The Bourne Identity~ボーン・アイデンティティー~
- ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- ボーン・アイデンティティー
『The Bourne Identity』
「ボーン・アイデンティティー」
〔About The Movie〕
マット・デイモンが新境地を開いたサスペンス・アクション!
主演は「ディパーテッド」や「オーシャンズ13」、「ラウンダーズ」のマット・デイモン。共演は「ラン・ローラ・ラン」や「アナトミー」、「ブロウ」のフランカ・ポテンテ、「カポーティ」や「シービスケット」、「アメリカン・ビューティー」のクリス・クーパー、「インサイド・マン」や「トゥモロー・ワールド」、「シンシティ」のクライヴ・オーウェン、「セイブ・ザ・ラストダンス」や「デビル」、「モナリザ・スマイル」のジュリア・スタイルズなど。
監督は「スウィンガーズ」や「Mr.&Mrs.スミス」のダグ・リーマン。極上のサスペンスとキレのあるリアルなアクションが見事に融合した演出を見せてくれます。
〔About The Story〕
マルセイユ沖。荒れた天候の中で一艘の漁船が航海していた。乗組員が海上に漂う一人の男(マット・デイモン)を漁船に救い上げるが、背中には銃の弾痕があり、記憶喪失になっていた。乗組員に救われてから回復した男は上陸し、唯一の手がかりとなったチューリヒ相互銀行へ向かう。自分が借りたと思われる貸し金庫を開くと中には銃やパスポート、大金の束が眠っていた。様々な国のパスポートがあり、自分が「ジェイソン・ボーン」という名前であることを知る・・・。
〔Commentary, etc・・・&Grade Of This Movie〕
マットの過去の出演作のイメージとは大幅に違い、「おぉ、なかなかカッコいいじゃん!!」って思わせてくれる1本です。大人しいイメージの方が強いので、新たな魅力を出した本作からファンになった人も多いのではないでしょうか。特別にカッコいい顔立ちではないマットが演じるからこそ、そういう部分でも観客が感情移入しやすいのかも。
弱そうというか大人しいイメージとは異なり、今作では体も鍛えて、リアルなアクションにも挑戦しているのでそういった部分でも見応えがあります。演技も元々上手いのでキャラクター自身に人間臭さや重みも感じられます。
共演のフランカ・ポテンテもいいキャスティング!あえてよく出るようなハリウッド女優を使っていないので、観客も彼女の存在に新鮮味を感じられますし、今作で知って気になる方も増えるでしょうねぇ。独特な雰囲気と魅力を兼ね備えてます。身長が174cmと長身で、マット・デイモンと比べて4cmしか変わらないので、どこか強さも感じます。ちなみに、彼女の苗字であるポテンテとはイタリア語で“力強い”という意味だとか。
他のキャストにも注目です。演技派のクリス・クーパーや近年、様々なジャンルに出ているジュリア・スタイルズ、そして日本でも認知度が高くなっているクライブ・オーウェンなどの豪華キャストが脇を固めているのが面白い!監督の演出、俳優陣の演技力の高さなどが今作にしっかりとした重みや深さを与えているので、今までとは少し違うスパイ・サスペンスを味わうことが出来ます。ヨーロッパ・テイストがたっぷりのハリウッド映画もいいですねぇww
ハリウッド映画らしくない雰囲気があるので、妙に新鮮に感じますし、アクションも無駄な派手さが省いてあってリアリティがあるので無理がない作り。格闘シーンもナイフとペンでの勝負など身近に感じられるシチュエーションを取り込んでいるので、斬新さと共に観客にある意味、親近感を感じさせてくれます。
気になる評価の方はと言いますと・・・
《 評価:A+ 》
ただのエンタメではなく、男性が好きそうなアクションの要素と女性が好むサスペンス(謎解き)の要素がしっかりと絡み合っていて、幅広い層に受けるような出来。ハラドキ感覚とアクションのテンスがグイグイと観客を映画に引き込む作りなので入りやすくて、しっかり楽しめます。
ジェイソン・ボーンとマリーのロマンス的要素も作品に力を貸し、飽きのこない仕上げとなってたので劇場でもヒットしたのでしょう。生身のアクションって、最近ではかなり少ないですから。元ネタはロバート・ラドラムの人気小説「The Bourn Identity」で小説から映画にした作品の中でも出来のいいモノだと思います。
タイトルの“ボーン”は主人公の苗字。で、“アイデンティティー”とは身元や正体を現す言葉。作品のタイトルの通り、ボーンが自分の正体を捜し求めていく内容なのです。映画のタイトルも色々と楽しみ方があるので今後、色んな映画を観る際にはそういう部分にも目を向けてみてくださいねぇ~
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