食べたかった菜めし田楽。

東海道に面して建つ、文政年間創業という『きく宗』さんの暖簾をくぐりました。

こんがりと焼いた自家製豆腐に味噌をぬった田楽と、細かくきざんだ大根の葉を混ぜ合わせた菜めしとの定食をいただきました。


そのまま江戸時代の気分でまいりましょう。
慶応3(1867)年7月。
伊勢神宮のお札が舞い降りたことを契機に、村人が「ええじゃないか、ええじゃないか。」と囃しながら乱舞した社会現象は、ここ三河国渥美郡牟呂村(現豊橋市)から発生したと言われます。

今日はそのお祭りの日。

駅前で総踊りが始まりますよ。
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そんなわけで、ええじゃないか。
大好きな路面電車は超満員。



しかしながら、ええじゃないか。
路面電車は渋滞の豊橋市内をスイスイと走り抜けていきます。

さすがですね。

よく見れば、元東京都電の車両ですね。


駅前から続く大通りはセンターリザベーション。路面電車を真ん中に据えたまちづくりが、ええじゃないか。

なんとこの路面電車。
天下の東海道、国道一号線の上を進むことでも知られています。

それからこちらも、ええじゃないか。


この分岐のカーブは、

日本一の急カーブでもあります。

台車!はみ出してます。

車庫に止まっている路面電車をよく見ると、

パトカー仕様でした。ええじゃないか!
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ええじゃないか、ええじゃないか。
放浪癖を正当化するのも、たまにはええじゃないか。

とか、くだらないことを考えていると、お迎えの新幹線がやって来ました。

知らない町を歩いてみると、知らないことが沢山あって。
知らないままで生きていたら、知らないことを知らないままで終わってしまいます。

祭りのあとの淋しさがいやでもやってくるのなら…。

祭りのあとと、旅のあとと。寂しさが重ねてやってきました。