おもちゃ箱から出てきた、

木のおもちゃのようなステキな列車は、

日南線の特急、海幸山幸号。

南郷駅から宮崎に向かって、日南海岸を北上します。

お洒落な小料理屋のような暖簾をくぐった車内にも、

木の温もりが溢れています。



ベンチシートが車内レイアウトにアクセントを添えます。

南郷駅を発車すると、目井津の町並みを見下ろしながら左へ大きな弧を描いて進み、細田川橋梁へ。

まるで海に向かって緞帳を開けた舞台の上を走るような橋です。
七ツ八重の島々を車窓で独り占め。

アテンダントさんからいただいた乗車記念証。童心に返るとはこのことですね。

おやおや、
季節外れの鯉のぼりの群は、

カープでしたか!

鯉は滝を登り、龍になると言われている出世魚。
ここ飫肥は広島東洋カープのキャンプ地です。

飫肥藩5万7千石の城下町。街並みも保存されていて、時間を取って散策したい町です。

飫肥での停車時間で、アテンダントさんのおもてなし。心が温まりますね。

夕暮れは、
一人でいることを何よりの宝にしていることが淋しくなる瞬間。

  孤独は僕だけの宝物さ
  そうさ君に会うまでは 
  そう思いこんでた
  ニールの唄ではないけれど
  やっぱり男は女が必要さ

と、ハナウタは長渕剛さんの「男は女が必要さ」。夕暮れは切なさを連れてきますねぇ。

深呼吸して、小休止。
身体いっぱいに飫肥の温もりを吸い込んで、海幸山幸の旅は続きます。