こんにちは。ラスティカスタッフのikeです。
だいぶカバンに携わる仕事も長くなってきて、カバンに関する用語を普通に使ってしまっていますが、果たしてこれは一般的な言葉なのか、ごく一部だけの専門用語なのか区別がつかなくなっている今日この頃。
あらためて自分への復習も兼ねて、革カバンにまつわることについて書いていこうと思っています。
世の革愛好者の方々も「簡単すぎるよー」とつれないこと言わずお付き合いください~というシリーズ第1弾。
鞣す(なめす)とは皮を革にする状態のこと
まず「鞣す(なめす)」とは、動物の皮を腐敗しないような状態に加工することです。
そして「皮」から「革」へと音は同じでも意味も見た目も質も違う『革』となります。
革は布より古い服や小物の素材だった
人が服として着用するのも布より歴史が長く、残っている革製品の最古のものは古代エジプト時代のモノだとか。
しかし動物の皮は腐るだけでなく、乾燥すると硬くなったりします。そこで古代人の知恵で動物の脂や草木の汁につけたり、いぶしたりと工夫をこらして柔軟性や腐敗防止を図ってい
たようです。
いぶすのは、肉を食べるために焼いた火の煙で自然に皮がなめされていたことに気が付いたのだとすると、祖先のその生きるための営みが見えくるようです。
あ、焚火が見えてきた~
タンニン鞣しとはとは植物の渋で鞣したもの
柿や栗などにもある苦い成分「渋(タンニン)」は、ポリフェノールの一種で植物にふくまれている成分で赤褐色らしいです。皮が硬くなったり腐るのに関連するタンパク質を取り除く働きをするとか。
革の鞣しではミモザがよくつかわれますが、あの黄色いボンボンからは想像できない!
そうです、花の部分ではなく
樹皮から抽出です。
そんな古い歴史のあるタンニン鞣しを使ってどうやって現代では鞣していくのかは、また次回のお話しとします。
それではまた
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