神社様式。
格調ある純日本風の木造建築。

知る人ぞ知る。
忘れ去られそうな国の重要文化財、
旧大社駅。

明治45年6月開業、大正13年改築。
そして…、平成2年、大社線とともに廃止。
築90年を超える文化遺産です。

重文指定は平成16年で、なんと廃止後の指定です。

今にも走り出しそうなD51。
かつては出雲大社参詣の玄関口として大変賑わいました。

哀しいほど、空が高く感じます。
沢山の人々が、ここから出雲大社を目指したのでしょう。

昭和の香りが漂う駅名標。

高い天井からは、大正風のシャンデリアが。

観光案内所とあるのは、昔の出札口です。

きめ細かな意匠に、うっとりします。

こちらは精算所。

icカードをピッとタッチする時代を、知らないまま廃止された大社駅。その頃の情景がそのままに。

臨時改札。団体列車の発着が多かったのでしょう。

過去の新聞記事には地域の皆々様の愛が沢山詰まっています。

幾何学模様を織り成す天井とシャンデリア。

昭和な旅館案内。

駅舎の重文は、東京駅、門司港駅、そしてこの旧大社駅。この三つです。いつまでも残してほしいですね。また見に来たいので。

まだまだ見所は沢山ありますが…。

ここから、出雲大社へは徒歩15分ほどです。

後ろ髪引かれる思いで大社駅を出て出雲大社に向かうと、高さ23mの大鳥居が迎えてくれます。
出雲大社の本殿の高さが24m。それを超えない高さに納められているとはいえ、額の大きさは6帖間に相当するそうですから、これはこれは偉大です。

あぁ、百聞は一見に如かず。
放浪癖が加速します。
この繰返しが、私の人生なのです。