天空へ、三江線。芸備線、三次駅。ここから、三江線の旅へ。中国地方のほぼ中央、広島県の北部にある三次市の三次駅から江の川に沿って山陰の江津駅までを結ぶ100キロ超の路線ですが、平成30年4月1日限りで廃止が決まってしまいました。私にとっての三江線乗り初めは、乗り納めになってしまいます。はじまりはいつも雨。赤瓦の家々が特徴的です。雨に煙る江の川沿いを江津に向かって下ります。「天空の駅」と呼ばれる宇都井駅。鉄道愛好家の人々が車内でざわつきます。ホーム上にちょこんと顔を出した駅舎が、足下の集落と116段の階段で結びます。その高さは20メートル。昭和50年開業。すごい駅だなと思っていましたが、もう廃止になるなんて。百聞は一見に如かず。来てよかったです。切なさを相棒にして、雨の中を更に江の川沿いに下ります。味わい深い駅が連なります。乙原駅。竹駅。木路原駅。石見川本駅に到着です。ここで1時間半の待ち合わせ。待ち合わせと言っても、同じ列車に乗るのですが。それはそれで、ローカル線の旅の楽しみなのです。街に出てみましょうか。土砂降りの雨ですが(笑)