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『花怜のバッサリ体験録⁉』の第16章の後編ができあがりましたので、ここに投稿させていただきます。
花怜ちゃん❤のカットもいよいよ大詰め、やっとここまで来たというか、なんだかホッとしたと思うと同時に、いよいよ終わりも近いんだな……って、ちょっと感傷的になっちゃいますね……😅💧
ま、1年近くも付き合っていると、どうしても感情移入しちゃうんでしょうね……😁💦
では、始めます♪
「じゃ、花怜ちゃん❤全体をセニングして整えていきますね♪」
舞彩が、花怜の斜め後ろに立ち位置を変えながら言うと、
「はーい❤」
と、花怜も頷いた。
カット用の鋏と違って、セニング用の鋏は梳いて軽さを出すためのものなので、チョキチョキ😃✂✨というよりは、シャキシャキといった感じだ。舞彩の鋏が動くたびに、ふわふわした感じに仕上がっていく……♪
右隣では、芽愛に撫で撫でされて、
「……フミ~♪」
と、すっかり猫😺になって甘えている亜沙美が座っているし、左隣では、さっき堪忍袋の緒が切れて、思わず大声をあげてしまったことに、恥ずかしさを覚えたのか、顔を赤らめて、クロスにすっぽり包まれた体を縮こまらせている夕夏が座っている。
つかの間の平穏なる(笑)ひととき……。舞彩の動かす鋏が、花怜をさらなる(?)ゆるふわベリーショートへと変身させていく♪
亜沙美や夕夏に比べると、やや細めの柔らかい髪質だが、量はそれほど変わらないだけに、セミロングの時と違って、短くするとなんだか重たげに見えてしまう。花怜がサンプル画像で見たカットモデルのように、ゆるふわした感じにするために、セニングして適度な量に梳いていくのだ。
舞彩の鋏が動くたびに、カットされた細かい髪の毛が、ピンクのネックシャッターの肩のあたりにこぼれ落ちていく……。そんな様子を鏡越しに見ながら、
……ホントだ……首まわりがチクチクしない……😌🎶💕❤
花怜がネックシャッターの効果をあらためて実感していた。
花怜が行っていた美容室💇では、男性客とショートヘアの女性👩や女の子👧だけが、ネックシャッターをしてもらっているのを見ているが、羨ましいだとか、自分も着けてもらいたいとは思ったことはなかった。ただ、クロスの上から小さなクロスのようなものをしてもらっているのを見て、なんだか赤ちゃんの涎掛けみたいだなと感じたくらいで、それ以上でも、それ以下でもなかった。
でも、実際に自分自身がされてみて、こんなに便利で素晴らしいものだとは思いもよらなかった。
最初にバッサリ粗切りされた時は、細かい髪の毛がこぼれ落ちるようなことがなかったから、それほどその効果を感じることもなかったが、本格的にチョキチョキ😃✂✨されてみて、パラパラとこぼれ落ちた細かい髪の毛が、首まわりや肩のあたりに降りかかるのを鏡越しに見ながら、ちっとも不快感を感じることがなかった。もっとも、花怜自身、ボブはおろかベリーショートにしたこと自体、生まれて初めてだったということも、多分にあるのだが……。
……カットした髪の毛がクロスの襟から入らないのもそうだけど、ぴったり首まわりに密着する感じが、なんだか気持ちいい……❤
どうやら、ネックシャッターの肌ざわりがすっかり気に入ってしまった花怜であった😌💕❤
そうしてる間にも、舞彩がセニング用の鋏を動かしながら、ゆるふわな状態に仕上げていく……♪
……そういえば、夕夏って、1年生の時から耳出しのベリーショートだったのよね……。
高校に入学した当初までは、花怜と似たりよったりの髪の長さだったのだが、バスケ部に入部するなり、部の決まりでショートにしている(桐葉女学園で体育会系の部は、動きやすさも考慮して短めにすることを勧めたり、決まりにしている部が多い)。
元々は、1年生部員だけに課せられる決まりなのだが、夕夏の場合、2年生になった今も、ずっと耳出しベリーショートで通しているし、今や耳出しベリーショートそのものが、夕夏のトレードマークというかチャームポイントといってもいい❤
亜沙美も、夕夏も、花怜と同じ美容室💇に通っていたが、さすがに2人と鉢合わせすることもなかったから、どんな風にカットやシャンプーをしてもらっているかも知らないし、さほどの興味もなかった。たまたま隣の椅子に座った、同世代の女の子👧と似たりよったりだろうとしか思っていなかった。
……だったら、夕夏ってカットの時はいつもネックシャッターしてもらってたのね……ふふ……なんだかとってもかわいい……❤
左隣の椅子に座って、まだほんのり顔を赤らめている夕夏を鏡越しに見ながら、美容師さんにチョキチョキ😃✂✨されているシーンを想像してみる。
花怜たち3人の中では、一番背が高く、ボーイッシュな魅力も兼ね備えてる夕夏だ。憧れてる女の子👧だって少なくない(亜沙美の情報によると、夕夏に告白💌✨したがってる同級生や後輩はおろか先輩までいるらしい……)。
そんな夕夏のイメージとネックシャッターをされた、まるで赤ちゃんのような雰囲気とのギャップが、また何ともいえないかわいらしさを醸し出しているのだ。
……やだ……😳💦あたしったら、何考えてるのよッ……💦でも、これって絶対クセになっちゃいそう……❤
どうやらネックシャッターの安心感というか、肌ざわりの気持ちよさに、すっかり虜になってしまったようである。
そんな花怜の胸の内を知ってか知らずか、
「花怜ちゃん❤こんな感じでいかがかしら?」
セニング用の鋏をシザーポケットにしまいながら舞彩が尋ねた。
パッと見ただけでは、カットした直後とそれほど変わらないように思えるが、セニングをする前と、した後では全然感じが違う。同じゆるふわでもセニングをする前は、やや重たげな雰囲気が見え隠れしていたのだが、こうしてセニングして整えると、ふわふわ感が強調されて、かわいさが倍増したように思える。まさしく、幼稚園📛の時に見た“ポポちゃん”そっくりだ……♪
「──はい❤ありがとうございます😄🎶💕❤」
花怜が嬉しそうに頷くと、舞彩がネックシャッターの肩の上に散った髪の毛を手で払いながら、
「花怜ちゃん❤お疲れさま😄💕❤じゃ、お流しのシャンプーしますね♪」
そう言うと、なぜか左隣に座っている夕夏の後ろに立つと、ブルーのネックシャッターを外し、薄いブルーのクロスを外した。
──えっ👀⁉
自分じゃなく、なんで夕夏なのか?と思った花怜だったが、右隣の椅子に座っている亜沙美も、同じように芽愛にネックシャッターとクロスを外してもらっている。
よくよく考えてみたら、2人とも、芽愛の遊び心(夕夏の場合、サービスで襟足のトリミングをしてもらっていたが)で、クロスとネックシャッターを着けられていたに過ぎなかったから、花怜のカットが終われば、当然クロス姿でいる必要などない。
花怜が懸念したのは、自分より先に2人が自由になると、何かと囃し立てたりして、ちょっかいをかけてくるに違いない。特に亜沙美の場合は──😰💦
「フミ⁉──花怜ってば、かわいくなったじゃない♪」
案の定、椅子から立ち上がった亜沙美が花怜の方を振り返ると、
「ホント……花怜にしちゃ、ベリーショートって想定外だったけど、こうして見るとすっごく似合ってる❤」
ベリーショートの先輩ともいえる夕夏も、椅子から立ち上がりながら、大胆にイメチェン💇🔃✨した親友を誉め称えた。
「……あ、ありがと……😅💦」
自由になった2人に対して、未だ自分だけがクロスにネックシャッター姿でいることに恥ずかしさを覚えた花怜が、蚊の鳴くような声で答えると、
「……どうしたの?花怜ちゃん❤なんだか急に元気なくなったみたいだけど……?」
夕夏から外し取ったクロスとネックシャッターを芽愛に手渡しながら、舞彩が怪訝(けげん)そうにに尋ねた。
「──そ、そんなことないです……💦」
全然大丈夫です、ブンブンとかぶりを振りながら花怜が大慌てで否定する。
せっかく舞彩や芽愛と知り合いになれた上、こんなに良くしてもらい、この店のリピーターになることを心に決めたのだ。カットだけでなく、月1回シャンプーだけにも来たいし、母親の怜奈にも、この店を紹介しようと思っているのだ。それがここまで来て、舞彩や芽愛に変な誤解をされでもしたら、それこそ何もかもが霧消霧散してしまいかねない。
……仕方ないよね……😅💦
例え些細なことであっても、思ってることは正直に話して誤解だけはされたくない──!
「……あの……舞彩さん、あたしだけ……この恰好ってのも恥ずかしくて……」
顔を赤らめながら、おずおずと花怜が言うと、

……恥ずかしい……😳💦
袖つきのクロスなら、こんなポーズもできたかもしれないね……😅💦
「……なぁんだ……そうだったの♪そんな気にすることないわよ❤そんな風にクロスにすっぽり包まれてる花怜ちゃん❤って、とってもかわいいわよ😉💕❤」
ネックシャッターも、赤ちゃんみたくお似合い
だしね、と片目を瞑ってみせる舞彩に、
「……そ、そうですか……😳💦」
……やっぱりそう来ると思った……と、心の中で苦笑いする花怜。そんな心の中を知ってか、知らずか、
「じゃ、あたしが外してあげる♪」
そのままの恰好じゃ、シャンプーに行けないものね……♪と、亜沙美が花怜の顎の下に手を伸ばすと、
「なら、あたしがクロスね♪」
すかさず夕夏も相乗りしてくる。
「──えっ⁉」
舞彩や芽愛にならまだしも、亜沙美たちの手でネックシャッターやクロスを外してもらうのは、やっぱりちょっと恥ずかしい花怜であったが、
──ベリッ!
と音を立てて、亜沙美がピンクのネックシャッターを外すと、夕夏が首の後ろのマジックテープを剥がしてクロスを取り去った。
「ありがと❤やっぱり、2人とも面倒見のいいお姉ちゃんね😉💕❤」
クロスとネックシャッターを受け取りながら芽愛が言うと、亜沙美も、夕夏も満更でもない微笑みを浮かべる一方、
「……😳💦」
嬉しさ半分、恥ずかしさ半分の花怜であった。
「ささ、花怜ちゃん❤お流しのシャンプーですよ~♪」
亜沙美が、まるでちっちゃな妹に言うかのように促すと、
「シャンプー台まで手曳いててあげようか?」
夕夏も、相乗りを飛び越えて“悪乗り”してくる(笑)
「もうっ‼ あたしは幼稚園児じゃないっつーの!」
思わず両手で顔を隠して、嫌々をしてみせる花怜であった。
(つづく)


