スイッチバック、そしてループ。懐かしい弁当売りの姿。吉松駅ホームです。それを買いたくなるのが昭和の心。包み紙も芸術です。これから旅する鉄路が描かれていて、ワクワクします。肥薩線をゆく、しんぺい号。こちらの踏切は都城へ向かう吉都線との高低差を実感できるところです。これから矢岳越えに挑みます。重厚なトンネルをくぐりつつ、登り勾配が続きます。真幸駅に到着しました。ここで峠に挑むためのスイッチバック。身を委ねる列車の姿をしみじみと愛でられるのも、のんびり旅の魅力なのかも知れませんね。地元の方々の歓待の中、暫しの休息です。僅かな時間でも、ふれあいの後のお手振りには涙腺が緩んでしまいます。さあ、いよいよ日本三大車窓「矢岳越え」です。一旦停止のサービスがあります。嬉しすぎます。矢岳駅に到着です。ホームにはSL時代の水飲み場が残ります。これからループ線に差し掛かろうとするとき、眼下には、これから進む鉄路、スイッチバックの大畑駅が望めます。ループ線とスイッチバックを組み合わせて、これだけの険しい道のりを切り開いた明治日本の鉄道技術。そして今なお現役なのですから。感動です。