SIN CITY~シン・シティ~ | ☆Rusty's Cinema & Muzik Complex☆

SIN CITY~シン・シティ~

ジェネオン エンタテインメント
シン・シティ プレミアム・エディション

SIN CITY
シン・シティ




About The Movie
 近年、“アメコミ”という枠が日本でもかなり浸透しましたね~。この言葉を聞くと多分、「スパイダーマン」や「バットマン」、「X-メン」などを思い浮かべる方が多いのではないかと思いますが、コミックとしてはかなり大人向けのものもあります。「コンスタンティン」などは完全に大人向けの作品で考えられていますから。そんな“アメコミ”ものですが、豪華絢爛なキャストでまたまた大人向けの作品が登場。それが今回紹介する「シン・シティ」です。


 キャストがかなり多いのでそれだけでも嬉しくなります~。

「ダイ・ハード」シリーズで80年代のヒーローとなり、「シックス・センス」や「ティアーズ・オブ・ザ・サン」などで有名なブルース・ウィリス、「ナイン・ハーフ」や「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」で有名になったもののヒット作に恵まれず、整形して更に失敗してしまい俳優生命が絶望的だったのですが、「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」でロドリゲス監督と組み、「マイ・ボディ・ガード」や間もなく公開の「ドミノ」で復活したミッキー・ローク、「ボーン・アイデンティテイー」やジュリア・ロバーツと共演した「クローサー」、「キング・アーサー」のクライブ・オーウェン、「007/消されたライセンス」で注目され、「トラフィック」ではアカデミー賞受賞、「21グラム」や「ユージュアル・サスペクツ」など幅広く活躍しているベニチオ・デル・トロ、「ダンス・レヴォリューション(日本ではビデオのみ)や「ファタスティック・フォー」、日本でも11月には公開となる最新作「Into The Blue」が話題のジェシカ・アルバ、「8マイル」や「サウンド・オブ・サイレンス」、「ジャスト・マリッジ」などのブリタニー・マーフィ、メル・ギブソン主演の「フォーエバー・ヤング」や「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ、「ディープ・インパクト」などに出演し、最近はゲイ疑惑を笑い飛ばしたイライジャ・ウッド、「レザボア・ドッグス」や「007/ダイ・アナザー・デイ」などのマイケル・マッドセン、「メン・イン・ブラック2」や「25時」のロザリオ・ドーソンなどなど!!豪華過ぎて説明するだけでも大変です!!


  監督は「フロム・ダスク・ティル・ドーン」や「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」などで知られる奇才、ロバート・ロドリゲス、原作者であるフランク・ミラー、そして特別監督には「キル・ビル」や「トゥルー・ロマンス」などで知られ、ロドリゲスとは公私共に付き合いがあるクェンティン・タランティーノ。 


About The Story
 通常の映画と違い、3つのエピソードが展開します。それぞれにコネクションがあるのでイメージ的には「パルプ・フィクション」的な感じですね。大まかにご紹介。 

  一人の老いぼれ刑事が誘拐殺人を阻止すべく、現場へ車を走らせていた。定年で最後の仕事を必ず終わらせようとしているハーディガン(ブルース・ウィリス)は犯人が潜伏している港についた・・・
 
Episode1:
 大柄で顔の見た目はブ男のマーヴ(ミッキー・ローク)は仮出所中の身だった。バーで飲んでいると一人の美人が彼に寄っていった。あまりに醜い顔立ちで娼婦すら寄り付かないマーヴにこの美女は愛を与えたのだった。それは高級娼婦のゴールディ(ジェイミー・キング)だった・・・。二人は愛し合い、そして眠りについた・・・。




Episode2:
 あるバーで一人の男が飲んでいた。犯罪者のドワイト(クライブ・オーウェン)はこのバーのウェイトレスであるシェリー(ブリタニー・マーフィ)と付き合い始めた。彼女の家で過ごしていると、怪しげな5人組が現れた。リーダー格の男、ジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デル・トロ)はシェリーにつきまとっていたのだ。彼はすぐに女を殴り、シェリーはそれに嫌気がさしていた。部屋に入ってきたジャッキー・ボーイを痛めつけ、退散させたがこのままでは何かしでかすと感じたドワイトはジャッキー・ボーイを追って「オールド・タウン」へと向う。



Episode3:
 ハーディガンは狭心症に苦しみながらも、悪と戦っていた。幼女を殺害しているにも関わらず、警察が手出しできないロアーク・ジュニア(ニック・スタール)をなんとか追い詰めようとしていたのだった。ロアーク・ジュニアはこの「シン・シティ」で法律さえも左右する街の権力者、ロアーク上院議員(パワーズ・ブース)の息子。そんなロアーク・ジュニアは新たに11歳の少女、ナンシーを誘拐する・・・。



Commentary, etc・・・
 やっぱりこの連中(監督ら)の作る映画はインパクトがあるというか、独特な世界観があって面白い!!アメコミであって、そうじゃない感覚やセンスが全編に冴え渡る。ハッキリ言ってしまえば、色々と話が繋がったり、急に新しいキャラが出てきたりするのでワケが分からない人も多いかも。だから「つまらない!」とかいう意見が出てきてもおかしくはないかな~。実際、劇場はほぼ満員でしたが、終わった後の反応を見てると面白いです。一人で来ている女性も多く、中には首をかしげる人もいましたから。そんなことお構いなしの映画ですねー、こういうのって。


 俳優陣はかなりみんな演技が上手い!個人的に特に目立っていたと感じたのはブリタニー・マーフィ。演技がかなり上手くなっていました。他の俳優らが上手いから、観るまでは全く視野に入れてなかったのですが、これがビックリ。デル・トロは怖いしキレてるし、ドーソンは今までとイメージが全く違うし、イライジャはリアル・フレディーだし(笑)。 
 
 色々な俳優に驚きましたが、ロアーク議員役のパワーズ・ブースにはビックリ。マニアックすぎるチョイスです。昔はよく出ていたのですが、日本人の方はあまり知らないかも。「ダブル・ボーダー」やブランドン・リーの「ラピッド・ファイヤー」などに出演していました。また、ロアーク枢機卿役のルトガー・ハウアーはかなりこの役柄にピッタリ!!相変わらず独自の怖さがありますよ~。観ていて、「ヒッチャー」を思い出しました。


 時代設定が昔なのか現代なのか未来なのか分からない作りで、その辺りは観客の世界観で観れるようにできています。小道具類もメインのキャラクターらは古い銃を持っていたりするのに対して、警官などは近未来的デザインの現用銃を持っていたり、車はかなり古い型だったり。ファッションも古めかしい部分が多いですね~。トレンチ・コートなどはかなり新鮮でした。


 なんともB級な感じが逆にS級映画になっていて、1本で4度以上美味しい映画となってました。


Grade Of This Movie
 今回のご評価はっ

A-と出ております!!
 
 作品自体はかなり面白く、本当に色々なアングルからファインダーを覗ける映画!俳優を見るもよし、ストーリーで楽しむのもよし、撮影の仕方を楽しむのもよしっ。また、白黒で所々がカラー(唇だったり、目だったり)なので新鮮な印象を受けることが出来ます。評価を完全にしていないのは人によってのストーリーの分かりにくさでしょうかね。キャラクターが多いので何回か観て、やっと繋がるっていう方や何人かで一緒に観て、話し合って分かる方なんかも多いと思うので。


 80年代のスターらが今作で一気に復活する気配ですね~。ブルースやミッキー、ルトガー(ディズニーのキャラみただけど違いますよ!!)らの今後の動向に注目したいです。それぞれ大作に出てきてますからね~。ご存知のない方はそれぞれの俳優陣を要チェックですよっ!!


sincity1

原作マンガの絵と実写の画像。かなりリアルに再現してますよ~!!

こういう観方もありますからねっ☆
 

余談ですが、エピソード1(マーヴの回)に監督のフランク・ミラーが出ていますよ!教会のざんげ室の牧師さんが原作者で監督でーす!!


Message To The Readers
 今回はこの記事を読んでまだ鑑賞を迷っている方々へ!“アメコミ”というものに抵抗があったり、あまり好きではない方でも最近のモノは楽しめるので思い切って、鑑賞してください!!「バットマン・ビギンズ」や「コンスタンティン」のように、今までとは違って大人でも楽しめるタイトルがメイン・ストリーム化しています。簡単に言えば「スペシャル・ピザ」です。みんな、オーダーに迷った時はお店のオススメのスペシャル・ピザを食べたりしますよね?この映画も3ピースに分かれたスペシャル・ピザでスパイシーな部分やジューシーな部分、またシンプルでオールド・ファッションな部分があって、どこから食べてもいいところに当たるんです。冷めないうちに、召し上がれ!!


サントラ
シン・シティ

↑これを聴いてDeepな世界をお部屋でお楽しみくださーいっ♪




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