おてもやん あんたこの頃 嫁入りしたではないかいな
嫁入りしたこつぁしたばってん…
熊本駅のおてもやん通り。
熊本駅は改良工事が続いています。
駅前ではおてもやんがお出迎え。
嫁入りしたではないかいな。
古き良き時代。

熊本駅の三代目駅舎も高架化で役目を終えました。新しき四代目へ。

4階建てに見えますが、4階はほとんどハリボテだったのです。
こちらは熊本城下。
通町筋電停です。

未だに地震の爪痕。
熊本城の修復が進められています。
守られる、古き良きもの。
そして、いよいよ私が大好きな風景へ到着です。

狭隘な道に、都営地下鉄三田線がやってきます。果たして通り抜けられるのか。
そろそろと、民家の塀をかすめるように、電車が進みます。

熊本電鉄のこの区間は路面電車のよう。これはかつて軌道法で敷設された名残です。
守ってほしい、古き良き風景。
このような風景の地方私鉄は、全国的に見られなくなってしまいましたね。
そこから歩いて、こちらへ。

スロープに導かれた線路の横の小屋には、黒髪町の文字が。

黒髪町駅です。
木製の架線柱。
失われてゆく、古き良きもの。

先ほどの都営地下鉄三田線だった彼が藤崎宮前駅で折り返して、私をお迎えにきてくれました。

ホーム上屋の柱も味わい深い歪みです。

北熊本駅で、東京メトロ銀座線だった車両に乗り換えます。くまモンが私みたいに大はしゃぎですね。
引き継がれた、新しき古きもの。
上熊本駅に着きました。
熊本市電の最新型に乗り換えます。

シックな車体に、ハートがたくさん詰まっています。新しき良きもの。

車内もこんなにおしゃれです。

古き良き街並み。
路面電車から吊り掛け式駆動の古きよき音色。

なぜめぐり逢うのかを
私たちはなにも知らない
いつめぐり逢うのかを
私たちはいつも知らない
糸が織り成すものの影で、
密かに失われていくものがあります。
それらが確かにここにあるうちに愛でたいので、また次の町へ。
古き良きよもの、新しき良きもの。
昭和は遠くなりにけり。