ウルトラセブンを思わせる昭和なカラー。
ロマンスカーのお顔。
そして、横顔。
昔も今も、子どもも大人も憧れのロマンスカー。
おやおや。天井に穴が開いて、梯子が掛けられています。
この上が、運転席なのです。
ほーっ。
こんなこと、誰が初めに考えたのでしょう。
そこに現る、運転士さん。
まるで忍者のように、天井裏へ。
敵にバレないように、忍者は梯子を運転席に持ち上げて隠します。
よっこいしょ。
人の気配を消すかのように、天井の蓋を閉めて。
よし、これなら敵に見つかりませんね。

展望席の人たちは、まさか忍者が天井裏にれているとも知らずに、前面展望の魅力に釘付けです。
あんなところに運転士さんが隠れて運転してるなんて。
箱根の忍者ですね。

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さて、箱根から新宿に向かって、ロマンスカーが走ります。
ロマンスカー同士のすれ違い。

トンネルに入れば、出口に向かって幻想的な、一筋の光。
ロマンスカーは走る喫茶店。
車内販売のメニューが充実しています。
トンネル、鉄橋、等々。
普段は見られない、運転士さん目線で、鉄道の土木構造物も見られます。

そんな忍者のロマンスカー。
このLSEタイプは、走り始めてから35年以上が経ち、2018年3月までに引退との声が聞こえてきました。今のうちにたっぷり愛でておきましょう。