青いロマンスカーで箱根へ。
箱根湯本駅の印象的な屋根は、新しい車両にもマッチしますね。古さを感じさせないのは、箱根マジックでしょうか。
日帰り温泉で、小田急のコマーシャルみたいに過ごして。

やっぱり歩きたいので、奥湯本から湯本の町へてくてくと。
上から順に、箱根新道、旧東海道、滝通り。急斜面に張り付いて。自動車がブイブイ走っていきます。

箱根の発展を静かに見守ってきたような、須雲川沿いの滝通り。
天成園では鯉のぼりが泳いでいました。
ここ、天成園の敷地には「玉簾の滝」があります。

与謝野晶子らの文人に愛されたところ。

山荘へ 玉簾の瀧流れ入り 客房の灯をもてあそぶかな 与謝野晶子

その隣に玉簾神社。
縁結びで有名な芦ノ湖の九頭竜神社の分社です。ハートの絵馬が沢山ありました。
この滝通り沿いには、有名な旅館が立ち並びます。
滝と湧水、良質のお湯。
更に、昭和30年代までは、ここに桜並木があったと言うのです。
先程からブイブイ言わせている自動車の普及で、道路を拡幅した際に、桜は伐採されたそうです。

失いたくなくても、失われるもの。

須雲川を渡り、早川沿いまで来ました。
ここで、早雲豆腐をいただきます。
お豆腐に味噌仕立てのとろろがかかっています。温かくて、やさしいのです。
麦飯をとろろでいただきます。
一つ角を曲がっただけで、箱根湯本の駅前の喧騒から逃れて、古き良き温泉街の佇まいに。
一国に架かる、土木遺産の旭橋が見えます。
こちらは湯本見番。

ここの湯葉丼も、別腹が4つぐらいあれば。
などと無茶なことを考えながら。
箱根湯本駅に、白いロマンスカーが見えます。

せっかくなので、腹ごなしにもう少し散歩してみましょう。