私のブログをご覧のみなさま♥️いつもたくさんのアクセス、ならびにコメント、いいねをしていただき、本当にありがとうございます😃💕❤️
大変長らくお待たせして申し訳ありません🙏💦💦『夕夏のイメチェン回顧録!?』の第4章ができあがりましたので、ここに投稿させていただきます😃❤️
前回から約3ヶ月ちょっと……事故のせいで記憶の一部が落っこちたわけではありませんし、3人娘♥️のことを忘れていたわけではありません😔💦💦3人の中で一番の良識派で、控えめキャラの夕夏ちゃん♥️をどう前面に持ってくるか、前作の主役だった花怜ちゃん♥️をどう脇役を演じさせるか……結構、試行錯誤を重ねていくうちに、こんなになってしまいました……💦💦やっぱり、お話を構築していくのは、なかなか骨ですね~♪😅💦💦
それでは、始めさせていただきます😃❤️
……えっと、バスケ🏀部はと……。
自分たちと同じ新入生たちの間を縫うようにして、めざすバスケ🏀部のブースを探す夕夏を尻目に、
「ねぇ、見て♪花怜、『太極拳同好会』だって……なんか面白そう……♪」
早速、好奇心旺盛というか、おっちょこちょいのお調子者全開の亜沙美に、
「あんたは後!今はバスケ🏀部を探しなさいよ😒❗️」
花怜がすかさず釘を刺した。
「……へいへい……😒💨」
と、亜沙美も新入生たちの間を縫うようにして、夕夏がめざすバスケ🏀部のブースを探す。
お約束というか、勧誘している先輩部員の中にショートカット系が多いのは、さすが体育会系の部活動といったところか、特に激しい動きを要する陸上部やソフトボール、バレーボール🏐は、ショートカット系で占められているような気がする。もちろん、バスケ🏀部も……。
「──あ、あった❤️あの……すみませーん」
めざすバスケ🏀部のブースを見つけ、受付をしているショートカットの先輩部員に夕夏が声をかけた。
「はーい♪──えっ!?」
愛想よく顔を上げた先輩部員が、一瞬、驚きと戸惑いにも似た表情をしたが、すぐさま受付嬢よろしく、
「──あ、あなた、もしかして、菜月夕夏さん……?」
と訊ねると、
「……そ、そうですけど……」
やや気圧されたように夕夏が応える。なんで初対面の先輩部員が、自分の名前を知ってるのだろう……?それと、ほんの一瞬だけ見せた、あの驚きと戸惑いにも似た表情は何なのだろう……?
そんな夕夏の心の中を見透かしたかのように、
「あら!? 知らなかった?あなたって“超”有名人よ……😉❤️」
人懐っこい笑みを投げかけながら続ける先輩部員に、夕夏は怪訝な様子で微かに首を傾げた🤔❓
入学してまだ2日目……2年生、3年生は入学式には参加していないから、顔を合わせるのは、今日が初めてのはずだ。それに“超”有名人ときている。しかも、ただの有名人ではなく“超”が付いているのだ。
おっちょこちょいでお調子者の亜沙美ならともかく、夕夏には全くと言っていいほど思い当たる節がなかった。ただ一点……それらしいかもしれない昨日の出来事を除けば……💧
「昨日の入学式での“誓いの言葉”のシーンなんか最高だったわよ😁🎶❤️突然のハプニングにも、まったく動じることなく見事にやってのけるんだもの……♪」
──やっぱり😲💦💦
一抹の不安がものの見事に的中した瞬間、思わず夕夏が顔を真っ赤にして俯いてしまった。まさにど真ん中の“ど”ストライク……いい意味で大当たり🎯ならまだしも、自身が一番触れられたくないことで大当たり🎯の1等賞をもらっても、ちっとも嬉しくない……😥💨
見る見るうちに顔が真っ赤に燃え上がってくるのが自分でも分かる。なにしろ他の生徒たちより背が高い分だけ、それこそ火柱そのものである……🔥それにしても、なぜ2年生の先輩部員が昨日の入学式の顛末を知っているのだろう……🤔❓
そんな夕夏の疑問に答えるかのように、
「あ、知らなかった?昨日の入学式の様子、うちの学校がwebで動画配信してるわよ😉❤️」
先輩部員がにこにこしながら言う。入学式や文化祭等の学校行事をはじめ、こまごました連絡事項は、生徒、教職員をはじめとする学校関係者限定のwebがインターネットを介して配信されていることは知っていたが、まさか入学式の一部始終まで動画配信されているなんて、想定外(そう思っているのは夕夏だけ)もいいところだ……😥💨
……そ、そんな……💧
目の前が真っ暗になりそうな思いで頭を抱えながら、その場に座り込んでしまう夕夏であった。
「──あ、いた😃❤️……どしたの?夕夏、そんなトコで頭なんか抱えちゃって……」
まさに“知らぬが仏”のごとく、マイペースそのままの亜沙美に、
──誰のせいで、こーなったと思ってんのよッ!
と、言えない自分が悲しい……😖💦💦
このあたりが、真面目というか、花怜とはまた違った優しさというか、1番貧乏くじを引きやすい損な性分といえた。
「……大丈夫?夕夏、気分悪いなら……」
花怜の優しい気遣いも、今の夕夏には、さしたる効力もなさそうなのだが、さすがにすべての元凶は亜沙美のせいだなどと言えるわけもない。そんな中──。
「あら、菜月さんのお友だちってことは、都築花怜さんと八木亜沙美さんね……♪」
先ほどのバスケ部の先輩部員が声をかける。
「あ、はい……」(花怜)
「……そうですけど……?」(亜沙美)
いきなり初対面の先輩部員に名前で呼ばれて、怪訝な様子でお互いに目配せし合う二人に、
「あなたのことも“超”有名っていうか、あの演出はレジェンド級よ♪八木亜沙美さん。それと、ナイスフォローだったわよ♪都築花怜さんもね😉❤️」
にこにこしながら先輩部員が言った。途端に、
「やだっ💦」
と、花怜が恥ずかしさのあまり思わず顔を覆ってしまうも、
「レジェンドだなんて……それほどでもあります😁~♪」
後ろ頭を掻きながら照れ笑いを浮かべる亜沙美に、ますます頭を抱えたくなる夕夏であった……😥💨
「……ところで──?」
バスケ部の先輩であることはわかっているのだが、まだ名前も聞いていないことに、どう呼びかけていいかと躊躇(ためら)い気味の亜沙美に、
「あ、自己紹介がまだだったわね……あたしは2年A組の赤坂智香。部の広報担当で、ポジションはスモールフォワードなの♪」
先輩部員が人懐っこい笑みを浮かべながら自己紹介する。広報担当とは大袈裟な気もしないわけでもないが、新入部員を勧誘する役割を担ってるところからして、部のムードメーカー的な存在なのだろう。外見は全然違うが、どことなく亜沙美に近いような感じがする。
“類は友を呼ぶ”がごとく、当の本人をそっちのけにして意気投合しつつある亜沙美を遮るようにして、
「あのー、赤坂先輩」
と、夕夏が声をかけるも、
「智香でいいわよ♪」
どうも苗字で呼ばれるのは堅っ苦しくて……と言う智香に、いささか面喰らいながらも『あのぅ……』と言いかけた夕夏よりも早く、
「じゃあ、智香先輩♥️ひとつ教えてほしいことが──ぎゃっ!」
お調子者パワー全開で、横からしゃしゃり出てくる亜沙美の右足を咄嗟に花怜が踏んづけた。
「──痛たたたッ😫💦ちょっと花怜!いきなり何すんのよ😡💨」
あわてて右足を押さえながら抗議の声をあげる亜沙美に、
「あんたがしゃしゃり出てどうすんのよ!(バスケ部に)入るのは、夕夏でしょ😒💨」
「そりゃそうだけど、だからって他人(ひと)の足踏むことないでしょ😡💨」
「咄嗟だったから、しょうがないでしょ!」
「咄嗟のたびに、足踏んづけられてたまるもんですか😡💨」
「だから、ごめんって🙏❤️」
「ごめん🙏💦で済んだら、刑事さん♥️なんかいらないわよ😡💨」
「だったら、どうしろってんのよ😡💨」
「──二人とも、いいかげんにしなさーいッ😡💢🔥💢💨」
このままにしておけば、それこそ果てしない泥仕合になりかねないところを、ついに堪忍袋の緒が切れた夕夏が一喝する。
「あんたたち、大体、なんだってこんなトコで喧嘩したりするわけ!?」
「だって花怜が、あたしの足踏んづけたりするから……😡💨」
「亜沙美がでしゃばり過ぎるからでしょ!」
「失礼なコト言わないでよ!それじゃ、まるであたしがあれこれ構わずどこにでも首突っ込んでるみたいじゃない!」
「そのまんまでしょうが……😡💨」
花怜も負けてはいない。
「──だから、あんたたち──!」
いいかげんにしなさーいッ‼️💣💥💨と言いかけた夕夏が、ハッとなった様子でそのままフリーズする。
バスケ部の智香をはじめ、隣のバレーボール🏐部とフットサル同好会はもちろん、その場に居合わせた生徒たち全員が、自分たちの方を注目している。中には、クスクスと忍び笑いを漏らしている者もいる。
……あちゃー🤦♀️💦💦
その場を取り繕いたくても、もはや時すでに遅しである😖💦💦
「やだっ💦💦」
花怜も、真っ赤になった顔を両手で覆い隠しながら俯いてしまうが、亜沙美は決まり悪そうに誤魔化し笑いを浮かべて頭を掻いている。
「やっぱり、レジェンドの再来よねぇ……♪」
受付の智香ではなく、いきなり後ろからした声に、
「どひゃっ‼️」
と、亜沙美が飛び上がると同時に、夕夏と花怜も、声のした方を振り返る。
「あ、ごめんね😅💦びっくりさせちゃったみたいで……」
真っ白いTシャツの上にバスケ部のユニフォーム🎽らしき赤いタンクトップ姿の、いかにも体育系といった爽やかな感じの先輩部員が、照れ隠しに後ろ頭を掻く仕種をしながら言った。
「あ、まや先輩♥️」
と、智香が言うところからして3年生だ。
「あたしは、御池(みいけ)まや。一応、部のキャプテンで、チームのポイントガードをしてるの♪」
「菜月夕夏です。よろしくお願いします。御池キャプテン♥️」
あわてて頭を下げながら自己紹介する夕夏に、
「そのキャプテンってのはやめて✋名前でいいから😅❤️」
堅苦しい挨拶は抜きといった態で、
「レジェンドのあなたに入ってもらえるなんて、うちとしては頼もしい限りだわ😆✨❤️よろしくね。菜月さん♥️」
まやが、夕夏に向かって握手を求める。
差し出された右手をあわてて握り返しながら、「あの……レジェンドって、あたし、バスケの経験ゼロなんですけど……💧」
おずおずと話しかける夕夏に、
「知ってるわ♪レジェンドの再来ったって、そういう意味じゃなくて……」
にこやかに微笑みながら、まやが答える。
……どうせまた、あのことなんだろうけど……😩💨
昨日の入学式の一部始終は、webを通じて関係者全員に配信されている。つまり、夕夏たち3人は、いい意味でも、悪い意味でも、学園中の“超”有名人というわけだ。
思わずため息をつく夕夏だが、まやが口にした『レジェンドの再来』とはどういう意味なのだろう。どうしても気になる。それに、まやや智香だけでなく、他の部の先輩部員たちも、自分の方をチラチラ見ながら、何事かひそひそ囁き合ってるようにも思える。
──もうっ、あれこれ考えたって仕方がない!
「あのー、まや先輩。さっきから気になってたんですけど、レジェンドの再来って何のことですか?」
おそるおそる訊ねる夕夏に、
「あ!? 知らなかった?ごめん、新入生だもの……いきなり“レジェンドの再来”なんて言われても、わかんないわよね……😅💦💦」
なんか困惑させちゃったみたいで……と前置きして、
「菜月さん♥️って、あの桃先輩♥️にそっくりなのよね……♪」
「桃先輩……って?」
「乙訓桃♥️うちの……バスケ部のOGで、あたしより10年ちょっと前の先輩なんだけど、学園中の憧れだったのよね❤️」
10年ちょっと前といえば、夕夏が幼稚園📛の年少組もしくは赤ちゃん組の頃だ。
「バスケだけじゃなく、あらゆるスポーツにも秀でて、成績は常にトップクラス♪背は高くて、スタイル抜群❤️“天は二物を与えず”なんていうけど、与える者には三物も四物も与えるのよね~♪💕❤️あたしが男子だったら、迷わず告白(こく)ってるわね😉❤️」
胸の前で手を合わせて、うっとりした表情で話し続けるところからして、その“乙訓桃”という先輩は学園中でも、抜きん出た存在だったのだろう。10年ちょっと前といえば、夕夏がまだ幼稚園📛の年少組もしくは赤ちゃん組だった頃だから、知らないのも無理はない。その点でいえば、まやも智香も同世代だ。ということは、その先輩の伝説なりエピソードは、学園の伝統よろしく生徒たちの間で連綿と受け継がれてきたのだろう。
……一体どんな人なんだろう……?
「あのー」と言うよりも早く、
「ねぇ先輩♥️写真とかってないんですか?」
すかさずお調子者パワー全開で訊ねる亜沙美に、
「もちろんあるわよ♪ちょっと待っててね……」
智香がノートパソコンを叩き、学園のwebページを呼び出すと、
「あったあった……♪これね♥️」
ディスプレイ📺画面をこちらに向けると、
「えっ⁉️ どれどれ……♪」
「あたしも見た~い♪」
夕夏たち3人はおろか、バスケ部以外の入部手続きや見学をしていた新入生たちも、こぞってディスプレイ📺画面の前に集まってきた。
「はいはい……♪押さない押さない💦💦」
と、まやが手を上げて制すれば、
「こっちにもあるから、ね❤️」
他の部活の受付担当たちも、webページにアクセスしては新入生たちに呼びかけた。まさしく人気アイドルの追っかけさながらである。
「わおっΣ(・ω・ノ)ノ!夕夏そっくり!」
「確かにレジェンドの再来だけのことはあるわね……♪」
驚きの声をあげる亜沙美と花怜に、
……んなわけないでしょ……ったく大袈裟なんだから😥💨
ため息まじりに、失礼しますと、夕夏もディスプレイ📺画面を覗きこんだ。
──えっ!?
そこに映し出されているのは、自分とよく似た女生徒のユニフォーム🎽姿だった。
もちろん顔は似ていないものの、背格好といい、身に纏ってる雰囲気といい、どことなく夕夏によく似ている。一番の違いは髪型──桃は耳が出るくらいのショートカットだが、夕夏は肩よりもちょっと長めのセミロングだ──なのだが、それこそ同じ髪型にしてしまえば、まさに“レジェンド”の再来といったところだろう。
「ね、そっくりでしょ🤗💕❤️」
まやが、すぐそばにやって来て、囁きかけるように言うと、
「……ええ……」
いささかドキッとしながらも、こっくりと頷く夕夏。花怜や亜沙美以外の新入生たちの間からも、
「……似てるよね……♪」
「……あたしも、ショートにしよっかなー♪」
「何言ってんのよ、バレー🏐だって全員ショートじゃない……😅💦💦」
そんな囁きが聞こえてくる。
「……さん、菜月さんったら……」
受付の智香に呼ばれて、
「──あ、はいっ!?」
と、我に返る夕夏に、
「どうしたの?心ここにあらずみたくボーッとしちゃって……(^w^)」
クスクス笑いながら、
「とりあえず4月中は仮入部扱いだから、何かあったら遠慮なく言ってね😃❤️」
その様子だと気持ちはもう決まってるみたいだけど、と言う智香に、
「はいっ!よろしくお願いします」
と、頭を下げる夕夏であった。
「ねぇ……ほんとに入部するの?」
体育館を後にしながら聞く亜沙美に、
「するに決まってるじゃない」
いまさら何言ってんのよ、という感じで夕夏が答えると、
「……決まってるじゃないって……入部するってことは、髪切るんだよ……💦💦」
「それがどうしたのよ?」
あんたが切るんじゃないんだから、と言う夕夏に、
「──ちょっと、花怜」
あわてて救いを求めるかのように花怜の方を振り返るも、
「しょうがないんじゃないの、入るの、夕夏なんだもの……」
それに部の決まりなんだし……と答える花怜。それでも納得がいかないのか、
「でも、3年間もショートでいなきゃなんないなんて……」
あたしだったら、絶対パスね!と言う亜沙美であった。(そんな自分が、1年後にバッサリすることになろうとは、この時の亜沙美には思いもよらないことであった。が、それはまた別の話♥️)
この先、色々な意味での楽しい高校生活が始まるのは、これからであった……♪
(つづく)
いかがでしょうか?なんとか夕夏ちゃん♥️のヘアカットにまでこぎつけたかったのですが、またしても次回に持ち越しになってしまい、大幅にブランクが空き過ぎたこととともに、あらためてお詫び申し上げます。
今度こそ“三度目の正直”いよいよというか、やっと夕夏ちゃん♥️のヘアカットになります🤗💕❤️人生初のショートカットに臨む夕夏ちゃん♥️の気持ちはいかに──♪