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夏に食べた美味しいもの。数々ある中から青森県十和田市のB級グルメ「バラ焼き」をご紹介します。

真ん中にタワーのようにそびえる牛バラ肉は、玉ねぎがいい感じになるまで崩したらいけません。ホワホワの状態で味が染み渡っていきます。また、焦げる直前が一番美味いとか。

ご飯はおかわり自由の定食でいただきました。ニンニクの効いたタレと、柔らかくてあまーい玉ねぎがたまりません。
ところで、この十和田市とはどんな町?
東北新幹線の七戸十和田駅。

とても簡素な作りです。昨今の豪華な駅と比べると、工事中かと思ってしまいますが、無駄がないのも芸術的だと思います。

ここから路線バスの旅で揺られること30分で十和田市に到着します。平成24年までは三沢から十和田市まで十和田観光電鉄が結んでいました。
十和田と言えば、この博士。

新渡戸稲造博士です。
先代の5000円札の方と言えば、ピンときますでしょうか。

新渡戸家一族は、この地の開拓や発展に力を注ぎました。
昭和40年開館の十和田市新渡戸記念館には、開拓の図面や遺品、五千円札の原画になった肖像写真、「武士道」の源流ともいえる約500年前の甲冑など約8千点が保存されています。が、市側より耐震に問題ありという理由から平成27年に閉館。

碁盤の目に区切られた十和田市の官庁街は、札幌市のまちづくりの参考にされたとも言われています。





諸問題があるようですが、所蔵品などを守り、歴史や功績を後世に残してほしいです。
三本木原を開拓してできた十和田市の町。
その中心を貫き、シンボルとも言える官庁街通り(駒街道)は、春には桜の名所となり、今でも多くの人々に愛されています。

その官庁街通りには、十和田市が推進するアートによるまちづくりプロジェクト、Arts Towadaの拠点施設として平成20年4月26日に開館した現代美術館があります。
開墾からアートへ。
でも忘れないで欲しいのは、その土地の歴史です。先人の汗を感じてください。


歴史を学ぶと、その町やそこで暮らす人々を知ることができるので好きです。
人生は旅だとか。
旅でその土地の暮らしに触れる。人生が深まります。
そして、学ぶとお腹が空くのです。
バラ焼きでお腹いっぱい。十和田幸せの旅でした。