音楽理論はどう役に立つ?(その2) | rustlex385のブログ

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作編曲家から見た音楽理論の捉え方や実際の活用方法、その他日々思う事感じる事などなどお伝えしています。よろぴくね(・∀・)♪

さて、
前回の記事が長くなってしまったので
「音楽理論はどう役に立つ?」というテーマについて
具体的な内容はこちらでお話したいと思います(・∀・)♪

ちょっと記事が長くなってしまいましたが、
どうぞよろぴくお願いします(・∀・)♪

さぁ、
「音楽理論はどう役に立つ?」
という事ですが、一言で言うと、
「思った通りの結果を出す事が出来る様になるので役に立つ」
です。

音楽理論とは、
いわば「音楽語」の様なもので、
音楽以外のイメージやテーマを
音に変換する為の力を表しています。

例えば、
「感動的な雰囲気にしたい!」というイメージがあったとします。
そこで、音楽理論的に
「感動的な雰囲気にする時は、こういう音をチョイスして使えば良い」
と、分かっていれば
意図的にそういう音をチョイスしますよね?

で、
「感動的な雰囲気にする時は、こういう音をチョイスして使えば良い」
というその「こういう音」が的を射ていれば
それは感動的な雰囲気になるわけです。

つまり、
「感動的な雰囲気にしたい!」と思った時に
いつでも意図的に、「感動的な雰囲気」にする事が出来るのが
音楽理論の凄い所です。

しかし、これをするには
一つ一つの音楽理論を「音とセット」で学ぶ必要が有ります。

例えば、感動的な雰囲気にするにはどうするとそうなるかというと、
IV度の和音を起点としてコード進行を組んだり
メロディの場合は、
VI度の和音を起点として、半音の音程が出来るようにメロディを書いたりすると、
そういう方向性に進んで行ったりします。
(特にメロディに音階の半音ポイントを使うのは効果的です。)

しかしですね、
「学んでいる時にこういう考え方が出来るか?」が問題です。

そもそも「IV度の和音」を知っていても、
「IV度の和音」が「どういう聴こえ方の音なのか?」を知らなかったら
「感動的な雰囲気を作りたい!」という時にチョイスしませんし、
VI度の和音も、半音ポイントも、同じですよね。

だから、
ただ単純に、
「和音は○度の和音が使えます」とか、
「音階には半音の所と全音の所が有ります」とか、
そういう事を知っても
実際に「使う」という所に対しては
余り効果的じゃないんです。

これは、
僕が音楽理論を滅茶苦茶勉強していた時期から
実際に作曲をし始めて、2年~3年ちょっとした頃に気付きました。


音楽理論は、
実は語学に似ている所が有ります。

英語でも、
単語や文法をしっかり覚えた人でも
それだけでは、
実際のコミュニケーションでヒアリングしたり話したりする事は
出来るようになりませんよね?

少なくとも、

一つ一つの単語を
「言葉にして話した時にはどんな音になるのか?」とか、
「実際の会話で聴いたらどんな聴こえ方になるのか?」とか、

文法を
「一つ一つ組み立てて会話に使ったらどんな感触になるのか?」とか、
「実際の会話で聴いたらどんな聴こえ方になるのか?」とか、

そういう事を知っていなかったら
「単なる知識」で終了ですね。

音楽でも同じです。

一つ一つの音楽理論を
意味を「理解」し、知識を「覚えた」だけでは
実際の音楽に使えないのです。

だから、僕は、レッスンでは
生徒さんが出来るようになりたい事にもよりますが、
必ず「音とセット」で教えるようにしています。

例えば、コード理論のレッスンであれば、
「ダイアトニックコードというものが使えます」ではなくて、
「ダイアトニックコードのI度はこういう音ですジャーン(弾いて聴いてもらう)」
「II度はこういう音です、III度はこういう音です、IV度はこういう音です」
こんな感じで、音の印象とセットで覚えてもらいます。

楽典ですらそうですよ。
例えば音程の事を教える時に、
「短三度はこういう音がします。対して、長三度はこういう音がします。
短三度と長三度、どちらの方が明るい響きがしますか?」
という様な具合です。

そもそも、音楽理論は
元々先人の作曲家や演奏家が
試行錯誤して音楽を作ったり、演奏したりしてきたのを分析して
「何故、それが出来るのか?」や、
「誰でも使える様にするにはどうしたら良いのか?」を
研究した結果生まれてきたものです。

なので、
その背景には必ず
「実際の音楽」が有るし、
「実際の音楽」が先行しているのですよね。

だから、
僕は、音楽理論を学ぶ時
「実際の音とセットで学ばなければただの学問で終了する」
と思っています。

でも、
音とセットで覚えれば
「○○な感じにしたい時は○○かな」という事が
自分で意図的に選ぶ事が出来るし、
思った通りの結果をコントロールしやすくなる。

ですので、
音楽理論を学ぶと
思い通りに出来る事が増える様になるんです(・∀・)♪

皆さんも学ばれる際は是非、
「実際に音に出した時はこんな音がする~」と
音とセットで学んでみてくださいね(・∀・)♪


あと、音楽理論を学ぶと良い事がもう一つ!
今まで聞いてきた音楽を分析出来る様になります!

知識が増える事によって
今まで何となく聞いていた音が
音楽理論を通して聴こえてくるのですね。

これは楽しいですよ~。

ですから、
例えばコード理論を勉強した方は
好きな曲のコード進行がどうなっているのか
是非、紙や楽譜に書き込んで
「このコードはこういう雰囲気になるのか~」とか、
「この曲はこういう雰囲気だけど、こういうコード進行が使われているのか~」とか、やってみてくださいね(・∀・)♪


このシリーズはここで終了ですが、
その他何か質問したい事やレッスンに興味が有る方は
お気軽に下記アドレスまでご連絡下さいね(・∀・)

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