいます。
私は生きることに意義を見出そうなんて思っていないし、夢うつつの中で暮らしていればそれでいいと、棺に乗せられたゆりの花を見ながら、ぼんやりと考えていました。