香ばしい。
昭和と醤油とが絡み合い、なんとも香ばしい駅。

銚子電鉄仲ノ町駅は、醤油工場の中にあるような駅です。
その構内には、営団地下鉄銀座線出身で、丸ノ内線方南町支線からやって来た赤い電車が静かにお休みしています。
赤い自動車は偶然です。
その醤油工場は、
ポン酢ポン酢ポン酢つーゆ、の「ヤマサ」。醤油味のソフトクリームが美味しいですよ。

銚子駅の東京寄りには、本膳の「ヒゲタ」。
煉瓦づくりの建物が歴史を物語ります。
史料館にお邪魔します。
銚子が舞台だったNHKドラマ、澪つくし。
懐かしい、醤油缶。
出ました、レール。
かつての醤油輸送に活躍した、国鉄ヒゲタ側線の今が気になります。
ということで、探訪したいところですが生憎の立入禁止。
ならば紳士的に線路の向こうへ行きましょう。
感動の木造ホームが、そのまま残っていました。
側線こそ外されていますが、耳を澄ませば醤油輸送の貨車が発着する音が聞こえてきませんか。
鉄道貨物の側線は、どんどん失われていきます。

その痕跡だけでも、確かにそこにあるうちに目に焼き付けておきたいと、あらためて思うのでした。

昭和の香りを愛するということは、
…しょうゆーことです。(失礼しました。)