一部抜粋 (^ω^)
先日いつものように家の近くのテムスの川沿いをヘッドフォンで新作の「嵐が丘」を聴きながら歩いていた。
前日の雨で水かさが増していた川には、統制のとれたリズムで力強くボートを漕ぐ少年達の姿があった。
渡り鳥の群れが空に大きな五線譜のような美しいフォルムを描いていた。
気温は低かったが、春はそう遠くない、と思わせるような柔らかい空気が漂っていた。
ふと目線を前に戻した瞬間、僕は目の前の風景に釘付けになった。
心臓がドキドキして、胸が苦しくなった。
まるで呪文によって時の扉が開くかのように、その風景はすべての記憶を呼び覚ました。
その場の写真を撮って駆け足で家に戻り、もう一枚の写真を探した。
二枚の写真を並べた瞬間、追憶のパズルはカシャリと音を立てて完成したのだった。
やはりそうだった。
それはあの日、バンドのメンバーと撮影の為に一瞬だけ訪れた、思い出の場所だったのだ。
これを奇跡と、運命と呼ばず、なんと呼ぼう。
この時、僕らは川の向こうに何を見ていたのだろう。
きっと同じ未来を見つめていたに違いない
その視線がまた一つになる日はもう来ないかもしれない。
「嵐が丘」という曲は、BOØWYの頃の曲作りの感覚を思い出しながらギター一本で作った曲だ。
さらば愛しき日々よ 心燃やした恋よ
語り明かした友よ 想い出に背を向けて
果てなき明日を行こう胸の彼方に浮かぶ
輝く虹を目指し もう一度旅立とう
さらば愛しき日々よ 心燃やした恋よ
語り明かした友よ 想い出に背を向けて...
ロンドンはやはり、約束の地だったに違いない。
僕はこの橋を28年かけて渡ったのかもしれない。
輝く虹は、この空の向こうにきっとある。
僕はそう信じている。
http://www.hotei.com/blog/2013/02/post-329.html
「嵐が丘」って あの頃の事を思い出しながら
作った曲なんですね~