一昨日購入した、
ブレゲクラシック7147BR/12/9WU
今日は、この時計の、“綺麗だな”、と思うところ等をつらつらと。
最初に、ケースは18Kローズゴールドです。パテックのローズゴールドは濃厚な感じを受けたことがありますが、ブレゲはどちらかといえば、濃厚というより淡麗、といった色合いだと思います。
そして、色合いが淡麗だからこそ、コインエッジ等のケースの装飾、文字盤の装飾とバランスが取れている様に思います。濃厚な色合いだと、装飾もくどく感じてしまうような… 割金の比率が絶妙なんでしょうね。
次に、ブレゲのブレゲ針にギョシェ装飾された文字盤。
このふたつ、少し大きくして見てみると、
ブレゲ針は、もちろん、ブルースティール。陽の当たり方によって、色合いが変わります。短針の先の方は、陽があまり当たっていないので濃いネイビー、長針とスモセコは陽が当たって明るいブルー。
で、ブレゲ針といえば、特有の輪。短針の方が大きく長針は小ぶりの輪っか。
これらは、針が重なったときにも時刻を読み取りやすい様にする工夫。画像は完全には重なってないですが、わかりますでしょうか。
もともとは、針が重なっても時刻が読みやすくならないか、と言った課題設定の解決策としての発明ですが、デザインとしても秀逸ですよね。アブラアム=ルイ・ブレゲは、時刻を読みやすく、かつ、美しく、両方を求めていったんでしょうね。
お次は、ギョシェ装飾。機械による手彫り、というと変ですが、手動でハンドルを回す旋盤機を使って、針のような細さの刃を金型と共に文字盤に当て、文字盤の加工面を拡大して見ながら、掘り進めていくということなんですね。手動旋盤機は、100年以上前に製造されたものを現在も使っているとか。ノウハウの伝承含め素晴らしい仕事です。
加えて、インダイヤルの模様がまた違うという芸の広さというか細かさというか。
ブレゲクラシックは、文字盤全体とインダイヤル、それぞれ模様が違います。これは、それぞれの針の機能が異なることを表現しているのだとか。
7147のクルドパリとダミエのハーモニーも絶妙としか言いようがありません。
模様のエッジもしっかり立ってますよね。レベルソのギョシェも綺麗ですが、“やっぱりギョシェはブレゲ”ですね。
文字盤自体は、ゴールド素材を銀色に処理しているので、シルバー文字盤なのですが、光の当たり方によって、シルバーに見えたり、オパーリンのように見えたり、ケースのローズゴールドが反射してシャンパンに近い色に見えたり、文字盤見てるだけでもすごく楽しめますが、これもギョシェ装飾による光の反射のおかげだそうです。
また、ブレゲの時計には文字盤にシークレットサインが入っています。
この様に、クラシックのギョシェ文字盤モデルは、12時のアワーマーカーの左右に一対で刻まれています(画像は片方だけですが)。
これはもともとは、模造品対策の目的のもと刻まれたもので、文字盤の装飾ではなかったと思いますが、現在は、伝統を引継ぐという意味と装飾の二つの面があるのだろうな、と感じました。
ちなみに、グランフーのタイプは、本当にシークレットって感じで、文字盤をよく見ないと見つけられないですけど、ギョシェの方は見てすぐわかるという。シークレットって感じは受けないですね笑
それから、ブレゲの装飾といえば、
コインエッジ。コインエッジというのニックネームのようなもので、フルート模様、というようです。
冷間鍛造で成形したケースに手彫りで模様をつけていく。これがついてると、“ブレゲ”って感じます。
ちなみにケースの厚みは、6.1mmでカラトラバ5196よりも薄いです。ケース径40mmで大きいのは大きいのですが、この薄さのおかげか、うわー大きいな、という感じではありません。
裏に返すと、
キャリバー502.3SD、ローターの中心がオフセットされた、綺麗なムーブメントを鑑賞できます。
ペルラージュ、コートドジュネーブで綺麗に仕上げされたムーブ、そして、ローターがブレゲの代名詞の“ギョシェ”です。表も綺麗ですが裏もとっても綺麗。
右の方に、剥き出しのゼンマイを見ることができます。香箱に蓋なくて良いのかな、って少し思いますが…ゼンマイ切れたときに、他の部品に影響ないのかな。。。切れ方にもよるんでしょうけど、はみ出たりしたら。。。。。大丈夫なんでしょうね…きっと。
ローターはホワイトゴールド。2針の5157はケースと同じ色目なんですけどね。7147は、全モデルがホワイトゴールドです。
また、テンプが小さいので、ろくに調べもせず8振動だとばかり思っていましたが、実際は6振動でした。ブレゲはロービートの方がイメージが合って好感が持てたりして(あくまで個人の感想です。)。