漆黒のボディ。

鹿児島中央駅から、
肥薩線特急「はやとの風」で、
原風景の旅へいってきます。

ノスタルジックな車内に

木の温もりを感じながら。

こどもの夢も乗せて。

トンネルを抜けると…、

列車は錦江湾に沿って走ります。

アテンダントさんの案内とともに、車内から歓声が上がります。

美しい錦江湾。
雄大な桜島。

空気が入れかわったかのように、桜島がきれいに見えました。



桜島が車窓から遠ざかると、

漆黒の列車は緑の中を駆け抜けていきます。

稲刈りが終わった田んぼ。
私生活とかけ離れた車窓は、まるでジオラマのようです。

知らない土地なのに、
じわっと懐かしく感じるのはなぜでしょうか。

嘉例川駅に到着しました。

本当は車内スイーツを楽しみたかったのですが…。あっという間に目的地に着いてしまいました。「はやとの風」オリジナルは、「黄金のプリン」。リベンシしたいところです。

アテンダントの方々がとても親切に案内してくださいました。

山中の無人駅に下り立つ私に、「発車しまーす!」とお心遣いをありがとうございました。

私はここで降りました。
ここ嘉例川駅はレトロな魅力がいっぱいの無人駅です。
次回のブログでお話させていただきます。

九州の観光特急は、おもてなしに贅を感じます。それは、きれいなデザインの列車が走っているからという理由だけではないでしょう。でもそれは、乗らなければわかりません。

だから、「また来るね」「来れるといいな」と、いつも未練を残しながら。
放浪癖が止められません。