日の出とともに南へ向かいました。

鹿児島中央駅から、小刻みにカタンカタタンとリズムをとりながら、各駅停車。

宮ヶ浜駅。

長渕剛ゆかりの地…。
どんな所縁なのかというと、


「鶴になった父ちゃん」の歌詞より。

  幼い俺を 父ちゃんは バイクに乗せて
  宮ヶ浜に いつも連れてってくれた
  浜の西に沈む 夕陽が赤く揺れていて
  海よりも 限りなく 優しかった

ここ、宮ヶ浜は長渕剛さんのお母さんの故郷。
警察官だったというお父さんは、海よりも優しい夕陽よりももっと優しい方だったのでしょうね。
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山、川。
合言葉のような山川駅で乗換えて、

JR最南端の駅まで行って、行きつ戻りつ。(JR最南端の駅、西大山駅はコチラをご覧いただけましたら幸甚でございます。)


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指宿駅で途中下車しました。

駅前には、名湯の足湯と、

最北端の駅、稚内駅との姉妹駅記念の石碑がありました。
私は時間を創り出すたために、駅前で電動アシスト付き自転車をレンタルし、颯爽モードに突入です。

この鉄棒はなんでしょうね。

と思いつつ、少し下がると可愛らしくハートが現れました。あらら。チョッピリずれてしまいましたm(__)m

奥に見える知林ヶ島。3月から10月にかけての大潮時には、長さ800mの砂州が出現し、知林ヶ島に歩いて渡ることができます。
陸と繋がる島であることから、縁結びの島とも言われているのですね。

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ロマンティックな気分から、歴史のロマンへ。
殿様湯。



暫し殿様気分で浸かりましょう。

なんと、その裏手には、

殿様湯跡がありました。
1831年に第27代薩摩藩主島津斉興によって設けられたものです。お湯が4つの湯つぼを回り、適温になる仕組み。
タイルも残っていまして、豪華なものだったことでしょうね。


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殿様気分で指宿駅に戻ると、バナナを発見。南国ですね。

時間を創り出してくれた電動アシスト付き自転車に感謝です。

指宿の皆様のお出迎え、お見送りに心を踊らせながら、こんどは砂風呂でゆっくりしたいなどと夢を見ながら。

「こんな果てまで来てくれて。それだけでも感謝です。」と仰っていました。

放浪癖が歓待される気恥ずかしさ。

それも旅ですね。
旅は人生そのものなのですね。