石見川本駅から、再び三江線の旅です。
日本海に面する江津駅に向かって。

石見川越駅。

千金駅。
縁起がよい名前ですね。
ここまで来ると、江の川の川幅も広がります。海が近づいています。
江の川とともに三江線の旅の終わりへ。
山陰線の鉄橋が見えてきました。そこへ合流して、
江津駅に到着です。
広島駅から芸備線、三次駅から三江線と、のんびりのどかな陰陽縦断の鉄路の旅は、スピードとは無縁の旅。たっぷり7時間。
江津駅の跨線橋から、あと数ヶ月で三次の文字が消えていきます。

ここにも、三江線の風景が。
天空の宇都井駅。
おかあさん、あのとき、一緒に手を振ったね。
三江線と、みんなの想い出。

3と三。

少し早いけど、もう来られないと思うから。
さようなら、三江線。
健気な走りに、心から感謝です。
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悲しいけれど、乗換えです。
山陰線の車中へ。

あ、日本海だ。思わず声になりそうに。
三江線は、自然に逆らわず、健気に江の川沿いの険しい鉄路を走り抜け、確かに私を日本海まで連れてきてくれました。

旅の形は、時代とともに変わっていきます。

スピードをはじめとする便利さと引き換えに失ったものが沢山あるのだなと。
気づかせてくれた三江線の旅でした。