ホームに降りて、

漆黒の車体を、
見えなくなるまで見送りました。

私は肥薩線の、
嘉例川という無人駅にいます。

モノクロームの記憶が甦ります。

ノスタルジックな駅舎は、懐かしいもので溢れています。



そこに、にゃん太郎の家を発見。
お留守のご様子ですが…。

見つけましたよ~♪

…起こしちゃいけませんよ。

背中をそっと眺めて過ごしましょう。優しい陽射しを浴びながら。
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濃い緑の中に、100年以上の歴史を刻んできた木造駅舎。

まいにちの生活を支え、
幾多の旅人を見送り、

直向きに、
黙々と、時を刻んできたのでしょう。
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「ななつ星」の文字が見えます。
憧れの列車も立ち寄る駅なのですね。

お迎えの列車がやって来ました。



だけど、私はまた見送ってしまいました。

この旅が終わると、
また新しい私が始まる。

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ところで、
こんなステキな嘉例川駅が、
鹿児島空港の最寄り駅だなんて。
ご存じでしたか?

タクシーで1,600円ほどですので、おトクなノスタルジーの大人買いです。