24日のつぶやきにこんなことを書きました。
近道をしない。上手く出来ないポーズがある時、基本に忠実にアサナを深めていく。安易に別な(楽な)アプローチやトレーニング法を探さない。なぜ出来ないのかという理由は、曲がった物の見方をする自分のマインドにあったり、ヤマ、ニヤマを十分に理解できていないためだったりする。 posted at 10:47:30
ヤマ、ニヤマから始まって、アサナを深めようと Struggle している姿は美しい。Struggle なしに近道を見つけようとしている姿は醜く、その先に道はない。Struggle して輝いている人にこそ師が道を切り開いてくれる。働かせるのは頭ではなく体。体感こそすべて。 posted at 10:55:06
ヨガを理解しようという時や上手くなりたい時、
私たちはどうしたらいいのでしょう。
・レッスンに通いつめる
・たくさん本を読む
・ストレッチをする
・筋トレをする
上記のいずれも、残念ながら不正解と言わざるを得ません。
理由を挙げると以下のようなことが考えられるからです。
・上達がない状態でやみくもに続けることがベストとは言えない
・頭でっかちになりたい?頭と体のバランスが取れない
・ヨガはヨガをやることでしか上達しない
・上記と同様、しなやかで柔軟性のある身体はヨガで作れる
『理解する・上手くなる=自分のものにする』
それが可能になるのは、
頭で理解できた時ではなく、
正に『体感』した時(し続けている時)なのです。
ある生徒さんは、「(ホームプラクティスを欠かさずやり始めてからというもの)『最近いい笑顔だね』って友だちに言われるようになった」そうです。そんな生徒さんは複数います。
またある生徒さんは、「ルーシーダットン(タイ式ヨガ)のこのポーズが、アシュタンガヨガのこのポーズを深めるのにいいね!」なんてことを自分で発見して、相互的な上達を計っています。
またまたある生徒さんは、「今日もまた、呼吸法(プラーナーヤーマ)をやっている時点で既に極地(サマーディ)に至ったよ~」なんて言います。極地とは、ドラッグや性的快感なんかで得られるような『あっちの世界』のようなもの。(ドラッグはやったことがないので分かりません、とかいう注釈は要らないか…笑)
彼らはヨガを自分のものにしています。柔軟性や体力の違いを超えて、今の自分に必要なものを会得しています。自分の頭と体が一体となっています。頭で考えていることや感情を適切にコントロールできています。ただのストレッチや筋トレ、その他のエクササイズとヨガとの違いは、正にここにあります。つまり、マインドの自己コントロールです。
大事なことは『体感すること』です。
ただし、もっと大事なことは『急がないこと』です。
上記に例として挙げた生徒さんたちは、
いずれも数年通って、
また、ホームプラクティスもしている生徒さんです。
ゆっくりと時間をかけて体感を続けて、
やっとヨガが自分のものとなりつつあります。
急ぐ人にヨガは正解は与えてくれません。
もっと落ち着いて、ゆっくりと穏やかに。
ヨガを楽しむのことはもちろんとってもいいことですが、
楽しみ方が性急すぎると正解は遠くなります。
師もドン引きします(笑)
そんなことを書いていたら思い出しましたが、
ヨーガ・スートラのⅠ-14にもこう書いてあります。
SA TU D̄ĪRGHA KĀLA NAIRANTARYA SATKĀRĀSEVITO DRIDHABHŪMIH.
修習は、長い間、休みなく、大いなる真剣をもって励まれるならば、堅固な基礎を持つものとなる。
ここまで読んで、
『ええっ!じゃあ、私もヨーガ・スートラ読まなくちゃ!』
となった人がいたら、
このエントリは正にそんな人(あなた)向けのメッセージです。
だ・か・ら、
安易にそこ(ヨーガ・スートラ)に走るんじゃなくて、
一生徒であれば、そのヨーガ・スートラを読んでいる先生、
今現在ついている先生の指導をこれらも仰ぎなさいな。
ゆっくりと距離を保ってついていけばいいんです。
ヨガの先生を目指しているのなら話は別ですが、
これを読んでいる多くの方がそうではありませんよね。
ケン先生も言っています。
そう言った方が説得力が増すだろうから、
以下に引用して付け足すけれど。
(最後の一文がとっても大事)
> 体が硬い人でも、お年寄りでも、
> どんな人でもヨガはできますし、
> ヨガにむいているんです。
> ヨガにむいてないのは、怠け者の人だけですね。
> ヨガは続けることが大切です。
引用元:ヨガスタジオレポート - IYC(インターナショナルヨガセンター)by ヨガ教室、ヨガスタジオ情報検索サイト「ヨガステーション」(ヨガステ)
ましてアシュタンガヨガなんて10年初心者と言われる世界です。
(ちなみに、『"10年初心者" ヨガ』でググると、
ウチのサイトが1位に来るw 今回またランクが上がるなwww)
ゆっくりと時間をかけて、
自分の体に落としこんでいく。
それこそが上達への近道といえます。
99% practice, 1% theory
Hang in there!