In The Line Of Fire~ザ・シークレット・サービス~ | ☆Rusty's Cinema & Muzik Complex☆

In The Line Of Fire~ザ・シークレット・サービス~

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
ザ・シークレット・サービス
In The Line Of Fire
ザ・シークレット・サービス」(邦題)
About The Movie
 長年、「ダーティ・ハリー」シリーズをやっていたクリント・イーストウッドが新たなキャラクターに挑み、出来の良いサスペンス作に仕上がった今作。今回は警官ではなく、シークレット・サービスの一員として事件を追っていきます。共演は「ショウタイム」や「ゲット・ショーティー」などで知られる元モデルのレネ・ルッソ、「ニューオリンズ・トライアル」や「マグノリアの花たち」のディラン・マクダーモット、そして「ジャンヌ・ダルク」や「仮面の男」、「コン・エアー」などで知られる名優のジョン・マルコビッチ。監督は「エアフォース・ワン」や「アウト・ブレイク」などで定評のあるウルフガング・ピーターセン。スリリングな展開で一味違った感覚が楽しめます。
About The Story
 偽造通貨の潜入捜査で危険な状態を潜り抜けて見事に解決したシークレット・サービス・エージェントのフランク・ホリガン(クリント・イーストウッド)と相棒のアル・ダンドゥレア(ディラン・マクダーモット)。フランクはかなりのやり手で長年この職についていたが彼にはトラウマがあった。過去にケネディ大統領がダラスを訪問した際、護衛に失敗してケネディを死なせてしまったことを未だに拭いきれずにいた。時期は大統領の再選キャンペーンが始まった頃。このキャンペーンに便乗して「大統領暗殺」の手紙が届いた。不審者を探すフランクらの捜査線上に浮上した男のアパートへ行くと、そこには異常な光景があった。そのアパートの借主はミッチ・リアリー(ジョン・マルコビッチ)という男。翌日、正式に逮捕に向うが部屋はキレイになにも無くなっていた。が、壁に一枚の写真を見つける。それは若き日のフランクの写真だった。犯人のミッチは堂々と今回の大統領暗殺をフランクに挑戦してきたのだった・・・。
Commentary, etc・・・
 非常に脚本のレベルが高く、出来の良い作品に仕上がっています。これはやはり監督、俳優、脚本という3拍子が見事に揃った結果でしょう。イーストウッドが上手い具合に歳を取ったのでそれを彼は生かして今回の役に見事に反映させてます。紅一点のエージェント役でレネ・ルッソが活躍、マクダーモットもどこか臆病でフランクがいないと頼りない感を表現し、マルコビッチは徹底的に悪役になりきっています。また、妙に冷静でそれがコワい!!監督のピーターセンは軍事モノや政府機関モノを作るのが非常に上手く、今作でもその腕前を発揮しているのでハラハラドキドキさせながら、優雅な場面や友情、愛情などを上質な感じで盛り込んでいます。1993年の9月に日本では公開され、もちろん劇場で鑑賞して、今ではDVDでも観ますが全然色あせしないので観たことがない方は是非、お試しを!
The Scene
 今回は渋みを増したイーストウッドが時々ピアノを弾くシーン。緊迫した展開の中で安らぎを得られるシーン。もちろん、劇中のキャラクターも安らぎを得る為にピアノを弾いているんですが、観客もそういった部分を体感できるシーンなので好きですね~。
 やはり中盤のクライマックスとなる屋根の上の追跡シーン。昔、「ダーティ・ハリー3」でも同じようなシーンがありましたが、それとはまた違った良さが際立ちます。観客をハラハラさせる感覚は上手く歳を取ったイーストウッドだからこそ余計に際立たせることができるのです。息を切らせながら犯人を追跡するあたりは真実味があります。
Grade Of This Movie
 上質なサスペンスの評価は・・・
A-と出ております☆
 一見は地味目です。映画的にどうしても女性とのロマンスが若干盛り込まれているので「A+」ではないだけですが、実際にシークレット・サービスには女性も多くいますし、今までの映画ではそういう部分に着目していないので新たな女性像が上手く誕生しているのも事実。出来はホントいいと思ってますよん。まあ、あまり男臭いのも観ていて暑苦しい時があるので紅一点でも良いかと感じました。ありがちな分かりやすい言い方で言ってしまえば「一級のサスペンス」です!渋いです、イーストウッド!
【ちょっと舞台裏】
 監督のウルフガング・ピーターセンは最初からジョン・マルコビッチを悪役に考えていたそうです。もちろん、その希望通りに進み、作品が仕上がっています。監督曰く、今作は2人の巨人の話だそうです。確かに、イーストウッドはもう大御所ですし、マルコビッチも名優ですからね~。それにイーストウッドは190cm以上ありますからねっ。確かに巨人かも。マルコビッチはかなり良い演技をしています。怪演ですよ、ホント怖い。


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