A列車で行こう。

特急。
ワクワクするような名前。

車体のリベット。
彷彿させる、そのよき時代。

有名なジャズの「A列車で行こう」。
「A列車」とは、ニューヨーク市地下鉄A線「８番街急行」のことなのですが、

こちらの「A列車」は、
天草(Amakusa)へ行く列車、
大人(Adult)の雰囲気、
をイメージしたのだそうです。

それでは、出かけましょう。

いざ車内へ。

「16世紀の天草に伝わった南蛮文化」をテーマにした車内。

BGMはジャズが流れ、
気持ちが昂ります。

カウンターバーで「Aハイボール」をオーダー。
ＣＤはご愛嬌。衝動買いです。

車窓も素晴らしいんです。

御輿来海岸。
景行天皇が御輿を駐め見入られたという伝説がある美しさ。

干潮時の砂紋が美しく、写真で登場するところなのですが、絶景とは人と人との出会いのようで。光や風とともに、その一瞬が命なのですね。

晴れていれば有明海越しに、雲仙普賢岳が望めます。
今日は雲が緞帳のように掛かってしまいました。

列車は海岸から離れて、

半島の先、三角に向かいます。
明治の繁栄を偲ばせる豪華な門構えのトンネルを抜けていきます。


アテンダントさんからの、
温かなおもてなし。


名残は尽きねど、天草の玄関、三角に到着です。

この先にも、何が待つのかワクワクする駅舎に迎えられ。
A列車の乗客はそれぞれの夢を抱きつつ改札をくぐって行くのでした。