熊本から三角線に揺られて、終点、三角駅へ。

駅前は天草へ向かう港なのですが…、
そこからまたバスに揺られて10分ほどで、三角西港に到着です。
こちらも世界遺産です。

宮城の野蒜港、福井の三国港とともに明治三大築港の一つ、三角西港。

港を取り巻く建物群にもシビれます。

こちらは、文豪小泉八雲が長崎の帰途立ち寄ったと言われる、浦島屋。
明治38年に解体され、大連に運ばれましたが、これは平成5年、当時の写真をもとに復元されたものです。


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明治政府から派遣されたムルドルは、
「こここそ天然の良港」と絶賛。

時の熊本県権令は、「土木知事」と言われた富岡敬明。ムルドルの言葉を信じ、築港に力を注ぎました。
そして、毎日築港の工事現場に駆け付け、人々を励ましていたのだそうです。

今でもその銅像が、港を見守ります。

さて、その明治の三大築港のうち、今でも当時の姿をとどめているのは、ここ三角西港だけです。
平成27年に世界文化遺産となりました。


しみじみ眺めたあと、不揃いな踏面を駆け上った先にも、

当時の官公庁が保存されています。
こちらは裁判所。

被告人は何故、そんなにふらふらしているのですか。
と声がきこえたようで、撤収。

いやいや、バスの時間なのです。
この丘の上から眺める景色、最高ですね。



名残惜しく振り向く一枚。


日本の繁栄を築いた世界遺産。

ザブンザブンと打ち寄せる波とともに、
先人の偉業を想いながら、また次の町へ。

がんばろう、熊本。
ありがとう、熊本。