【書評】儲かる会社の社長の条件 | ロシアで働いていた元料理人のブログ

【書評】儲かる会社の社長の条件

■儲かる会社の社長の条件
小山 昇/岡本 吏郎



株式会社武蔵野「カリスマ社長」小山昇とベストセラー『裏帳簿のススメ』の著者岡本吏郎の対談形式の本書。
実績のある会社の社長であり本音で語る小山社長、独特の鋭い切り口でズバズバと語る岡本氏。
私が大好きな方ですので、非常に沁みました。
とてもシンプルなことを語っているのですが、重みがあります。
その「シンプル」の見え方、活かし方がやはり凡人とは違うのでしょうね。
小山氏と岡本氏のバトルを見たかったですが、残念ながらそれはなし。


■気づき・共感
・誰でもときどき、体と頭が分離してしまうことがあると思います。考えていることと、やっていることがチグハグになってしまうような状態です。そういうとき、私は頭の言うことを聞かないで、体の言うことを聞くようにしています。体のほうが心に沿っているのに対して頭は利に走ってしまいがちですから。最近は「ウィン・ウィン」とか「ギブ&ギブ」という言葉が流行していますが、私はそれも幻想だと思います。だいいち、そんな軽い言葉で、商売における信念や生き方は説明できないでしょう。(P20)


・私の会社では、お客さんと接するところは効率を悪くして、その代りお客さんが見えないバックヤードの効率を良くしてバランスを取っています(P26)


・本当の「決断」とは、二者択一や三者択一のように、人によって判断が分かれるような選択肢の中から、経営者が最善と思うものを選び取ることです。(P31)


・攻めるときは攻めっ放しでいいんです。守りはいつでもできるのできますから。攻めきった後で考えればいい。チャンスは何度も来ませんから、攻めることができるときは、全力で攻めるべきです。(P39)


・正確な判断を下す人よりも、いち早く失敗を見つけて、「向こうに行けと言ったけれど、反対に行け」と朝令暮改で命じられる人のほうが、生き残る確率が高くなります。それなのに多くの社長は、「正しく決定すること」が」重要と勘違いしています。(P45)


・「教育」という文字を見てみれば、「教える」という字と「育てる」という字が使われていることがわかります。教えるだけでは半分も満たしていないわけです。教えても、育成しなければ。(P67)


・二倍、三倍にするためには、新しいことをやるとか、どこかをブレイクスルーする必要がありますから、そちらの方が有望なわけです。したがって「倍にする」という考え方は、とても大事です。(P76)


・私は常に、物事を見て、変わらないものは何なのかを突き詰めている。その「変わらないもの」の見分け方は、単純に「それが10年後も役に立つかどうか」。10年後に役に立たなければ、どんなに旬であって、流行していても「変わるもの」として無視します。(P89)


・そもそも「ボクの夢は・・・」などと語るのは、格好が悪いエントロピーの高い生き方だと思っています。あくまでも経営者はリアリストでいるべきです。(P200)



■小山昇詳細

小山昇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
小山 昇(こやま のぼる、1948年 - )は、山梨県出身の実業家。東京経済大学卒業。現在、ダスキンのフランチャイズ店を中核とした株式会社武蔵野の代表取締役社長。
独特の徹底した社内マネジメントによる経営で知られる。また「仕組み」による経営を提唱する。経営者向けセミナー・講演を年間120回こなしている。著書も多くある。


■岡本吏郎詳細
岡本 吏郎(おかもと・しろう)
経営コンサルタント 税理士
1961年、新潟県生まれ。明治大学商学部卒業。戦略的財務から経営戦略、マーケティング、債務対策まで幅広く指導する経営コンサルタントとして活躍中。
世の中で当たり前とされていることを、独自の視点から切り裂いてビジネスに繋げていく手法、ビジネス以外の膨大な知識から発想する戦略眼などには長年のファンが多く、セミナーやニュースレターは大変人気がある。そういったノウハウは、CDとニュースレターを媒体とした会員制勉強会「戦略思考ビジネス会議」や有料メルマガ『週刊 岡本吏郎』で公開している。
著書に『裏帳簿のススメ』『なぜ、あなたの会社は儲からないのか?』(アスコム)、『お金の現実』(ダイヤモンド社)、『会社にお金が残らない本当の理由』(フォレスト出版)などがある。